大法弟子の弁護人になった弁護士が修煉を始める
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2014年1月10日】私は数年前に大法に出会った新しい大法弟子で、法輪功を知ったきっかけは姪からでした。15年前、私の兄が入院して、姪は兄に『轉法輪』を読んであげ、私も看護している時に何講か読みましたが、その時の縁はまだ足りなかったせいか、修煉しようと思いませんでした。1999年以降、テレビで偽りの天安門焼身自殺事件が報道された時、周囲の煉功者からそんな事件を聞いたこともなく、私は半信半疑でした。

 私の職業は弁護士で、様々な訴訟事件を千件近くこれまでに扱ったことがあります。その中に大法弟子の案件もあり、私は裁判所に指定された弁護人です。大法弟子に私は同情していましたが、法輪大法は宇宙の大法であることや大法弟子たちが真相を伝える目的などが分からず、更に中国共産党が一体どうして法輪功を取り締まらなければならないかの理由も知りませんでした。多分更に深い理由があるのかと考え、深く追究したくないため、弁護する際に一般的な弁護しかしていませんでした。共産党が捏造した大法弟子に対するいわゆる罪名を根本的に否定していませんでした。

 瞬く間に10数年間が過ぎました。法輪功に対する迫害は、当初は公然と行われていましたが、そのうちに秘密裏に変わり、しかし、残酷さは変わっていません。14年来、大法弟子は自分の貴い生命を惜しまず、大法と信奉に対する権利を守り、同時に無数の衆生を救っていたことを、姪がくれたプレーヤー・MP3で聞きました。私は「第6、第7、第8回の中国大陸大法弟子の修煉体験交流会」の文章も読んだことがあり、読んでいるうちに、大法弟子はすごい人であり、10数年苦難に満ちた歳月に耐えてきて、金剛のような堅い意志を持ち、残酷な迫害に直面しても憎むことなく、不平不満もなく、穏やかに警官らに真相を伝え、自分の命の安否を度外視しています。これはどれほど善良で、忍耐強く、慈悲深いのでしょうか! これはどれほど偉大で高尚な人格でしょうか! 大法弟子たちはすごい! 私は彼らを心から敬服します! 私も大法を修煉します!

 姪は私に一冊の『轉法輪』を届けに来て、また5式の功法を教えてくれました。それ以後、私は毎日、学法と煉功をして、宇宙大法を修煉し、返本帰真の道を歩み始めました。

 しっかり学法して、妨害を突破する

 学法を始めると、心をずっと落ち着かせることができず、また、学法の時間を日常のこまごまとした事によく奪われ、早く雑用を片付けて学法に専念しようと思うと、雑用は永遠に終わりそうにありません。学法は当初、自分が想像したほど簡単なことではありません。本を開いたら眠くもなり、10日、半月かけても『轉法輪』・九講を一通り読み終えられませんでした。このようにして1年経っても、『轉法輪』を数回しか読むことができず、内に向けて探すこともできませんでした。

 姪が来た時、悩みを訴えると、姪は「多く学法して、眠い時には発正念して妨害を排除すれば良いですよ」と教えてくれました。私はその通り実行し、同時に、師父が『精進要旨二』「妨害を排除せよ」で説かれた「法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」をしっかり頭に焼きつけました。それ以後、私はほぼ1日に『轉法輪』を1講、読み続けられるようになりました。

 誓約を果たす

 大法弟子は必ず「三つのこと」をしっかりと行わなければならないという師父のお教えを読んでから、現在の自分はただ病気を追い払って健康を保つことしか考えず、それは私心であり、真の大法弟子と言えないことが分かりました。私は真の大法弟子になりたい、私も師に従って衆生を救いたいと思いました。

 しかし自分に何ができますか? 私の周囲には同修は誰もいません。姪の住んでいる所も遠く離れて、ふだん相談相手がいません。私がこのことを考えていた時、同級生のAさんは以前からの大法弟子で、彼女とすぐに連絡できれば良いのにと思いました。わずか数日後、なんと近所のスーパーで数十年も会っていないAさんに遭いました。これは師父の按排だ、私を助けるための按排だと分かり、心から師父に感謝しました。

 我々弁護士の免許証は年1回登録が必要で、登録しなければ弁護士の資格を失います。私は今後修煉に専念して、登録に行きたくありませんでした。しかしAさんは「行きましょう。今後、大法のことで役に立つかもしれません」と勧めました。そこで、私は登録しましたが、後日、本当に大法のことで役に立ったのです。

 ある日、現地の公安局は、いわゆる「敏感日」の前に総動員して、多数の大法弟子を連行しました。同修たちは急いで救出活動をして、私はAさんのために弁護をするようにと依頼され、私は素早く喜んで承諾しました。これは師父が私に向上する機会を按排してくださったのであり、私は必ず引き受けなければなりません。私は素早く代理人の手続きをして、翌日、拘束中のAさんと面会しました。私は通常の手順で彼の同意を得た上で、彼が連行された経緯と理由を尋ねました。

