【明慧日本2014年6月20日】吉林省農安県の法輪功修煉者・張国珍さん(58歳女性)は2012年11月3日、地元の警官に連行されて自白を強要され拷問を受けた。そのため、張さんは片足が粉砕骨折になり、足の神経も壊死してしまった。
足に障害を負わされたにもかかわらず、張さんは県裁判所に懲役10年の判決を言い渡され、省女子刑務所に収容された。さらに、刑務所の迫害で張さんは人の支えなしで歩けず、心膜液貯留の症状も現れた。
張さんは農安県製油工場に勤め、定年退職した。1997年11月に張さんは法輪功と出会い、学び始めた。しかし、1999年に中共(中国共産党)政権は法輪功への弾圧を開始し、張さんは法輪功を学び続けているため、この十数年、連行、拘禁、放浪生活などを強いられた。
2012年11月3日、張さんは実家の近くで警官に連行され、県留置場に送られた。11月7日、 県国保(国家安全保衛)大隊の警官は張さんを留置場から連れ出し、公安局の尋問室に向かった。尋問室で警官は「知っている法輪功たちの名前を言え」と張さんを脅迫したが、張さんは言わなかったため、両手の親指を縛られ、全身の体重を両手の親指にかけて吊るし上げられ、棒やプラスチックチューブで酷く殴られ た。
拷問の実演:吊るし上げられる |
夜9時になって、張さんは留置場に戻されたが、すでに立つことができず、両足が震え、流れた血がズボンとくっ付いた。そして、同じ部屋の人が留置場の医者を呼んできて、はさみでズボンを切った。張さんの足、臀部、前身、背中の肉が茹でたように紫赤色になって、腕、足、胸などが痛くて話すことさえできなかった。
それから、張さんは寝たきりになり、自立生活ができず、ご飯もよく食べられず、片足が感覚を失った。
同年の12月20日、張さんは病院に運ばれ、足の手術を受けた。医者は「片足が神経壊死で障害を負った」と言った。
2013年8月、家族は雇った弁護士2人が裁判所に行き、委託の手続きを渡し、案件の書類の閲覧を申請したが、拒否された。
9月2日、弁護士は再び裁判所へ行き、委託の手続きを渡したが、裁判長に「ほかの地域の弁護士を受け入れない。政法委からの命令だ」と言い、手続きを却下した。それに対し、弁護士は「政法委は司法関係部門ではありません。干渉する資格はありません」と返した。
その翌日、弁護士は再々、裁判所に足を運び、手続き書類を渡したが、受け取ってもらえなかったという。
2013年10月11日、県裁判所は張さんなどの法輪功修煉者8人に対して、不正裁判を開廷した。8人の裁判は1時間あまりで終わらせた。
10月31日、裁判所は8人に懲役7~12年の実刑判決を下した。張さんは10年の判決を宣告されたという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)