【明慧日本2020年7月8日】(四川省=明慧記者)四川省会理県の法輪功学習者・羅龍飛さんは、強制連行され留置所で1年以上拘禁されている。情報によると、羅さんは裁判所に起訴されたという。
2020年6月12日の午前11時頃、羅さんの母親・譚芳さんが警官らに強制連行された。城南派出所の警官は譚さんに、「書いたメモを息子に渡したのか」と尋問した。たとえ譚さんが書いたメモを息子の服に入れたとしても、それは違法行為ではなく、強制連行の理由にはならない。譚さんは2週間拘留された後、6月27日に釈放された。
羅さん一家は貧困のため、高校卒業をして大学への入学を諦めた。そして成都市にある富士康に入社した。この会社の仕事環境が悪くて殆どの者は止めて行くが、しかし、気が付けば彼は5年間も勤め上げ、家にその間仕送りをしていた。これは昨今の社会において珍しいことだ。
2019年4月1日、羅さんは保安係員と世間話をしている時に、法輪功は正法であり、天安門焼身自殺は嘘であることを話したために、保安係員に通報され、警官に強制連行された。そして羅さんは10日間拘留されて釈放されたが、警官に同行されて会社に行き、準備された退職届に捺印するよう強要された。警官は、羅さんが荷物をもって電車に乗車した時の写真を撮って、立ち去った。
羅さんは地元の会理県に戻った。母親は羅さんが落ち込んでいるのを見て、元気づけるために2019年4月21日の夕方に、羅さんを引き連れて友人宅を訪ねた。午後7時ごろ会理県国家安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の隊長・李祥、教育指導員・王紫発、温暁紅など十数人の警官らが突然現れて、羅さん親子と家主、遊びに聞いていた法輪功学習者を強制連行した。
連行された人々はのちに相次いて釈放されたが、しかし羅さんだけが未だに不当に拘禁されている。その後、羅さんの母親は何度も国家安全保衛部門、検察の担当者を尋ねて真相を伝え、釈放するように求めた。警官らは羅さんが信仰を放棄しなけらば、釈放できないと言った。
そして、検察官は羅さんを裁判所に起訴した。
起訴状を読んだ弁護士は、羅さんの案件を担当した警察官と検察官は業務に熟知していないと指摘し、この起訴を取り下げるように求め、でなければ笑いものにされると忠告した。
羅さんは拘置所で受けた酷い迫害を接見した弁護士に語った。弁護士はこれらの違法行為を拘置所側に訴えたが、その結果、羅さんは受刑者らに頭を水の中に押し込められ、話してはならないと口を封じられた。
2019年10月21日、譚さんは陳情局に息子が受けた迫害を止めさせるために、陳情に向かったがその道中で、城南派出所の警官らに連行され、そして2週間不当に拘留された。
羅さんは依然として拘置所に拘留されている。1年以上経ったが、何の結論も出ていない。会理県の警察と検察が業務に熟知していないのだろうか? それとも慣れ親しんだ手法で羅さんの案件を取り扱い、人為的に冤罪を作り出そうとしているのかもしれない。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)