 私:彼らはあなたに何を聞きましたか。

 Aさん:彼らは私に「これからも煉功するのか、これまで、何をしたのか」と聞きました。

 私:あなたは何と答えましたか。

 Aさん:私は何も答えませんでした。

 私:どうして答えなかったのですか。

 Aさんは沈黙しました。彼に多少恐れる心があるのかもしれませんし、私の質問にどのように答えたらいいのか分らなかったのかもしれません。その時、彼には私の激励と指導が必要だと考えました。録音や盗聴されることを防ぐため、私は掛詞(かけことば)で彼にこのように話しました。「あなたになぜこの事(連行されたことを指す)が起きたのかと言うと、きっとあなた自身に問題があって(修煉に漏れがある)、真面目に反省して(内に向けて探して)、自分の問題点(修煉の漏れ、執着心)を見つけ出してください。間違った部分を正して(執着心を取り除いて)、正しい部分を堅持すれば良い(正念を守る)。正々堂としてください。おじ気づいて逃げ隠れする必要はありません(拘禁中でも機会を掴んで真相を伝えることを指す)」。彼は頷きました。私は引き続き、「あなたはどうして学法し、煉功するのですか? またどうして真相を伝えるのですか」と聞きました。

 Aさん:法輪功は人に真・善・忍を教えて、良い人になるようにと教えているから。

 私:では、あなたは間違ったことをしているのですか。

 Aさん:いいえ、間違っていません!

 私:では、思った通りに話せばいいですよ。警官も人間ですので、どこに行っても恐れる必要はありません。

 Aさんは支えが見つかったかのように目はきらきらして、深く頷きました。数日後の2回目の面会時、彼は明らかに度胸がすわり、意志の強さが眼差しからはっきり見えました。同じ監房の全員に「三退」させたと言って、私に「三退」者の名前のリストを委ねました。数日後の午前零時に、予審警官は私に「Aさんを連れて早く家に帰ってくれ」と連絡してきました。私は直ちにタクシーを拾って、Aさんを迎えて、家に送りました。

 家に帰った後、私は嬉しくて寝つくことができませんでした。最近のことを振り返ってみると、苦労をしたのですが、しかしとても幸せでした。一歩一歩の進歩と成功は師父のご加持のおかげであり、同修全体の協力の結果であり、迫害を解体する目的を達成しました。大法弟子が弁護士に依頼して、大胆に法律に沿って自分を守ることは現地の警察でも初めてのことでした。このことは、警察が10数年来、行ってきた違法行為に対して警官を震え上がらせました。出所したAさんを見て彼らは不思議に思い、自分の恥ずべき行為を覆い隠すため、Aさんを連行した際に密かに盗んだ物品を返すと表明しました。

 これを見て、自分の長年の弁護士生活はほかでもなく、今日のための準備であったと感じました。以前、今日、この身分と能力で師に従って法を正すと誓ったのかもしれません。では、これからも私は続けてするべきことをします。師父はきっとご加護してくださいます。

 その後、私はまた2件目の大法弟子の案件を引き受けました。しかし今回は前回より難しいです。案件の等級が上がって、同修(Bさん)の迫害事情はAさんよりも複雑で、個人の状況も少し特殊です。要するに案件の難易度がかなり大きくなりました。幸いにも現地の同修の協力は比較的良く、家族も協力してくれます。

 初めての面会で奇跡が起きました。規定によればその日は会えないはずでしたが、私はあちこち奔走し、関係する職員と落ち着いて交渉し、大法から授かった知恵とエネルギーがすべての障害を突破して、順調にBさんと会うことができました。Bさんは私が故郷から来た弁護士と知ってとても嬉しそうでした。私は案件とBさんの健康情況を尋ね、現地の同修と家族の心配を伝えました。面会で次の救援活動のために貴重な情報を多く取得したほか、苦難に陥ったBさんをも大いに励ましました。

 Bさんを早く救出するため、私は2回目の面会を申請し、条件付の一時出所の許可を取ることを目標にしました。許可が出ればBさんはすぐに出所できます。しかし面会の日に多くの妨害に遭いました。まず、私の体に異変が起き、頭がぼんやりして、足も痛み、そして途中で大渋滞に遭い、最後に面会の手続きが予想外にとても繁雑でした。私たちはタクシーに乗ってあちこちと走り回って、手続きが完了したのはすでに午前11時になっていました。その間、一緒に行った同修はトラブルに遭うたびに、直ちに内に向けて探し、また他の来ていない同修に発正念を依頼し、このようにして、みんなの正念が支えてくれました。私は全員の協力による、大道無形の法の威力を自ら体験しました。

 幸いにBさんと会うことができました。面会時間は短かったのですが、するべきことを予定通りに完了しました。私はBさんに「あなたの健康情況が悪化しているので、無理に相手と対立しないでください。自分のどこに問題があるかを考えてください」と話して、彼女は私の話の意味が本当に分かり、納得してにっこりしました。

 2回の面会を通じて、Bさんは現地の同修たちと一体になり、Bさんの家族も自信が強くなりました。私自身も穏やかに各部署の警官と交渉することができ、恨む心がなく、焦らず、恐れず、傲慢でもなく、卑屈でもありませんでした。彼らによく接すれば彼らに善の念が生まれ、いつか救われるための基礎を築くことができるでしょう。

 結び

 Bさんの救出活動はまだ進行中ですが、どんな情況が現れても、Bさんを救出するまで私は必ず続けていきます。この20数年間、弁護士として鍛えた能力は今日の法を正すことに参加するために準備されたのかも、またそれは私の前世での誓約かもしれません。私はすでに大法の威力、大法が超常的であることを自ら体験し、師父の偉大さと慈悲も体得しました!

 今、私は修煉においてまだ向上しなければなりません。私は自分が何をすべきかが分かりました。拘禁中の同修を救出するために努力することは、大法が私に要求していることであり、衆生を救うためにすべきことです。今後、私は時間を惜しんで多く学法し、精進して、弁護士の職業を有効に利用し、「三つのこと」をしっかり行い、大法弟子の使命を辱めないよう、頑張っていきたいと思います。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/1/4/281571.html)
 
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