昆明市の78歳の賀桂珍さん 懲役3年の不当判決
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 【明慧日本2020年8月19日】雲南省昆明市の法輪功学習者(以下、学習者)の賀桂珍さん(78歳女性)は、不当に懲役3年の実刑判決を宣告された。4月30日、賀さんは同省第二女子刑務所に送られ、現在第八監区で拘禁されている。

 賀さんは法輪功の資料を配布した時、監視カメラに写っていたとして、2019年8月11日午後4時頃、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官に自宅を捜索され、法輪功創始者の写真、法輪功の関連書籍48冊、壁に掛けた法輪功関連の飾りなどを押収された、賀さんは小南派出所に連行された。そして翌日、昆明市留置場に移送された。

 同市五華区裁判所は2019年11月27日午前、第十四法廷で賀さんに対して開廷し、賀さんに懲役3年の判決を宣告した。賀さんは翌年4月30日、雲南省第二女子刑務所に送られた。賀さんが不当判決を下されたのは2回目となる。

 賀さんは1997年に法輪功を学び始めた。以前は多種の病気を患い、歩くこともできず車椅子生活になり、夫の呂祖達さんに車椅子を推してもらって、煉功に行っていた。しかし、法輪功を学んでから病気は完治し、自由に動けるようになり、健康を取り戻した。

 賀さんは法輪功を学ぶ中でたくさんの恩恵を受け、中国共産党(以下、中共)による法輪功への誹謗中傷を無視できなかった。2000年、賀さんは外で煉功をしただけで1カ月拘禁された。家に戻された賀さんは、職場を「重点」監視対象と見なされた。中共の党書記・劉薔麗(音訳)と保衛課の課長・周善福をはじめ、昆明市盤龍公安局支局の国保大隊、610弁公室、長春派出所の警官・趙永富らは賀さんを監視し、常に嫌がらせをし、脅した。さらに、何度も賀さんを洗脳班に連行しようとした。そのため、賀さんは放浪生活を余儀なくされた。

 賀さん、学習者・劉栄仙さん(62)は2011年3月31日の朝、昆明市の麻線営市場で神韻芸術団のDVDを配布していた時、私服警官により小壩派出所に連行された。その後、盤龍区国保大隊及び小壩派出所の警官十数人が二組に分かれて、それぞれ2人の自宅にあったパソコン、法輪功の関連書籍、法輪功の資料など大量の私物を押収した。警官が賀さんの家財を押収した時、学習者・李恵民さん(50代)が来て、賀さんに挨拶しただけで身柄を拘束された。

 2011年11月21日、昆明市中級裁判所は賀さん、劉さん、李さんに秘密裏に開廷し、懲役3年の判決を宣告した。

 賀さんの夫・呂祖達さんは学習者であり、同市雲林計画院の元高級エンジニアで、中隊の書記であった。1999年7.20に中共による法輪功への迫害が始まり、7月22日、呂さんは市政府へ陳情したという理由で、西山第二中学校で拘束され、夜に家に帰らされた。それ以来、呂さんの職場は呂さんが中共の党員(2004年11月から「三退」が始まるまで中国の中上層社会の多くは党員)であるという理由で、毎週の恒例会議で呂さんを批判闘争した。中共の党書記・張徳生(音訳)はさらに、呂さんに「保証書」(法輪功の修煉を放棄させるために、強制的に書かされる書類)を書くことを強要した。しかし、呂さんは法輪功を誹謗中傷する内容を書くことを拒否した。賀さんが放浪生活を余儀なくされていた期間、職場の関係者や警官は何度も呂さんに嫌がらせをし、強制的に呂さんを洗脳した。呂さんは長い間、精神の緊張が続く状態の中で賀さんの安否も心配し、過度にストレスが溜まり健康状態が悪化したため、2003年12月4日に他界した。享年68歳。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/8/17/410583.html)
 
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