北京女子労働教養所の怪しい「健康診断」
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 【明慧日本2014年1月21日】北京女子労働教養所に拘禁されたことのある法輪功修煉者は、皆このような体験がある。まず医務室に送られ、「健康診断」を受けさせられる。協力しない者、あるいは検査に同意しない者は、ヘルメットをかぶり、スタンガン持って待機している武装警官に暴行を振るわれる。

 警官は1人ずつにA4サイズの健康診断表を配り、検査項目は血液検査、胸部X線写真である。もし同時に入所した窃盗、売春、詐欺などの受刑者がいる場合、法輪功修煉者はいつも「優先」して検査される。警官は採取した血液を名前のない、通し番号を付けた試験管に入れる。これは教養所が事前に準備したと考えられる。

 「生体臓器狩り」を目的とした健康診断

 胸部X線検査は医療用の移動車で行われる。警官の趙国新、李守芳、焦学先は、このように言ったことがある。「これは国が輸入したものだ。これは世界でもトップクラスの医療設備で、とても高かった。法輪功のために準備したのだ」

 教養所で健康診断を強要された人が検査結果を知ることはできない。監区に移送された後、全員に通し番号が振られ、番号が胸の名札の裏に書かれている。教養所には毎回の検査記録が保存されている。これは「生体臓器狩り」のために書類を準備していると考えられる。

 上層部からの命令「血液検査の結果は正確に」

 教養所では血液検査が頻繁に行われる。規定によると、半年に1回、検査しなければならず、その上、入所時と出所時にも1回検査する。2年の労働教養の場合、6回採血され、3年なら、8回採血されるという。

 検査の前日、検査される人の名前が発表される。該当者は飲食を禁じられ、翌日起床後、すぐにロビーで壁に向かって座り、待機させられる。トイレに行く時も監視され、話すことも水を飲むことも、お互いに目を合せることも禁じられる。トイレには三つの監視カメラと、一つのスピーカーが設置され、男性の警官も女子トイレを監視し、教養所の中に死角はない。

 採血検査は厳しく行われる。北京房山区の修煉者・張継国さんは検査前に一口物を食べただけで、ロビーに座らされ、反省文を書かされ、1週間後に改めて採血されたという。警官の趙国新によると、上層部からの指示により、「血液の検査結果は正確でなければならない」という。張さんの脚は同刑務所で「治療」されて不自由になった。その後、刑務所から教養所に移送され、引き続き迫害を加えられた。

 貧血の法輪功修煉者も頻繁に採血された

 教養所で強制的に「入院」させられた場合、採血される確率は更に高くなる。

 河北省の修煉者・呂鳳蘭さんは収容前の健康診断が不合格であったにもかかわらず、収容された。毎回の食事前に、「食前の薬」、寝る前に「眠前の薬」を飲まされた。何度も強制的に入院させられ、貧血でも週に少なくとも1回採血され、さまざまな内容不明の薬物を飲まされた。その結果、呂さんはますます憔悴し、ぼんやりとして、いつももうろうとしていた。歩行時は物にぶつかりやすく、すぐ転びそうになった。その後、重体に陥り、一時出所したという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/1/12/285606.html)
 
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