神韻チケット販売ホットラインの仕事をする中の修煉体験
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文/イギリスの大法弟子

 【明慧日本2020年6月25日】

 神韻ホットラインの仕事を協調する中での心性の向上

 2019年度イギリス神韻公演は5月に幕を引きました。第1の大都市ロンドン、第2の大都市バーミンガムを含む七つの都市の計32回の公演で、6万枚近くのチケットのほぼすべての公演は満席になり、公演の1カ月以上前にチケットを完売した都市もあり、非公式サイトから高値のチケットを買って来た視聴者もいました。これは、2008年にイギリスで初めて神韻公演を迎えて以来の最高の記録で、奇跡を作りました。私は主にチケット販売のホットラインチームの協調をやりました。

 2018年9月にイギリスでの巡回公演スケジュールが決まった時から、我々は準備を始めました。10月初旬から毎日午前9時から夜9時までホットラインを開通して、一つの時間帯に2人で当直をする体制は2019年5月4日の公演が終わるまで、7カ月も続きました。期間中にチームは週1回の学法と全体交流もしっかり行ないました。その過程で大なり小なり多くの試練を経験しましたが、毎回とも心性を向上させる良い機会でした。

 私は2008年に神韻が初めてイギリスに光臨した年からホットラインの仕事に携わり、2019年の時はすでに11年目です。以前は、毎年の公演は多くても二つの都市で、回数は10回以下ですが、2018年から上演都市と回数は大きく突破して、2019年はさらに増えました。今までの長年の経験を踏まえて、2018年10月~2019年5月において、ホットラインの仕事の量とプレッシャーはどれほどあるか私は掴む事ができました。この仕事を全うするには、修煉をしっかりして心性も以前より高めなければならないと思いました。学法を十分重視するほか、私はよく『轉法輪』の一段落を心の中で暗唱しました。「心性とは何でしょうか? 心性は、徳(徳は一種の物質)をはじめとして、忍耐すること、悟ること、捨てること、常人の中のさまざまな欲望や執着心を捨てること、さらに苦しみに耐えることなどなど、多くのものを含んでいます。人の心性の各方面を全面的に向上させて、はじめて本当に上昇することができます。これが功力を伸ばす肝心な要素の一つです」 [1]

 2019年度、ホットラインチームに参加したのは計16人で、半分は初めてこの仕事に触れるイギリス人学習者です。ホットラインの仕事の経験はありませんが、言葉の面で心配することはないので、とても貴重な即戦力でした。

 ホットラインの仕事は電話対応のほか、実は営業とサービスも兼ねているので、トレーニングはとても大切です。時にはとても簡単なことを何度も何度も協調しなければならず、時に同じミスを繰り返しても、協調人としては根気良く対応して、どんな情況においても怒らずに善意を持って同修の誤りを教えてあげなければなりません。

 多くの顧客は、ホットラインのスタッフの接客がとても親切だとか、顧客の望む価格に合わせて最も良い座席を確保してくれたとか、支払い時のトラブルを上手に解決してくれたとか、熱心に良いサービスを提供しているとか、良いフィードバックをしてくれます。見たところで簡単そうなこの仕事は、実は7カ月の期間に毎日繰り返しやらなければなりません。電話を30分も50分もかけて多くの質問を聞いて、最後にチケットを買わない顧客もいます。たいへん心性を試練される仕事です。

 協調人として、7カ月の期間中に私は全身全霊をホットラインの仕事に投入しました。ホットラインは24時間開通するものだと思う顧客もいるので、自分が当番に当たる日に、私はいつも午前7時からホットラインを開通して、夜11時から12時まで対応していました。師父からの激励かもしれませんが、何度かとても早い時間帯(ホットラインがまだ正式に開通する前)、或いは深夜、パソコンの電源を切る直前にチケット予約の電話や、ネットで購入時に問題が発生して私に解決策を尋ねる電話を受けた経験があります。ある日、深夜12時前、パソコンの電源を切ろうとするところに1本の電話がかかってきました。その顧客は家族と友達のためにチケットを10枚も予約して、団体チケットに付いた割引や優遇などをいっさい求めていないほか、公演をとても期待しているとまで語ってくれました。なんと嬉しい電話でしょう。夜遅くまで働くと疲れますが、32回の公演を満席にさせるために、全力投球するだけの値打ちがあると思いました。

