明慧法会|労働教養所の「お姉さん」(一)
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文/中国河南省の大法弟子

 【明慧日本2014年8月24日】(次の文へ

 師父こんにちは! 同修の皆さんこんにちは!

 私はかつて労働教養所で邪悪を恐れず、正念を持ち、正しく行いました。今日私はこの体験を書き、同修と交流し、師に報告します。

 スタンガンが「絶縁」した

 2000年の春、私は警官により労働教養所に連行されました。警官は監視役として、麻薬犯と詐欺犯を1人ずつ私につけました。私は彼らに「私は以前、社会の中であなたたち以上にいい加減に過ごしていて、たばこを吸い、酒も飲んでいたし、おまけに人目もはばからず悪いこともやりました。後になってみると、大きな業を作り、全身病気にかかりました。しかし、この法輪功を学んで、私の病気は綺麗に治りました」と話し、彼らに法輪功の真相を伝えました。「おばさん、あなたは悪事を働いていたようには見えず、とても心の広い人のように見えます」と、2人の監視役が言いました。私は「私は今、法輪大法を修煉する道を歩んでおり、他の道は歩きません」と話しました。その後、2人の監視役は私を「おばさん」とは呼ばなくなり、「お姉さん」と呼ぶようになりました。

 その他に警官が私に感心した出来事がありました。全ての大隊の30〜40人の大法弟子が、他の迫害された大法弟子に声援を送るため、労働教養所の囚人服を着ず、点呼の番号を言わず、奴隷のような労働を断り、さらにハンガーストライキをしたことがありました。1人の警官が「労働教養所の決まりを守らない者は皆前へ出ろ。縄で縛られて何人が耐えられるか試してみよう」と言い、十数人の同修が前に出ました。警官は大法弟子を一人一人縄で縛っていきました。「法輪大法は素晴らしい! 真善忍は素晴らしい!……」と、私は声をあげました。同時に正法の口訣を叫ぶと、私の声はとてもよく通り、労働教養所全体に響き渡りました。警官が捕えに来たので、私は走り出しました。警官が私を捕えた後、2人の警官が私の腕をひねり、別の1人の警官が私の靴下を脱がし、もう1人の警官が手錠を使って私の歯をこじ開け、靴下で口を塞ごうとしました。私は強く歯を食いしばり、決して協力しなかったので、警官たちは私の口を塞げませんでした。仕方がないので、今度は私の両手を背中で斜めに組んで手錠をかけようとしました。私は外に向けて力を入れていたので、警官たちは手錠をかけられませんでした。警官は面子がつぶれるのを恐れ、2人の警官に私を奥の庭へ連れて行かせました。

 奥の庭の一室に着くと、警官は私をひざまずかせました。「私は私の師父にしかひざまずきません」と言うと、1人の警官がすねを踏み、さらに腰を踏み、合わせて何十回も強く踏み、「土下座しろ、おまえはひざまずいて土下座しないのか?」と、ひっきりなしに連呼していました。「私はひざまずきません、私は間違っていません」と、顔を上げて言いました。この時、警官2人が同時に私の腕を握って後ろにひねり、1人が縄と手ぬぐいを首にかけ、さらに両手に巻きつけました。しかし、私が顔を振り少し力を込めると、警官3人は押し出され2、3歩後ずさりました。警官たちはまた私を縄で縛りに来ましたが、私がまた力を入れてぱっと振ると、何人かの警官がまた後ずさりました。このような事を3~4回繰り返し、警官たちは疲れて息を切らし、くたくたになっていました。「彼女が痩せているなどと思ってはいけない、どこからこんな力が出てくるのか?」と、ある警官が言いました。そう言いながら何人かの警官たちがどっと押し寄せ、腕を縄で巻き付けて後ろにひねり、さらに両手で頭を押さえ強く上に引っ張りました。縛るには縛りましたが、私はまったく痛みを感じませんでした。

 警官は私を縛りましたが、私の手の指が紫色になったのを見て、すぐに縄を緩めました。手が少し落ち着いてくると、すぐにまた縛りました。このように十数回縄で縛りました。警官は私を押さえつけられないのを見ると、「彼女の首とすねを縄で絞めろ」と言いました。警官は私のすねをきつく縛り始め、首の上の縄と太ももの上の縄を繋げたので、私の体は90度になりました。いつも警官がこの姿勢で大法弟子を痛めつける時、大法弟子が立ち上がっても10分持ちませんでした。警官がこのように縄をしっかりと締めた後、私はそのまま地べたに座り、警官たちに私を痛めつけるという目的を達成させませんでした。警官はそれを見て、私の背中の縄を掴んで私を引き上げ、また地面に何度もたたき落としました。けれども私は痛みを感じていませんでした。

