精進を妨げる しがらみを断ち切る
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子

 【明慧日本2020年8月16日】姉とはもうすでに1年近く会っていませんが、姉は電話をするたびに、見舞いに来ないと文句を言います。姉は今年79歳、私ももうすぐ古希です。姉は身の回りのことが自分でできなくなり、息子たちが世話をしています。義兄は姉に対して理解も同情もしないで、一日中、口汚く罵っており、姉がとてもかわいそうです。姉のことはいつも心配しており、最近お見舞いに帰省しました。

 後日、義姉に会いに行きました。兄はもう亡くなり、彼女は81歳で一人暮らしをしています。会ってから彼女はずっとおしゃべりをして、息子が離婚したとか、孫がローン詐欺に遭って未だに家に戻って来ないとか言っていました。また私に「甥(私の弟の息子)のことを知っていますか?」と聞いたので、私は「知らない」と言うと、「彼も30万元騙されて、両親は返済のために一生懸命お金を稼いでいる」と言いました。 

 何日か後、私は姪の家に行きました。姪の娘婿が母親と喧嘩をしたことを話し始め、怒りが抑えられなくなり、私は彼をなだめました。この時、師父の言葉を思い出しました。「名を為る者は氣恨むこと終生、利を為る者は六親を識らず、情を為る者は自ら煩悩を尋ね、苦しく闘い相って業を造ること一生」[1]。人は名、利、情の中に浸って苦しんでおり、なんと哀れなことでしょう!

 師父はどうしてこれらの現象を私にみせられたのでしょうか、それは私を悟らせるためではないでしょうか?

 修煉して20年経過し、自分を最も悩ませている執着心は「情」です。これらの現象は業力の因果応報の過程であり、誰でも同じです。私たち修煉者はこの道理が分かっており、どうしてそれらに影響されるのでしょうか? 人の面からみると、姉は苦しんでいますが、この過程で業力がどれだけ消去されるのでしょうか? 世の中の道理は反対になっており、業力が消去されることは良いことです。姉妹なので、姉のことを心配しますが、これらは人の道理と観念ではありませんか? 修煉者はこれを望んでこれに影響されてしまうとどうなるのでしょうか?

 その他に、誰が騙された、誰が離婚した、誰が怒って恨んでいるとか、いずれも全て偶然ではありません。彼らの背後には業力の因果応報があり、起こるべきことは起こり、返すべき借りは必ず返さなければならず、あなたが左右することができるでしょうか? 修煉者にとって、それらは精進を妨げるしがらみであり、前に進むことを妨害しています。これらのものを取り除かないで天国に帰れると思いますか? それは全くたわいもない妄想です!

 二十数年の修煉を振り返ってみて、私を最大に悩ませている執着心は何でしょうか? それは「情」ではありませんか? 修煉者の精進を妨げているのはそれが原因であり、躓いて転んだのも、困難に陥り目を覚ますことができないのも、修煉の機縁を危うく失うのもそれが原因です。今になっても、子供のことを心配したり、さらには孫娘のことが気になったり、「情」に左右され、占領され、影響される心はどれだけあるのでしょうか……。

 今回の帰省は目覚めのきっかけになりました。修煉者には使命があり、あなたの世界の衆生を連れて天国に戻る使命を果たすことが目的であり、人間の「情」に陥り、抜け出せなかったらどうすればいいでしょうか? 「情」は人間の物質であり、天国に戻ることを妨げ、私はそれはいらないのです! 精進を妨げているしがらみを一つ一つ断ち切り、法を正す時期の大法弟子の歴史的使命を果たしたいと思います!

 以上、私の浅い悟りですが、同修の皆さんの慈悲なるご指摘をお願いします。

 注:

 [1] 李洪志師父の詩:『洪吟』「人を做す」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/8/9/410239.html)
 
関連文章