【明慧日本2012年8月25日】内モンゴルの趙春霞さんの長女(20)・次女(12)・息子(9)は今月14日午前、、「お母さんを返して下さい。ご飯を食べさせてください」と書いたたすきを身につけ、手に「法輪功を修煉しているお母さんが連行され、お父さんは行方知れず、家のお金も奪われ、私達は帰る家がない」と書いた看板を挙げて、赤峰市巴林左旗の繁華街から巴林左旗の政府ビル前まで歩いた。
3人の子供が政府ビルに入る直前、巴林左旗の610弁公室・国安大隊長らは、30数人の警官(特別警察を含む)と数台のパトカーを率いて、3人の子供を取り囲んだ。警官は看板を奪い、たすきと子供達の服を引き裂いて、3人の子供を政府ビルの警務室に引きずり込んだ。
3人の子供はこのような場面に初めて遭い、驚いてぶるぶる震え、抱きついて泣いた。見物していた通行人はひそひそと議論し、多くの人は同情の涙を流した。
子供達は拘禁され、水を与えられず、ご飯も与えられなかった。警官達は交替で食事をしていた。子供達の状況を尋ねられても、警官らは「陳情部門にいる」と言ったが、陳情部門は「ここにはいない、この案件は私達と全く関係がない」と答えた。
午後5時過ぎ、子供達の叔父が情報を聞きつけ、急いで駆けつけた。叔父は3人の子供と趙春霞さんを解放するよう強く求めた。警官らは小さい子供2人だけの解放を許可し、長女を引き続き拘禁しようとした。しかし、子供達の叔父は断固として譲らなかったため、最後にやっと3人の子供を連れ出した。
国安大隊長らはまた1枚の紙を取り出して、趙春霞さんの両親が3人の子供を育てる承諾書だと言い、上に両親の拇印があると言った。趙さんの両親は80歳近くになり、国安大隊長らに会ったこともない。趙さんの両親はこれらの事情を知った後、「全くの作り話だ」と、憤慨な心境を抑え切れなかった。
6月4日、数人の警官は趙春霞さんの家に押し入り、家財を没収し、コンピュータ・プリンタなどを没収し、趙春霞さんと姉の趙福霞さんを連行した。趙春霞さんの商売用の1万4千数元を奪われ、家には12歳の娘と9歳の息子が残された。当時、趙さんの夫・賈彬さんは家におらず、家に帰られない状況となった。
趙さんの長女が夏休み家に帰った後、妹と弟を連れて公安局へ行き、国安大隊長を訪ね、「どうしてお母さんを解放しないのですか? 私は学校が始まったら、誰が弟と妹の面倒を見ますか?」と聞くと、国安大隊長は趙さんの長女を押し倒した。3人の子供は大声で泣いた。そして、国安大隊長らはそのままいなくなった。
子供達は何度も公安局・留置場へ行ったが、ずっとお母さんに会うことができなかった。2カ月が過ぎて、7月29日、9歳の息子は隣の家から転送されてきた両親の逮捕状を受け取った。子供はびっくりして見る勇気もなかった。
3人の子供の来学期の授業料、生活費がないため、仕方なく借家を返し、親戚の家で一時滞在している。
長女はお父さんを気にかけ、お母さんを心配し、また2人の弟と妹も見なければならず、食欲がなく、寝ることもできず、痩せこけてしまった。長女はやむを得ず、2人の弟と妹を連れて政府へ陳情に行ったが、恐喝され拘禁されたという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)