【明慧日本2013年10月19日】近頃オーストラリアの大手新聞「フェアファックス・メディア」が、メルボルンのある腎臓外科医を取材し、その内容を掲載した。記事によると、その医師の多数の患者が中国へ行き臓器移植を受けたという。その人数は中国の死刑囚より多かったという。それらの患者は知らず知らずのうちに、中共(中国共産党)の「受注殺人」の顧客になったかもしれないが、このことは中共による法輪功修煉者への臓器狩りという驚くべき暴行を間接的に裏付ける形となった。
「フェアファックス・メディア」傘下の新聞紙「ジ・エイジ(The Age)」と「サンデー・モーニング・ヘラルド(Sunday Morning Herald)」は2013年10月5日、記者・マンディセイヤー(Mandy Sayer)の文章を掲載した。文章はメルポルン・セント・ヴィンセンツ病院(St.Vincent's Hospital)の腎臓病専門医、デイヴィッド・グッドマン氏(Dr. David Goodman)に対する取材だった。「約5年前、彼ら(患者)は団体で中国に行き、新しい腎臓を移植して戻りました。ドナーは処刑直前の死刑囚だそうです。血液や適合性を満たす臓器が直ちに用意されました」とグッドマン医師は語った。
グッドマン医師は「私は臓器移植渡航に固く反対します」と、縁なしの眼鏡を調整してから話を続け、「それはドナーへの侮辱です。更に、それらの国は手術後の治療をせず、5日分の薬しか渡しませんでした。なので、彼らはオーストラリアの空港に戻ると、すぐにタクシーに乗って地元病院の救急室に向かいました」。
オーストラリア移植協会の会長ケビン・グリーン氏(Kevin Green)も腎臓移植を受けた患者であり、8年間待ち続けようやくドナーから腎臓を得た。「ドナーを待っていた期間に移植渡航に誘われたことがありますか」と記者に質問されると、グリーン氏は目を大きく開き、頷いて「5年間待っていた時、我慢できずに危うく中国に行くところでした」と答えた。「なぜ行かなかったのですか」と記者は質問を続けた。グリーン氏は「まず、25000ドルの費用を一回で払うことは金持ちだけに選択できることです。次に、もし拒絶反応が起きて失敗したら、オーストラリアで再び移植はできません」と述べた。
中国では毎年処刑されている死刑囚は2000~3000人だが、2005年だけで中国では2万件の移植手術が行われた。2008年までの腎臓移植件数は86800件で、肝臓移植は14643件になり、その数は死刑囚の人数を遥かに超えている。