山東省菏沢市の学習者2人を1年以上不当に拘禁
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 【明慧日本2020年8月11日】山東省菏沢(かたく)市牡丹区の法輪功学習者・趙愛真さん(65)、王翠英さん(57)は2020年1月15日、不当に開廷され、趙さん、王さんと代理弁護士は無罪を主張した。法廷は証拠不足を指摘し、案件を鄄城(けんじょう)県検察庁に戻した。

 武漢肺炎の流行が始まってから、案件は無期限に延期され、弁護士との面会も禁じられた。6月、鄄城県裁判所は家族にオンラインで再審を行ない、弁護士を雇う場合、事前に司法局へ行き、記録に留める必要があると知らせた。

 再審の準備期間、家族は弁護士を探し、無罪弁護を要求するにあたって、各方面のプレッシャーと妨害を受けた。その結果、契約を結んだ弁護士数人は上級職場のプレッシャーを受けた。菏沢市司法局は弁護士協会を通じて、それぞれの弁護士の所属法律事務所のトップと「談話」をした。法輪功学習者に無罪弁護をした場合、その弁護士の年度審査などは通らないと脅迫し、弁護士全員は止むを得ず、解約をした。

 現在、2人は菏沢市留置場に拘禁され、すでに1年5カ月が経過した。留置場の条件は悪く、定員以上を収容し、20人あまりが20平方メートルの部屋に拘禁され、真夏でもシャワー、洗濯はできず、一週間に1回だけ頭を洗うことができるという。

 趙さんは菏沢市アメ工場の元従業員である。かつて多種の病気を患っていたが、2012年に法輪功を学び始め、心身共に健康を取り戻した。

 王さんは菏沢市共産党学校の元幹部で、2018年に定年退職した。1998年に不治の病を患っていた王さんは法輪功を学び始めた。

 2012年、王さんは法輪功を学んでいるとの理由で、労働教養2年を科された。その後、労働教養所制度は廃止され、王さんは9カ月早く解放された。しかし、王さんの副課長の職務は追放され、労働教養期間の給与も全て差し押さえられた。

 2019年3月7日の夕方、王さんは道端で法輪功迫害の実態が書かれた小冊子を配布した時、尾行してきた牡丹区公安局の警官に身柄を拘束され、家財も押収された。

 2020年1月15日、王さん、趙さんは不当に開廷された。出廷期間、2人は手枷、足枷をかけられたままだった。鄄城県検察庁のある男性検察官が長い公訴書を読んだ。同じ内容を4、5回繰り返し、いわゆる1200あまりの証拠は一つも法廷で出せず、ブレた写真数枚しかなかった。いわゆる証人の証言も、2人が拘禁された後、公安局に騙された家族が、知らない内容に署名をさせられたものであり、事実ではない。

 趙さんは「法輪大法は正法です。人々に「真・善・忍」を教え、より良い人になるように導いています。法輪功は国にも国民にも百利あって一害なしです。押収されたパソコン、プリンターは全て私の財産で、どの家庭でも所有しているもので、罪の証拠にはなりません。私の自宅から押収した書籍、DVDなどの内容をこの場で読み上げ、再生することをお勧めします。その内容が法律の実施を破壊したかどうか、お分かりになると思います」と述べた。

 王さんは「憲法は国民には信仰の自由があると定めています。私は法輪功を学び、たくさんの恩恵を受けました。法輪功の資料を配布する理由はより多くの人にその恩恵を受けさせたいからです。いわゆる「法律の実施を破壊する罪」は権利を握る人こそ犯すことができ、われわれ一般国民は破壊できません。法輪大法は仏法です。すでに世界の100カ国以上に広がり、李洪志氏の著作『轉法輪』は39の言語に翻訳され、法輪功は中国だけが迫害されています。しかし、中国共産党による法輪功への迫害は秘密裏に行なわれています。共産党政権が公務員を出国させない理由は、海外で法輪功迫害の実態を知られたくないからです。裁判長、陪審員は自分の良知と善の念に従い、法輪功学習者を無罪解放してほしいです。起訴者側にも告訴を撤回してほしいです」と述べた。

 弁護士は「法廷で提示された証拠写真は、鮮明なものではなく、王さんであることを特定できません。いわゆる証拠の数も書類に書かれた数と一致しません。中国の刑事証拠の原則によると、全ての案件は物証を重視すべきで、供述は参考程度にするだけです。起訴者側は、王さんが趙さんに法輪功の資料作りを指図したと言いますが、はっきりしない写真以外は、何も物証はありません。2011年3月1日『新聞出版総署第50号令』は1999年に法輪功書籍の出版禁止令を廃止しました。つまり、中国で法輪功の関連書籍を印刷、所持することは合法です」と弁護した。 

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/7/31/409830.html)
 
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