懲役7年の四川隣水県の羅夫婦 夫が迫害死   
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 【明慧日本2020年5月23日】四川省隣水県の法輪功学習者・羅学放さん、李坤菊さん夫婦は2014年7月、四川省県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らに連行され、ともに懲役7年の判決を言い渡された。羅さんは2017年4月、四川省楽山刑務所に収容されたが、2020年4月、刑務所の残酷な迫害により死亡した。享年67歳だった。しかし、刑務所側は羅さんの家族に「羅学放の死因は脳出血による突然死だった」と告げた。

 中国共産党が1999年7.20から法輪功迫害を開始してから、羅さんは数回にも渡り連行され、拘禁され、強制的に洗脳を受けるなどの残酷な迫害を受けた。しかし、羅さんは法輪功を学び続け、健康でいられた。

 2014年7月25日、隣水県公安局は大勢の警官らを出動させ、21人もの法輪功学習者を連行した。情報筋によると、その連行は省や県が一斉に行ったもので、学習者を待ち伏せしたり、尾行したり、監視したりして、そのために40万元(およそ605万円)もの費用を使用した計画的なものだという。

 その日、数人の警官らは羅さん夫婦を尾行して連行した。その後、警官らは羅さん夫婦の家へ行き、夜9時まで家宅捜索した。警官らは羅さんの家から携帯電話数台、法輪功の関連書籍、大量の現金などの私物を押収した。羅さんの家には、80代の視力障碍のある寝たきりの羅さんの母親1人だけが残された。

 連行された学習者たちは隣水県公安局、城郊川東ホテル、城郊鷂子岩雄鷹ホテル、県の留置場などに拘禁され、ひどい拷問による自白を強要された。その後、羅さんは隣水県留置場に、李さんは四川省広安留置場に送られた。

 2015年1月15日、四川省隣水県裁判所は羅さん夫婦を含む7人の法輪功学習者に対して、不当な開廷を行なった。法廷で学習者たちは記録され提出された「供述書」を否定した。「これは警官らの脅迫や誘惑、ひどい拷問によって供述を強いられて記録されたものです」と弁明した。年配の学習者たちは「警官らは私たちに、もし何も言わなければ、お前らの子供らに嫌がらせをしてやる。家庭を崩壊させてやると脅迫しました」と涙ながらに警官の行為を暴露した。一方、若い学習者たちは「数日も睡眠を奪われて寝ておらず、頬に何度も平手打ちを受けた」と述べた。

 学習者の弁護士3人は、「公安局、検察庁はこれらの案件の証拠を収集する際や、また、当事者に尋問する際に、法律に反した行為をしました。また、連行や家宅捜索の時も、制服を着用せず、身分証明書を提示せず、押収した物品のリストも提示しなかった、これらはすべて違法行為です」と指摘し、合議廷の回避を要求した。弁護士たちは法律に基づた弁護を行なったが、裁判長に何度も話を中断され、休廷された。

 隣水県裁判所は2015年9月29日午前9時、8カ月間拘禁した学習者7人に対して、再度開廷した。弁護士の弁護に裁判長も公訴人も反論する言葉がなかった。また、その日のうちに判決を言い渡さなかった。

 そして、2016年10月27日、隣水県裁判所は学習者たちの弁護士と家族に通知をせず、市、県の610弁公室、市の中級裁判所という黒幕の下で、学習者7人にそれぞれ判決を下した。羅さん夫婦はともに懲役7年の実刑判決を言い渡された。開廷のことを知った家族は裁判所に急いで駆け付け、裁判所の人員に「家族と弁護士に知らせないのはなぜだ」と問い詰めたが、「成年者だから、家族に知らせる必要がない」と言われた。その後、学習者たちは控訴した。

 2017年4月19日午前9時、隣水県裁判所は法輪功学習者7人に広安中級裁判所の終審の結果を言い渡した。羅さん夫婦を含む6人の学習者は原判決を維持するという結果になった。その後、羅さんは四川省楽山刑務所に収容され、李さんは川西女子刑務所に送られた。

 2013年、元四川省五馬坪刑務所と元楽山沙湾刑務所は統合して、楽山刑務所になった。2006年から、五馬坪刑務所の所長・祝偉は、その後、楽山刑務所の所長になった。祝偉は11年間、刑務所に拘禁していた学習者に十数種類の残酷な拷問手段で、残虐な迫害を加えていた。その結果、祝偉は悪報に遭い、60代で癌で死んだ。

 楽山刑務所は法輪功学習者に「転向」させ、「三書」を書かせたり、毎月、思想状況を書かせたりして、精神的にもひどい苦しみを与えた。これらに従わない者は厳格に管理したり、集中して訓練隊に入れたり、唐辛子の水を顔にかけたりした。さらには、受刑者を利用してずっと監視させたり、ひどく拷問するなどして、肉体的にも、精神的にも残忍な迫害を加えている。このために、楽山刑務所では毎年2人もの学習者が迫害のために死亡している。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/5/16/406398.html)
 
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