 チームメンバーとの間に心性の摩擦や大きな試練もありました。例えばある日、とても小さい事のために、ある同修から叱責を浴びました。修煉する前を含めて、あれは人生の中で経験した最も厳しい口調でした。幸い、泣きたい気持ちを抑えることができて、その場で私は反論もせず弁解もしませんでした。その日の夜、悲しくてぐっすり眠れず、翌朝5時頃に目が覚めたら、その同修の非難の言葉がまだ頭の中で鳴り響きました。事後、他の同修にその事を教える時にやはり涙をこらえきれませんでした。しかし泣き止んで涙を拭いたら、また普段通りの姿勢でホットライン電話を受け取りました。師父のお教えを思い出したからです。「修煉する人 自らの過ちを探し 各種の人心取り去ること多し 大なる関小なる関、落さんと想ふべからず 正しきは彼 過ちは私 何を争ふものか」[2]。事後、当時の同修は誠実に私に謝って、私も気にしませんでした。

 同修が当番を忘れた時、どんな理由で忘れたかに関わらず、私はいつも率先してその穴を埋めて、事後、当事者に優しく注意しました。ある日、新しいメンバーのAさんは事前の連絡もなく当番に上がらないのが、もう2回目でした。その日、私にも重要な仕事があるため彼の代わりに当番ができなくて、慌てて人手を探す時、「大法弟子として、こんなに責任感がないのか」と心の中で愚痴りました。当日、もう1人の当番のBさんも「どうして彼はまた自分の当番を忘れたのか」と不機嫌に呟きました。その言葉を聞いて、私はすぐに自分の愚痴は正しくないと意識しました。平穏な態度でAさんに電話をかけると、彼は会社の仕事のために突然の外出をして、戻れるのは午後になることが分かりました。家に帰ったらすぐオンラインをして当番をやると彼は承諾しました。

 当番を忘れたことを補いたい気持ちを抱えて、彼は午後2時からオンラインをして夜10時まで当番をして、Bさんより一歩先に電話に出ようとする姿勢を見せました。結局、当日のチケット販売数はなんと300枚を超え、2019年度公演の1日販売数の最高記録を樹立しました。そのような雰囲気の中で、他のチームメンバーも理解し合い、支え合うようになり、我々のチームはとても良い修煉環境になり、みんなもその中で成長しました。

 2019年ロンドン公演の期日は2回ものキャンセルと再調整を経て、ホットラインの仕事に大きな圧力をもたらし、とても大きな試練でした。劇場側の技術面の原因で、ある夕方6時の公演がキャンセルにならざるを得ない情報は、公演当日の昼にやっと公表されたのです。計2000枚超のチケットはすでにほぼ完売しており、当日私たちのホットラインは昼12時から夜10時まで、計180通以上の電話を受けて、ピーク時間帯に4人の当番は絶え間なくずっと電話に出ていました。後の数日も、電話の量は普段の数倍でした。その1週間に当番をしたスタッフはみな大きな試練を経験しました。そんな異常事態の中、皆さんが心を落ち着かせて無条件に協力したおかげで、危機を平穏に解消することができました。

 7カ月の期間中に西洋諸国において最も大切な二つの祝日であるクリスマスとイースターは、華人にとって最も大切な中国の新年も含まれますが、祝日にもホットラインは止まっていません。私は2008年から、毎年のクリスマスと中国の新年に休んだことがなく、ずっと電話当番をしていました。その7カ月は神韻宣伝とチケット販売の7カ月であると同時に、他の空間にも正邪の大戦が行なわれていたと思います。ホットラインの仕事に携わる期間中に、大法弟子としての使命と師父のご期待に背いてはいけないと思う一心で、どんな困難に遭ってもすべて順調に解決できました。公演が始まって満場の観衆を見て、すべての苦労をするだけの価値があると思いました。

 2019年イギリス巡演の最後の二都市であるロンドンとプリマスでの公演を幸運にも観ることができて、幸せと感動で胸がいっぱいです。神韻関連の仕事に参加できることを誇りと栄光に思っています。

 ホットラインの仕事で慈悲と善を修める

 2018年11月、幸運にも神韻チケット販売ホットラインチームに加入しました。チームの仕事レベルはプロ級ともいえるほか、みんなが友好的かつ協力的であると以前から知っており、その場に早く溶け込みたいと思いました。

 私の執着心は次々と現れてきました。ある日、私は自分の当番を忘れて、後に同修から電話をもらって、自分は2時間も当番時間に遅れたと初めて分かりました。神韻の仕事を生活の中の最も重要な事だと思っていないからそんなトラブルを起こしたのであり、今後もっと自分のシフトを重視すべきで、同修たちに迷惑をかけてしまったと私は反省しました。

