【明慧日本2020年8月9日】(上海市=明慧記者)上海市浦東(ほとう)新区の法輪功学習者・張鳳琴さんは7月17日、不当に開廷されたが、弁護士が法律に基づき反論した。それが事実や法律に則っていたにもかかわらず、上海市の奉賢裁判所は張さんに懲役1年6カ月の実刑判決を宣告し、さらに罰金を科した。
張さんは2019年6月19日に王港派出所に連行され、上海市浦東新区留置場に拘禁され、今日まで1年1カ月が経過した。
奉賢裁判所は本来、2020年7月17日午後2時に開廷する予定だったが、情報筋によると、張さんを乗せたパトカーが衝突事故を起こしたため、開廷は3時に延長となった。
家族が早めに裁判所を訪れ、傍聴するため待機していたが、疫病の蔓延を理由に警備員に入廷を阻まれた。弁護士が何度か交渉したが、家族は傍聴するために入廷することを許されなかった。
弁護士は法廷で、共産党員の裁判官の出席を拒否したが、理由もなく却下された。弁護士は、管轄外の裁判所による集中審理は管轄権の原則に違反しており、また傍聴拒否は公開の原則に違反し、さらには案件の量刑に関する意見書も紛失したと説明するなど手続きの違法性を指摘した。それに対して、裁判官は何も答えなかった。
弁護士は信仰の自由、法輪功の資料の配布や修煉を行う合法性、張さんが恩恵を受けた体験などの角度から、公訴人による不当な訴えに反論し、張さんのために法律に基づき正義の弁護を行った。
奉賢裁判所が事実と法律に基づいているにもかかわらず、法廷で張さんに懲役1年6カ月の実刑判決を宣告し、罰金を科した。
最後に、弁護士は裁判の記録の副本を求めたが、書記官が裁判官の同意が必要である、という口実で拒んだ。
張さんの案件は本来、浦東新区裁判所の管轄だが、現在、法輪功学習者を迫害する案件は奉賢裁判所が集中的に審理している。こういった状況から、中国共産党や裁判所は全く法律に則っていないことが分かる。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)