欧州議会:中共の本質を見破り、生体臓器狩りを制止する
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 【明慧日本2014年1月7日】欧州議会は2013年12月12日、「中共(中国共産党)は即時、法輪功学習者を含む罪なき受刑者及び宗教信仰者、少数民族の受刑者をターゲットにした生体臓器狩りを停止し、彼らの釈放を強く要請する」という緊急決議案を採択した。同時にこれらの不徳な行為に関連する迫害の状況について、全面的かつ透明な調査を促した。

 欧州議会の決議は、直接中共政権下での反人類犯罪を指摘したことで、歴史に残る重要な決議となった。この提案は欧州議会に所属する四つの政党の56議員が共同で提案したものである。多くの議員達は投票前に何回も弁論と論議を重ね、投票され採択された後はマスコミに対して記者会見を行い、正義の発言を世界中に発信している。

 欧州議会副議長のエドワード・マクミラン・スコット氏は記者会見で、生きている大勢の法輪功修煉者からの生体臓器狩りという犯罪行為を強く非難した。

 エドワード・マクミラン・スコット氏は、「私にはっきりした政治観点があります。それは、極端な権力主義制度の下、つまりナチス政権、旧ソ連政権、及び現在の中共政権の下ではどんな極端な犯罪をも起こりうるのです。最近国連の人権理事国に中国は加盟したのですが、この地球上で最も悪質な罪を犯したこの国が、人権理事国の一員になったのです。恐怖に満ちたこの国が経済の力を利用して世界を動かそうとしています。多くの国は経済と市場のために中国から圧力を受けています。多くの政治家はチャイナマネーの前で恐怖、暴力、弾圧、人権迫害を見ても見ないふりをしています」と述べ、中国の国家犯罪を容認する政治家を牽制した。

欧州議会最大与党・キリスト教民主党ベテラン議員のトンネ・ケラム(Tunne Kelam)氏
欧州議会最大与党・キリスト教民主党ベテラン議員のトンネ・ケラム(Tunne Kelam)氏

 欧州議会のケラム氏は今回の緊急決議案の提案者の一人である。決議案が採択された後、ケラム議員は「私はこうした極端な権力主義を良く知っています。極端な権力の下では何でも起こります。どんな犯罪も可能なのです。生体臓器狩りは必ず阻止しなければなりません」と決意を表明した。

リトアニア出身の議員ライマ(Laima Liucija ANDRIKIENĖ)氏
リトアニア出身の議員ライマ(Laima Liucija ANDRIKIENĖ)氏

 リトアニア出身のライマ議員は、投票前の論議で、「生体臓器狩りなど絶対容認することはできない。これは国家主導の犯罪であり、系統的な政治犯罪です。罪のない法輪功学習者から臓器を奪い販売しています。地球の恥です。必ず停止させなければならない。中国は大国なのに、今まで国連人権理事国になれなかったのも、こうした人権犯罪の記録があるからです。罪のない法輪功学習者を直ちに釈放しなければなりません」と表明した。

スペイン出身の議員ロール・ロミエワ・ルエダ(Raül ROMEVA i RUEDA)氏
スペイン出身の議員ロール・ロミエワ・ルエダ(Raül ROMEVA i RUEDA)氏

 スペイン出身のルエダ議員は論議の場で、「欧州は必ず生体臓器狩りという中国の不徳な行為を阻止すべきです。我々は中共に対して詳細な調査を要求すべきです。中共は国連の反拷問特派員の報告書に答えるべきです。2000年頃からなぜ急に臓器提供者が増えたのか、その理由を説明する義務があります。我々は自ら中国国内の事実を調査して明らかにすべきです」と中共の不徳な行為への憤りを表明した。

オランダ出身の議員サリ・エッサヤ(Sari ESSAYAH)氏
オランダ出身の議員サリ・エッサヤ(Sari ESSAYAH)氏

 オランダ出身のエッサヤ議員は、生態臓器狩りの調査を行ったデービッド·キルガー氏の報告書を引用して発言した。「生きたまま臓器が奪われると、受刑者は手術台の上でそのまま死ぬのです。何と言うことでしょうか? 必ず阻止しなければなりません!」と憤りを表明した。

フィンランド出身の議員ハンヌ・タックラ(Hannu TAKKULA)氏
フィンランド出身の議員ハンヌ・タックラ(Hannu TAKKULA)氏

 フィンランド出身のタックラ議員は、「中共政権には望みを託せない! 人の命を大切にせず、生きたまま臓器を奪うということは耳を疑います。中共は問題への回答を避けていますが、我々は追及しなければならず、必ず停止させ、中国人に人権と民主の光を取りもどさせるべきです」と話した。

リトアニア出身議員のレオニダス・ドンスキス(Leonidas DONSKIS)氏
リトアニア出身議員のレオニダス・ドンスキス(Leonidas DONSKIS)氏

 リトアニア出身のドンスキス議員は、「ヨーロッパの国々は数百年、人権と民主のために闘って努力してきました。人間の基本的な権利は宇宙から与えられたものです。人は生きる権利があり、尊重すべきです。これは今の時代では普遍的な価値観になっています。法輪功学習者をターゲットにした生体臓器狩りの犯罪は、人類を驚かせる重大犯罪です。必ず阻止します」と発言した。

オーストリア出身の議員フランズ・オーバーマイヤー(Franz OBERMAYR)氏
オーストリア出身の議員フランズ・オーバーマイヤー(Franz OBERMAYR)氏

 オーストリア出身のオーバーマイヤー議員は「生体臓器狩りは必ず停止させます。法輪功学習者を標的にした生体臓器狩り事件は人々を驚かせました。中共当局は今後2、3年で段階的に止めると言っていますが、我々は到底これを受け入れることはできません」と憤りを表明した。

スロバキア出身の議員のヤロスラフ・パスカ(Jaroslav PAŠKA)氏
スロバキア出身の議員のヤロスラフ・パスカ(Jaroslav PAŠKA)氏

 スロバキア出身のパスカ議員は「中共は生体臓器狩りを2015年に停止すると宣言していますが、これこそ、人権を無視する行為だ。なぜ即時停止するのではなく、2、3年延長するのでしょうか? 反人類の犯罪を宣言したことになります」と中共を非難した。

ドイツ出身議員のベルント・ポッセルト(Bernd Posselt)氏
ドイツ出身議員のベルント・ポッセルト(Bernd Posselt)氏

 ドイツ出身のポッセルト議員は「生体臓器狩りは直ちに停止すべきです。2015年では遅い。直ちに罪のない受刑者を釈放し、全面的に生体臓器狩りを停止しなければなりません!」と中共の声明を受け入れない意志を表明した。

 また、オランダ出身のリア・オーメン・ルイジテン(Ria OOMEN-RUIJTEN)議員は記者の質問に対して、「中共は2015年まで段階的に生体臓器狩りを停止すると宣言していますが、それに対する我々欧州議会の答えは『ノー』です。直ちに停止させます!」と答えた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/12/21/284308.html)
 
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