 警官はまだ足りないと思い、長身の警官は電気棒を手に取り「彼女に電気棒を使え」と言いました。警官が電気棒のスイッチを押すと、パチパチパチと青い光を放ちました。私は少しだけ恐れを感じましたが、師父の話がふと胸に浮かびました。「生死は大げさに語るものではなく 行なえるかどうか真相を見る」。[1] たちまち自分の体が大きくなり比べられるものがなくなったと感じ、何も怖くなくなりました。この時、警官の手の中の電気棒をもう一度見てみると、子供がおもちゃで楽しく遊んでいるかのようでした。警官を見てみると、ひどくちっぽけで何でもありませんでした。警官がスタンガンを手にしてまず私の足に向かって電気を流しましたが、何の反応もありませんでした。再び顔面にスタンガンを当てても反応がありません。それから腕の方へ来ましたが、私には蟻が登っているかのようでした。長身の警官は「彼女は絶縁しているので、まったく反応がない」と、周りの警官に言いました。「これは功能です!」と、私は言いました。

 警官たちは午前中このように行い、午後もずっと苦しめようとしました。夜になると、警官が順番に交代して私を見張っていました。この時、もう私を拷問にかけておらず、縄で軽く締め付けていただけでした。監視していた警官に私は真相を伝え始めました。このように話していくうちに、多くの警官は皆真相がわかりました。勤務交代の時、「彼女は偉い、なかなかの人物だ」と、大部分がこう言いました。

 翌日、私が収容棟に戻ると、ほとんどすべての囚人が取り巻くように集まってきました。私を監視していたあの麻薬犯は、私の事を抱きしめると涙が止まらなくなりました。囚人を管理する大親分は、あだ名を「大馬」と言い、私の近くへ来て「姉さん辛かったね。我々は皆心の底からあなたを敬服している。あなたが縄で縛られると聞いて皆びっくりして腰を抜かしていました。あなたはなんとも勇ましく、彼らを怖く思っていない。彼らはあなたたち法輪功を恐れています」と言いました。

 今後あなたは「お姉さん」です

 囚人の間ではこのように、誰が勇ましく全力を尽くし、物事に対処するかを見ています。私は法輪功のために立ち上がったのですが、私の心がけが良いと囚人たちは感じたようです。そしてこのような友人とお付き合いしたいと言いました。 

 私が煉功すると、囚人たちは知らず知らずのうちに、私のためにパトロールしてくれていました。私がベッドに座って発正念すると、みんな私から遠ざかりました。私がベッドで静功をしているときに、刑務官の大隊長が入ってきて、私を事務室へ呼び寄せたことがありました。入っていくと大隊長は、大声でしゃがみ込むよう私に命じました。「座りません。私は犯罪者ではないのに、何の権利があって中腰にさせるのですか?」と、私は言いました。大隊長は「どうやってお前を懲らしめるか見ていろ」と言いました。私は「これがあなたが言っている教育、感化ですか? すべては偽善です」と話し、ズボンのポケットに手を突っ込み、瞬きもせず大隊長に真正面から向き合いました。大隊長は少し取り乱し、長いこと停止した後「帰りなさい」と、一言言いました。

 監視役2人の口がわなわなと震えていました。私が帰ると「やっぱり姉さんは勇気がある」と、皆親指を立てて言いました。

 労働教養所では、大法弟子にことのほか厳しい監視役がおり、すぐに人を罵り、少し気に入らないと殴りました。私がその場にいさえすれば、囚人が大法弟子を殴ることを絶対に許しませんでした。一度ある監視役がある大法弟子を滅多打ちにしたことがあり、その監視役は「彼女が他の大法弟子に経文を渡したのを警官が見つけたので、彼女の刑期を延ばす」と説明しました。私はその監視役を引き離し、殴らせませんでした。「姉さん、私たちは皆あなたを尊敬していますが、この件にあなたは口を出さないでください」と、別の監視役が言いました。「私たちは皆大法弟子で、彼女の事は私の事ですから、あなたはやめなければなりません」と私は言いました。すると、大馬がやって来て「お姉さんがこう言っているのに、お前はまだ続けるのか?」と言いました。

 他の大隊の大法弟子が迫害され死亡したことがあり、労働教養所は情報統制のために、監視役を集めて会議を開き、一方では私たちを陥れ、一方では厳しく監視するよう監視役たちに要求しました。私はやはりいつも通り寝る時、同修と話をしていると、私を監視していたあの詐欺犯は元に戻ってしまい、上がってきて私の髪の毛を握って私をベッドの上から引きずり下ろし、押さえつけながら殴りました。手で詐欺犯を押しのけようと思いましたが、詐欺犯は狂ったかのように見境なく私を殴りました。私は慌てて詐欺犯の髪の毛を掴みやっとの思いで払いのけました。詐欺犯がちょうど起き上がった時、大馬がやって来て、詐欺犯の髪の毛を握り、顔を幾度か殴り、立ち上がって何回も詐欺犯の足を蹴り、「ルールを少しも理解できないようだな。おまえはお姉さんを殴りたいようだが、やってはいけないことだとまだ分からないのか?」とさらに罵りました。

 (続く)

 (明慧ネット第10回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 注:

 [1]李洪志師父の著作:『精進要旨二』「心自明」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/11/20/282294.html)
 
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