中共による法輪功修煉者への薬物迫害
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 【明慧日本2013年11月12日】山東省棗庄(そうしょう)市の法輪功修煉者・徐徳存さん(52歳女性)は今年9月1日、身体の調子が悪くて入院した。病院側は徐さんの医療保険などの情報を読み取り「患者は何かを信仰していますか? 法輪功修煉者であれば、別に処方します」と徐さんの家族に言った。6日朝5時、徐さんは重病患者治療室に移された。移されている時、徐さんは大きい声で「法輪大法好(法輪大法は素晴らしい)! 真善忍好(真善忍は素晴らしい)!」と絶えず叫んでいた。そしてその1分後、医師が外に出て徐さんの「脳死」を宣告した。

酷刑演示:打毒针(注射不明药物)
拷問の実演:詳細不明な薬物注射

 この事例は非常におかしな点がいくつかある。「法輪功修煉者であれば、別に処方する」というのは、どのようなことだったのだろうか? 死亡までの時間はなぜそんなに短かったのか? 法輪功修煉者に対する処方とはどんなものなのか? 法輪功修煉者に対する特別な薬物が本当にあるのか?

 処方は病状を診察して行うべきで、人の身分を区別して行うべきではない。医師は徐さんの病気に対して処方したわけではなく、法輪功修煉者という身分に対して処方したのである。言い換えれば、それは法輪功修煉者に対する薬物迫害である。

 一体、医師が徐さんにどんな薬物を使ったのか我々には分からないが、これまで法輪功修煉者への薬物迫害で、特別な薬物が確かに存在していることが分かった。

  中国語の明慧ネットの報道によると、2002~2003年のある日、黒竜江省女子刑務所の趙院長は廊下で、手に赤い液体が入った瓶を握りながら、目の前の13人の法輪功修煉者に「法輪功をやめると言えば、部屋に戻らせる。続けるならば、ずっとこの薬を注射するぞ。これは国家が法輪功修煉者用に開発した薬だ」と言ったという。

 情報によると、ハルビン市の畢淑萍さんは拷問用の椅子に縛られ、この薬物を静脈注射されて死亡したという。もう1人、双城市の法輪功修煉者は静脈注射された後、全身の筋肉が緩んで肌がピンク 色になり、眩暈がして頭が重くてあげられなくなったという。薬物注射をされた彼女は、人を見れば、一人ひとりが骸骨のような形をしているように見えたという。他の13人の法輪功修煉者は筋肉注射をされ、用量はますます増やされた。趙院長は「眩暈がするか? 辛いか?」と毎日1回は必ず聞いてきたという。 

  黒竜江省女子刑務所では3種類の薬を灌食時に使用している。一種類の薬は、飲まされた後、極度に喉が渇き、目玉が出そうなほど痛くて辛かった。もう一種類は、飲まされて間もなくすると足が2時間ぐらい腫れて痛くなる。また、もう一種類は、飲まされた後、絶えず黒い水のような下痢をするようになる。

 遼寧馬三家労働教養所では薬物迫害においてはさらに残酷である。大連市の法輪功修煉者・盛連英さん(女性)は瀋陽馬三家労動教養所に拘禁されていた時「上大掛」(足が地面に着かないように吊るし上げる)の拷問刑を加えられた後、「灌食」をされた。「これは6号だが、1号ならもっと強い」と施設側の人が言っていた。また、盛さんに対して「この薬を飲んだら、誰も認識できなくなる。お前の師父、お前の家族など、全部認識できなくなる。精神病になるぞ」と言った。

 遼寧省錦州市の九泰薬業有限会社の元従業員・徐慧さん(女性)は、2007年7月20日、瀋陽市の馬三家労動教養所に収容された。ある日、教養所側の警官は開口器を使って、断食中の徐さんの口を極限まで開いて薬を口に入れた。そして、「今日、お前の功を除去してやる! 今日使ったのは除功1号と2号だ! 効果がなければ、3号、4号、5号もある!」と警官は指で徐さんを指しながら憎々しげに叫んだ。薬を飲まれさせた徐さんは心拍が弱くなり、心臓に激痛を感じた。徐さんが死亡するのを恐れた警官らは、徐さんを拷問しながら救命丸を飲ませた。

 馬三家労働教養所の「除功薬」は内服のものだが、武漢洗脳班の薬は注射用のものだ。2004年4月中旬、武漢市の法輪功修煉者・高順琴さん(女性)は武昌区の楊園洗脳班でこのような薬物迫害を受けた。この「除功薬」を注射された高さんは、頭がぼうっとしてそわそわし、全身の調子が悪くなった。

 法輪功修煉者に対する特別な薬とは一体何だろうか? 今はまだ不明だが、毒薬に違いない。時々警官も「毒薬だ」と言っているという。例えば、湖北省嘉魚(かぎょ)県の何桂紅さんは2010年7月、同省の「洗脳班」まで不当に連行され、そこで詳細不明な薬物を点滴された後、すぐに身体の調子が悪くなり、頭がふらふらして、足が腫れて裂けそうな感じがし、歩行時に倒れそうになった。注射をする時、警官は「これは毒薬注射だぞ」と露骨に言ったという。

 地域によっては法輪功修煉者に使用する毒薬の種類が違うが、その毒薬を使用してからいつ死亡するかを中共(中国共産党)当局ははっきりと把握しているようだ。例えば、薬物迫害を受けた山東省の法輪功修煉者・蘇剛さんは帰宅後、頭の回転が鈍くなり、衰弱して物を食べられなくなり、9日目に死亡した。同省の法輪功修煉者・徐桂芹さんも同じ症状で、帰宅後9日目に死亡したという。

 当然、薬物迫害は警官個人の意思ではなく、中共上層部の命令の下で行われているに違いない。これで法輪功に対する迫害の残酷さと悪らつさが分かるだろう。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/10/26/281732.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/11/11/143126.html)
 
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