吉林松原市の王国珍さん 冤罪晴れぬまま死亡
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 【明慧日本2020年6月10日】吉林省松原市の法輪功学習者・王国珍さん(70歳女性)は長い間拘禁され、酷く迫害されて重症となり、2015年9月、松原市裁判所により懲役3年、執行猶予4年の判決を言い渡された。その後、重症を負った王さんは帰宅できたが、常に現地の検察庁や派出所の警官ら、住宅区管理部門の人員らによって嫌がらせを受け、家族全員が毎日恐怖の環境下で生活を送った。そんな中、王さんは健康を取り戻すことができず、2020年5月14日に冤罪の晴れないまま、死亡した。

 法輪功と出会う

 王さんは元採油(石油を採掘する)会社の従業員で、佛教信者であった。しかし、王さんは今の佛教をずっと不安に思っており、いつの日か本当の大師を探し出したいとずっと願っていた。1996年1月、王さんは『轉法輪』の本を開いて、李洪志先生の写真を目にして、「この方は私がずっと探していた師だ。私は本当の大師を見つけた」と感激した。それから、王さんは法輪功の修煉を始めた。

 失業

 1999年7.20、中国共産党(以下、中共)が法輪功への迫害を始めた。王さんの会社のリーダーらは中共の虚言に騙され、会社内に洗脳施設を設置し、会社内の法輪功学習者達に修煉を放棄するように強要した。王さんは洗脳班に通うのを拒否したため、会社に監視され始めた。その後、少しのお金をもらって、早期退職を余儀なくされた。

 労働教養

 2001年4月、警官にずっと電話を盗聴されていた王さんは、アルバイト中に連行された。警官は王さんに手錠をはめて三日三晩にわたり、鉄の椅子に縛り付けられた。

 王さんは大安拘留所で1カ月以上拘禁され、その後、何の手続きもなく、1年の労働教養を強いられ、長春黒嘴子労働教養所に1年間拘禁された。そこで、王さんは毎日朝の5時から夜の8、9時まで、小さな椅子に座ることを強要された。また、ユダのような人物らによる交代制で精神的にも非常に耐え難い洗脳を受け続けた。さらに、毒物の混入した接着剤を使用させられて、輸出用の工芸品の製造を強要された。

 王さんは1年間の労働教養後に解放されたが、すぐには帰宅できず、遠方でアルバイトをしなければならなかった。そして数年後に、やっと帰宅できた。

 再度、連行され、判決を下される

 2015年4月、松原市寧江二支局の警官ら5人がいきなり王さん宅に押し入り、写真を撮ったり、法輪功の関連書籍を押収したりして、王さんを連行し、留置場に入れた。そこで、王さんは血液検査を強要された。酷い迫害を受けて高血圧になり、足に力が入らず、歩行が困難になったため、1カ月入院した。

 同年9月11日、松原市裁判所は王さんに対して開廷した。王さんは病状が酷かったため、懲役3年、執行猶予4年の判決を言い渡された。その後、2016年1月に、王さんは帰宅できた。当時、王さんはすでに衰弱しており、口の中には大きなデキモノができ、飲食することが困難になっていた。

 そんな中で、現地の検察庁や派出所の警官ら、住宅区管理部門の人員らは常に王さん宅を訪れ、嫌がらせをし、家族全員に毎日恐怖の環境下で生活を送らせた。そんな環境下では、王さんは健康を取り戻すことが出来るはずもなく、2020年5月14日に、冤罪の晴れないまま死亡した。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/5/20/406579.html)
 
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