【明慧日本2020年7月16日】（寧夏＝明慧記者）寧夏銀川市の法輪功学習者・馬智武さん（50）は2020年6月5日、固原市の実家に戻ってきた際に、固原市の警官らにより連行され、固原市留置場に拘束された。最近、馬さんに対する逮捕令状が発付されたことが分かった。
連行された馬さんは、断食で迫害に抗議したため、病院に運ばれたこともある。家族は地元の公安局国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）、留置場に行き、馬さんの解放を求めたが、結果はなかった。
馬さんは寧夏銀川鉄道支局の安全検査室の元運転手で、1998年5月に法輪功を学び始めて、心身ともに受益した。1999年7.20から中国共産党による法輪功への迫害が始まった。馬さんは法輪功の無実を訴えるため北京へ陳情に行ったが、3年間の労働教養を強いられた。教養所で死よりもひどい苦しみを経験した馬さんは、断食して迫害に抗議したため、さらに懲役6年の実刑判決を言い渡された。2010年9月12日、馬さんは再び連行され、懲役3年6カ月の実刑判決を宣告された。
馬さんは在住の現地でも、警官や住民委員会の役員による嫌がらせを受けていた。2020年の「4.25」の前と5月30日、地域の住民委員会の役員と西夏区国内安全保衛部門の李蘭らが、馬さん夫婦に対して嫌がらせを働いた。
馬さんの母親と岳父は高齢者のため、自力での生活ができなくなっている。現在、馬さんの妻が90歳の岳父の世話をしている。
一、北京で法輪功の無実を訴え、8年間拘禁される
1999年、共産党による法輪功への迫害が開始した後、馬さんは法輪功の無実を訴えるため北京へ陳情に行ったが、3年間の労働教養を強いられ、寧夏白土岡子労働教養所（寧夏第一労働収容所）に拘禁された。そこで、酷く殴られ乱暴に灌食され、死よりもひどい拷問を受けた馬さんは、断食して迫害に抗議したため、さらに懲役6年の実刑判決を言い渡された。
2002年4月18日、馬さんは呉忠関馬湖刑務所に収監された。期間中、馬さんは思うがままに殴られ、十数日間連続して睡眠を許されず、両腕を無理やり後ろに反らされ、口を物で塞がれて紐で縛られる「飛行機」の姿勢で苦しめられた。
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拷問の再現：死人ベッドで引っ張られる |
ある日、馬さんは死人ベッドに縛り付けられ、両腕を左右に分けて真っ直ぐに伸ばされた状態で、手首に手錠をはめられた。足と腰は縄でベッドに縛り付けられ、足首には足かせをきつく付けられて引っ張られたため、骨折したように耐え難い苦痛の中で、40日以上引っ張られた。死人ベッドに縛り付けられる前に、警官らは鍋を洗った水で高濃度の塩流動食を作って、正体不明の薬を数種類と多くのハエを混ぜ入れた。その流動食を馬さんの体内に注いだ後、馬さんの身体は火をつけられたように感じたという。それから半年間、馬さんは歩くことも立つこともできず、人に担がれて移動した。
馬さんが刑務所にいる時、妊娠中の妻は泣きながら暮らし、1人で家庭を支えた。娘が生まれてからは、さらに大変だった。
2001年11月20日、馬さんの妻に法輪功を放棄させるため、銀川西花園派出所の警官らは、馬さんの2歳の娘を誘拐し、妻を脅迫した。馬さんの父親はこの打撃に耐えきれず、亡くなった。
2008年2月、馬さんは8年間の冤罪を経て帰宅したとき、娘はすでに8歳になっていた。
二、寧夏塩池県で連行され、懲役3年6カ月を言い渡される
2010年9月12日、馬さんは塩池県公安局花馬池派出所の警官らに連行され、乗っていた車も押収された。その後、馬さんは塩池県留置場に半年間ぐらい拘禁された。馬さんの家族は、寧夏610弁公室、管轄区内の派出所、住民委員会の関係者による嫌がらせを頻繁に受けた。
その後、馬さんは秘密裏に懲役3年6カ月の実刑判決を宣告され、銀川刑務所に拘禁された。
銀川刑務所で、馬さんは家族との面会を許されず、1年以上太陽の光さえ見ることができなかった。また、法輪功を誹謗中傷するテレビを見させられ、殴られ、汚く罵られ、1年6カ月にわたり小さな腰掛に座らされ、針で刺され（針にエイズ患者の血がついている）、タバコの火で焼かれ、生殖器を蹴られ捻られ、頭から水をかけられ、目に清涼油を付けられ、真冬にドアと窓を開け放しにされるなどの迫害を受けた。
数カ月後、馬さんは暴力によって左腎臓の機能を喪失してしまい、血尿、肋骨を負傷し激痛に襲われ、両足が象の足のように腫れ上がり、うっ血して立つことができなくなった。
2013年2月、馬さんの血圧は異常に高く、心拍数は111を超え、命の危険にさらされていた。刑務所はただ馬さんに少し早く寝させることを許可し、腰掛けの高さを調整しただけであった。2014年3月12日に生き延びた馬さんは、解放されて家に帰った。
（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）