 チームは毎週日曜日に一緒に学法し、トレーニングも行なわれ、どのように1枚でも多くのチケットを販売するかについて交流します。豊富な経験を持つスタッフに、顧客に理解と関心を捧げることを教わりました。誰でも自分の経験を無私に皆さんと分かち合っているため、我々のチームは互いに信頼して、慈悲に満ちたエネルギー場になっています。

 2019年度のロンドン公演は計11回あり、やむを得ない理由でその中の1回はキャンセルされ、1回は延期されました。私たちは多くの顧客に連絡して、彼らのチケットを改めて割り当てなければなりません。大半の顧客は理解を示してくれましたが、がっかりした気持ちを表す顧客もいました。誠意を込めた優しさ、心から相手のために考える姿勢はどんな怒りも解消できると私は感じました。事後、わざわざ電話をかけてきて、当初の荒っぽい態度を謝ってくれる顧客もいました。

 神韻を観るために多くの困難を克服した顧客も少なくありません。神韻の広告を見た後に、すぐチケットを買いたいが当月の給料をもらってからでないと買えないと言った顧客が数人もいて、やっと買える時に、当初予約したチケットがずっと私たちに大事にキープされていたのを見て、感謝してくれる顧客もいました。ある顧客はチケットがすでに完売したと聞いて落ち込み、私は彼を「信念を忘れずにいたら、きっと願いどおりになる」と励ましました。数日後、座席調整のため、数枚のチケットの空きが出てきました。チケットを予約できた彼は、とても我々に感謝しました。

 自分の修煉全過程において、ホットラインに携わったその時期を私は特別に大切に思っています。チームの一員として、同修を大事にすること、慈悲と善は真相を伝えるための最も有効な方法であることを教わりました。

 安逸心、幸せな家庭生活に対する執着を取り除く

 初めてホットラインチームに加入した時、一当直に3~4時間しか働けないと協調人に言いました。家庭生活に支障を出さないことを何より優先に考えたからです。細心に夫、息子、ペットの面倒を見て、家を常に清潔に保ち、美味しいご飯を作り、家のすべてをきちんとするのは私の理想です。普通にいえば、これは間違った考えではありませんが、もっと重要な事のために、このような心地良い生活を二の次に置くことが、私にできますか?

 公演が始まる1カ月前、協調人が電話をかけてきて、私にホットラインでの当番時間をもう少し増やせないかを懇願しました。会話をした時、協調人が担う重任と圧力の大きさを感じました。しかしその時の私は、協調人に協力する準備はまだできていなくて、当番時間を長くすることで家庭生活に支障をもたらさないかばかりを心配していました。

 電話を切った後に、自分の考えは間違ったと気づきました。『轉法輪』の言葉で「修煉者は、捨てることもできなければなりません。常人の中のさまざまな執着、さまざまな欲望を捨てなければならないのです」[1] を思い出しました。夫に現状を説明して、これから家事をする時間を減らさざるを得ないことについての心配も表明しました。夫は修煉していませんが、とても私を理解しています。夫は「あなたはあなたの事をして、私たちは家の事をちゃんと管理するので、心配いらない」と言ってくれました。私はすぐ協調人に連絡して、「そちらのニーズに応じて、何時間でも構わない、私を入れてください」と言いました。また、利己心のため、彼女がどれほど私の助けを必要としているかも考えていなかったことを謝りました。

 それから私はとても忙しくなり、数週間連続で長時間当番をしましたが、かえって以前より生活のリズムが合理的になりました。私は以前より自律して、上手に時間を管理することを通じて家の清潔さと整然さを保つことができました。家庭内外の事が順調に運んでいる達成感はとても楽しい体験でした。安逸心、家庭の幸せに対する固執がこんなに強かったと初めて気づいて、ちょうど今をきっかけにそれを取り除いたのです。

 その数カ月の中で、個人修煉の面においても向上しました。いくつか小さな執着心、例えば私心、誠実でないところ、深く隠れた顕示心と嫉妬心を発見しました。冷静に内に向けて探すことを覚えたほか、私はもっと謙虚になって、周囲に感謝の気持ちを抱く人間になりました。

 私を加護し、大法に対する理解を深め、修煉を向上させる機会をずっと与えてくださる師父に感謝します。暖かい応援をくれたホットラインのチーム全員に感謝します。皆さんから相手を尊重すること、善の心を持つこと、謙虚になること、包容力を大きくすることを教わりました。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [2] 李洪志師父の詩:『洪吟三』「誰が是誰が非」

 (2019年ヨーロッパ法会の発表原稿)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/9/17/393355.html)
 
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