イスラエル国会:中国の臓器狩りに反対する公聴会を開く(写真)
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明慧日本2014年2月28日】イスラエル国会は2014年2月17日、中国当局が行っている法輪功修煉者への生体臓器狩りに反対する公聴会を開いた。国会副議長は、「ユダヤ人は、中国で起きている迫害を制止する道義上の責任がある」と表明した。

公聴会の様子

 米紙「サンディエゴ・ユダヤ人世界」(San Diego Jewish World)の今月20日付けの報道によると、イスラエル国会副議長モシェ(Moshe Feiglin)氏は今月17日、本国の国会リベラルロビーで行った特別会議で「中国で行われているジェノサイドに反対することについて、我々ユダヤ人は道義上の責任がある」と表明した。

 同副議長は中国で法輪功修煉者が置かれた現状について「法輪功修煉者が中国の労働教養所に拘束されています。彼らは拷問を受けており、臓器も強制的に摘出されています」と、この問題の緊急性を説明した。

 公聴会に出席した呂適平さん(女)はかつて中共(中国共産党)当局に迫害されたことが有り、涙ながらに中国で受けた迫害と国外に脱出した経緯を証言した。呂さんは4回拘束され、2年間拘束された経験がある。拘束された間、同氏は独房に入れられ、スタンガンによる電気ショックや、両手を首の後ろに縛られ、窓に縛り付けて吊るされる拷問などを受けたという。呂さんは「中国当局によるこの迫害を早く止めさせるべきです。これは中国人の災難であり、犯罪です」と訴えた。

 イスラエルの心臓移植専門家ヤコブ(Jacob Lavee)氏は、米国会で証言した中国人医師・王国斎氏の話を取り挙げ、中国の移植業界の残酷な現実を暴露した。王医師は死刑執行直前の、まだ生きている死刑囚から腎臓、皮膚と角膜を取り出したという。摘出後も死刑囚はまだ生きていたが、火葬するまでそのまま死体袋に入れられていたという。当時、現場責任者だった警官はその場にいた兵士に対し、「どうせすぐに死ぬのだから、弾を無駄にする必要はない」と、驚くべき命令を出したという。

 ヤコブ氏は「イスラエルは中国での臓器移植を禁止する法律を作り、同時に中国への移植支援金の提供を禁止すべきです。イスラエルは、『中国で起きているジェノサイドを共に制止しよう』と、世界各国に呼びかけるべきです」と、国会がリーターシップを発揮するよう促した。

 法輪功迫害の調査を行った功績により、ノーベル平和賞にノミネートされた、カナダ前アジア太平洋地域の長官・デ-ビッド・キルガー氏は、「イスラエルは他国より先に臓器狩りという暴挙に立ち向かった」と評価した。キルガー氏は同時に、イスラエルを法輪功修煉者の避難先とする法律を作ることを提案した。

 法輪功迫害の調査に携わるジャーナリストのイーサン・ガットマン(Ethan Gutmann)氏は、国際社会で中国の経済活動を制限すべきと提言し、「イスラエルと他の国々は、医薬会社が中国の病院へ薬品と、臓器移植薬の臨床試験結果の提供を禁止すべきだ」と呼びかけた。

 同紙の報道によると、公聴会の同日には、国会のリベラルロビーで「真善忍国際美術展」も開催された。同美術展に出品された作品はすべて、法輪功修煉者が自身の体験に基づいて描いたもので、迫害の残酷さと真善忍を教える法輪功の素晴らしさを訴えている。ここ数年で、同美術展はオーストラリア議会、チェコ議会、英国議会、米下院を始め、世界中の文化センターやギャラリーを含む、50カ国800以上の場所で開催されている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/2/24/288049.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/2/25/145598.html)
 
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