【明慧日本2020年9月17日】(山東省=明慧記者)6月28日、山東省蓬莱市の龍山店鎮大璋家村の法輪功学習者・李玲さん(女性)は、村の中共書記と予備兵らに不当に連行された。そして山の中の空屋に拘束されて拷問を受け、それによって7月13日に亡くなった。李さんの遺体はあまりにも悲惨であったが、予備兵が李さんの家の前で警備し、当日中の火葬を強制した。
6月28日午前、李さんが迫害の実態についての資料(以下、迫害資料)を持って帰宅した所を通報され、村の中共書記の响得茂氏が5、6名の予備兵を連れて李さんを不当に連行し、同時に30冊以上の迫害資料を押収した。
李さんは迫害資料の出所を聞かれても、不当な取り調べとして応答を拒否した為、予備兵の于得水氏、于得勝氏から様々な拷問を受けた。李さんの胸は棒で強く殴られ、酷く身体を害された。
拷問を隠蔽する為、李さんは不当に响呂村の山小屋に拘束された。何も答えなかったために李さんは強く蹴られ、小屋の扉の外側にあった大きな石にお尻を強打した(李さんが亡くなり、親戚が李さんの服を着替えさせる時にお尻に大きな青あざを発見した)。その他、李さんは室外で長時間雨にさらされていたこともあった。李さんは何日も断食し迫害に抗議していた。李さんを監督する年配者は「この女性はなぜ苦しまなければならないのか」と疑問を口にしている。
7月13日、李さんは响呂村の個人診療所に搬送されたが、医者はすでに死亡したと当事者に伝えた。李さんの遺体は直ちに家に搬送された。村の予備兵らが李さんの家の前で警備し、当日中の火葬を強制したので、家族はやむを得ず要求に従った。
李さんが拘束され拷問されてから1、2週間後、李さんの夫は除草剤を飲んで自殺をはかり、病院に搬送されたが応急手当を受けられずに亡くなっていた。亡夫の服を取り出す為、李さんは家に連れて来られた。その時に息子を抱きしめて「何でもないわ(訳注:『安心して』の意味)」と言った。息子さんが母親を見ると、唇には大きな傷があり、数本の歯が抜け落ちていた。そして非常に憔悴していた。李さんは亡夫の服を取り出してから、再び小屋に連れていかれた。家族が李さんの拘束場所を聞くと拒否されたが、李さんの息子が強く要求した為、彼は頭に黒い袋を被されたまま非公開の場所に連れて行かれ、そこで1度だけ母親と面会ができた。結果として、それが生前最後の面会となってしまった。
親戚が李さんを着替えさせる時に見たところでは、李さんの両目が突き出て外側に膨らんでおり、見るからに酷いと感じた。歯が抜け落ち、唇に大きな傷が付いており、胸の左肋骨の下にも傷があった。全身のいたるところに青紫色の打撲の痕があり、その様子は凄まじく悲惨であった。
李さんの葬儀の日、私服の村予備兵于得水氏、于得勝氏(50代)が、葬儀に参加する友達を検問していた。「身分は?」と聞かれた友達が「親戚の者です。人がすでに亡くなったのに、あなたたちはまだ何をするつもりなのですか」と答えた。そして逆に「あなたの身分は?」と聞き返したところ、于氏2人は「親戚だ」と嘘をついた。この2人は地元の村々で評判が悪く、冷酷で知られている。