中共の残虐さを暴露するには実演写真などが不可欠(写真)
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 【明慧日本2013年6月15日】中国の刑務所や強制労働教養所で、日常的に拷問が行われていることは国内外に知られている。拷問から生き延びた被害者たちが、そこで体験した理不尽な行為を文章や絵画などで暴露するのは、基本的な人権を守るために当然な行為であり、中国で訴える法的手段がない実態の表れでもある。

被害者の体験に基づいて描かれた絵画「焼く刑」

 被害者及び支持者によって実際に体験した拷問を実演し、そして、その実演を写真に収め、世に公表することは真実を伝える一つの手段である。同時に、被害者が受けた苦痛と中共(中国共産党)当局の暗黒の大きさの現れでもある。当然ながら中共の統治下にある中国では暴露行為は許されず、実演と写真撮影に関わった人が最近、逮捕された。常にマスコミを最大の武器とする中共当局は、関った人を逮捕すると同時に、マスコミを駆使し法輪功を誹謗中傷し始めた。

 党の機関紙である「新華社」は今月4日、警察が酷刑写真を撮影した法輪功修煉者を逮捕したと報道した。報道の中で、明慧ネットで掲載されている模擬実演と明記したすべての酷刑写真を偽造したものだと述べた。中共の歴史を振り替えてみると、逮捕・マスコミ攻撃が真相を暴露する人を潰すには良く用いられる報復手段だと分かる。皮肉なことに、新華社がこの文章を発表したのは6月4日だった。筆者は思わず、中共がいまだに6.4天安門事件で行った殺戮を否定していることを思い出してしまった。

 法輪功が迫害を受けて14年も経ったが、この14年の間、中共当局は法輪功修煉者に信仰を放棄させた数を、警官などのボーナスや昇進などの根拠とし、警官などを暴徒へ誘導した。刑務所、強制労働教養所、洗脳班で、警官などは修煉者に法輪功を放棄させるため、あらゆる手段を使い修煉者の心身を極限まで追い込み、多くの死傷者を出してしまった。しかし、彼らは罰せられるどころか、賞金を貰ったり昇進したりした。

被害者の体験に基づいて描かれた拷問図

 これらの拘禁施設では、法輪功修煉者に対して実施してきた酷刑の種類が多く、日常生活では聞いたことも、想像すらもできない拷問が多く、文章の説明だけでは迫害の実体を読者に全部伝えることは非常に困難である。そもそも現代文明社会において、このような野蛮な行為が、組織的に存在していること自体、ありえないからである。明慧ネットは迫害の実態を暴露するため、被害者の体験に基づいて画かれた絵画や拷問図、模擬実演の写真を掲載し、一刻も早く迫害を阻止すべきだという緊迫性を訴えている。しかしそれでも、大量な時間と労力が必要なため、迫害の全貌を暴くことができないのが現状である。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/6/5/274960.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/6/9/140367.html)
 
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