文/オーストリアの法輪功学習者
【明慧日本2020年9月26日】2020年9月19日、ウィーンの南西に位置するバーデンで第18回オーストリア法会が開催された。14人の法輪功学習者(以下、学習者)が壇上に上がり、修煉における心性の向上、及び様々なプロジェクトを通じて真相を伝える経験と認識について話した。学習者たちは残された貴重な時間を大切にし、三つのことをしっかり行なっていこうと励まし合った。
今回の法会が無事に開催されたのはとても幸運なことだと、学習者たちは口を揃えて言った。なぜなら、法会の2日後、中共ウイルスの影響で、この規模のイベントの開催は不可能になったからである。
ウィーンで開催された第18回オーストリア法会 |
電話による真相伝えの中で人心を取り除き、心性を高める
中国共産党(以下、中共)による迫害を経験した学習者の楊さんはオーストリアに来てまもなく、電話をかけて真相を伝えるプロジェクトに参加した。
プロジェクトに参加した当初の困難について、彼はこう言った。「電話をかけ始めた頃は本当に緊張の連続でした。手元の原稿を読むだけなのに、吃っていました。受話器を手にするや否や、恐れる心や面子を重んじる心、安逸心、相手が話にでないのではというマイナスな考えなど、各種の人心が湧き出ました。幸い、これらのすべては法を実証することを妨げている私の人心であることを知り、自分の主意識を強め、それらを克服することができたので、それらは徐々に弱くなっていき、あまり作用しなくなりました」
中国に電話をかける経験を語る楊さん |
プロジェクトの中で、楊さんは心性の向上も経験した。「電話をかけ始めた当初、自分を罵る人に遭うと、どうしても悔しさや不公平感を感じて相手と言い争いになり、その人を救う価値はないと思いましたが、すぐに、それは取り除くべき人心だと気づきました。今ではそのような場面に遭遇すると、私はほとんど心が動じず、穏やかな口調でコミュニケーションを取り、たとえ相手が受け入れず、ひいては卑猥な言葉で言い返しても、その場でその生命を救うことができないことを残念に思うだけで、他の嫌な気持ちは全部消えました。電話をかけ続けていくうちに、私の慈悲心と心の容量が大きくなったと感じています。今の私は電話をかけるとき、出来るだけ相手を友達のように思い、落ち着いた口調と穏やかな気持ちで話し、相手の立場に立って物事を考え、その人の引っかかっているところを見つけ紐解いてあげ、最終的に救われるように全力を尽くしました」
師父の按排を信じて、自我を放下する
クリスティーナさんは、大学卒業後の就職活動で直面した困難や乗り越えた心性の関を、法会で皆さんと分かち合った。当時、短期契約を結んだ彼女は、自分が立てたしっかりした計画のおかげだと思っていたところ、急に仕事を失う危険に晒されて、不安になった。内に向けて探した結果、彼女は計画を立てて物事を進めることが好きで、「賢い計画」を通して自分の人生をコントロールしようと思っていたことに気づいた。学法を通して、彼女はこう悟った。「無条件に師と法を信じることより大切なものはありません。本当の自分は、師父がすべてを按排されていて、宇宙全体が法理に従って動いていることが分かっています。しかし、後天的な観念が私に、人間は物事の発展をコントロールすることができ、物事がうまく運ばれれば計画が上手だと、思わせていたのです」
彼女がこれらの後天的な観念を取り除いたとき、転機が訪れた。彼女の会社は新しいプロジェクトを立ち上げ、彼女との契約を延長した。
日々の仕事での心性を向上させる過程を語るクリスティーナさん |
その後、クリスティーナさんは社内のいくつかのプロジェクトに同時に携わるようになった。しかし誤解により、ある日、出勤した彼女は「もうすぐ解雇になる」と告げられ、その決定に関係した人たちも興奮していた。学法や心性の向上を通して、彼女はそのとき冷静に対処することができた。
「その時の自分は、これらの仮相を見抜くことができると感じました。まるで舞台劇のように、彼らは真剣に演技していました。私は突然、体の細胞の一つ一つに、彼らへの同情や感謝の気持ちが満たされているように感じました」。彼女は「このまま家に帰ることはありません。たとえ会社が給料を払ってくれなくても、仕事の引継ぎはきちんとしておきます」と自分の主管を安心させた。 数日後、奇跡が起きた。彼女は解雇されなかっただけでなく、無期限の労働契約を提示された。
困難に打ち勝ち、真相を伝え続ける
オーストリアが中共ウイルスの関係でロックダウンを決めたとき、ロスウィータさんは真相伝えの緊迫性を感じた。当時、オーストリアの学習者たちは夏にインスブルックで真相を伝えるイベントを計画していたが、現地には学習者がおらず、中共ウイルスの影響で活動が一時中止になる可能性があり、しかも活動の前日に大雨が降り、天気予報では当日の降水確率は100%だった。
正念を強める過程について話すロスウィータさん |
ロスウィータさんはこう言った。「私は自信に満ち溢れ、絶えず正念を発して妨害を排除しました。久しぶりのインスブルック訪問なので、そこの衆生は救われるのを待っています。より多くの衆生がこの大法を知る機会に恵まれるように、私は師父に助けを求めました」
結果的に活動の当日は晴天になり、街には多くの歩行者がいた。多くの人が真相伝えのブースに来て、自分の将来のために良い選択をした。ロスウィータさんはこう言った。「すべてが最善になるように按排されました。私たちがすべきことは、正念を保ち、適切な時に行くべき場所に行くことです」
自然に任せることを学ぶ
イゴールさんは、昨年ロンドンで開かれたヨーロッパ法会とパレードに参加した経験を話した。当時の彼には具体的な計画がなく、ただただパレードに参加し衆生を救いたいと思っていた。広場に着いた彼は、ラベルを手にして立っている女性が見えた。聞いてみると、その同修は功法の実演を行なう同修を募っていることが分かった。そこで彼は実演チームに参加した。彼の発表原稿には「もし私に、たとえば、必ず横断幕を引くとか、必ず知っている同修と一緒でなければならないとかの事前に想定した考えがあれば、この修煉の機会を失ったかもしれません」と書かれていた。
イギリスのイベントに参加した体験を報告するイゴールさん |
法会は午後6時半に円満に終了した。