【明慧日本2020年8月28日】広東省の佛山市禅城区の法輪学習者・李燕群さん(65)は8月5日、精神病院から留置場に連行された後、不当に裁判を受けた。裁判所はネットを通して法廷審問を行ったため、弁護士は当事者を弁護することができなかった。
1人暮らしをしている李さんは3月17日、警官によって自宅から連行され、家宅捜索を受け、そして佛山市第三人民病院(精神病院)に拘禁された。当局は感染を予防するという口実で、家族と弁護士の面会を拒否した。
5月27日、家族は佛山市の禅城区検察庁へ行き、起訴内容の進行状況を調べたところ、4月29日に検察庁はすでに起訴状を提出したことが分かった。
家族は李さんのために北京から弁護士を依頼したが、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と裁判所が妨害したため、開廷直前になっても、弁護士はまだ当事者と面会できなかった。弁護士の再三の要求の下で、裁判所はやっと開廷20分前に、弁護士に映像を通して李さんと面会することを許したが、結局は開廷するまで弁護士と李さんの面会は実現できなかった。
8月5日午後2時20分、佛山市禅城区の裁判所は開廷した。出席した裁判長は徐清雲、裁判管は盧強、何恵聯、書記は謝嘉傑、検察側の2人と弁護士で、家族は2人だけ入廷を許された。
李さんは連行されてから、ずっと佛山市の第三人民病院に拘禁されていて、開廷する直前になって、留置場に移送された。開廷後、李さんは初めて家族が弁護士を依頼してくれたことを知った。
法廷では、押収された物品リストが読み上げられたが、李さんは家宅捜索の際、自分はすでに連行されその場にいないため、何が押収されたかは全く知らないと言った。
開廷後、家族2人は別の部屋でモニターを通して法廷の様子を見ることができたが、音声が悪く、何を言っているかは全く聞こえなかったという。他の親戚と友人は法廷に入れず、外で心配そうに待つしかなかった。
裁判では、その場で判決は宣告されなかったという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)