修煉の喜びは限りなし
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2017年3月19日】1998年の冬、私は自分の誕生日に法輪大法の修煉を始めました。はじめて『轉法輪』を読んだ時、これは修煉の本であると知り、午後から夜中まで、誕生日を祝うための夕食さえも忘れて、ずっと『轉法輪』を読みました。そして、『轉法輪』の309ページに「常人社会に来ている間は、ちょうどホテルに泊まるようなもので、しばらく滞在したら、たちまち去っていくと言われます。ところがこんな場所に未練がありすぎて、自分の家を忘れてしまっている人がどうしてもいるものです」[1]と書かれているのを読み、涙を流しながら、着替えもせずにそのまま眠りにつきました。寒い夜中に布団もかけず、翌朝起きた時、全身に熱いものが流れているのを感じ、これはきっと師父が灌頂して下さったのだと悟りました。

 私は幼いころから祖母と生活しており、祖母は佛教を信仰し、たくさんの経典を暗記し、修煉することに対して固い信念を持っています。大法を修煉する前は、当地の4人の気功師と知り合っていましたが、『轉法輪』を拝読してからは、気功師たちの影響を受けずに、真の佛法を修煉できることを心から喜びました。

 煉功を始めたばかりなのに、すぐに両足を楽々と組むことができ、1時間、2時間座禅することが出来ました。しかし、完全に入定することは出来ず、雑念も時々浮かび上がってきますが、それでも体が非常に軽やかで、常にエネルギーに包まれているような気がしました。師父の説法のほとんどが神話のようで、意味を理解することが出来ず、その頃は何度も読み直していました。

 ある日、階段を上っている時、ふと窓の外の景色が動いていることに気づき、周りの人を呼んだところ、皆はいつもと何も変わりないと言いました。そこでようやく、自分が見たのは別空間の光景であったと気づきました。私が修煉しているから、師父が見せて下さったので、常人に見えるはずがありません。この時、師父の「同じ時間、同じ場所に存在する他の空間」[1]という説法に対して、ようやくこの次元の認識を持つことが出来ました。師父は私が天国に帰るために導いて下さる偉大な佛であると私は固く信じています。そのため、毎日の仕事の合間や暇を見つけては法を勉強したり、煉功をしたので、以前かかっていた様々な病が知らぬ間に治り、皮膚も赤みを帯びるどころか、よい香りもして、楽しく毎日を過ごしています。

 佛法を破壊することは殺人や放火よりも罪深いことだと理解しているので、1999年の「7.20」後、私は共産党の嘘を信じないこと、そして、佛法の反対側に立ってはいけないことを身の回りの人々に教えました。

 ある日、法輪功が迫害されている真相を世間の人々に伝える方法を交流するため、同修の家に向かったところ、610弁公室の者に逮捕されました。その時は、十数人の同修が一緒に逮捕されて、警察署まで連行されました。「他の者は皆修煉しないという保証書を書き、家に帰した。お前だけ法輪功がどうのこうのと言う」と警官に言われましたが、警官が私の言うことを覚えていることに喜びを感じ、時間の許す限り他のことも伝えました。師父の説法についてまだ深い認識はありませんが、それでも、自分の目の前で警官が何度も誹謗中傷を繰り返すのはとてもやりきれませんでした。大法弟子を迫害することは一体どれだけ罪深いことかも、この警官たちには全く分かっておらず、私1人が分かっていました。修煉者は損得に関わらず、他人に馬鹿にされても、咎められても、私は誠実に警官と接しなければなりません。そして、常人には耐えられない叱責と罵声を我慢しながら、善意を持って警官真相を伝えなければなりません。これらのことを考えている時、ちょうど窓の外で蓮の花が宙を舞ってこちらに飛んで来るのがはっきりと見えたので、内心非常に喜びました。警官は私の満面の笑みの意味を理解せず、「外では、君の家族が泣きわめいているぞ」と言いました。それから、すぐに、会社の上司が保証人になり、私も家に帰ることが出来ました。

 弾圧の中で冷静になり、デマに毒害されている世間の人々を救わなければなりません。仕事以外の時間を全て真相資料の作成に費やして、ご飯を食べる時間がないこともよくあり、寝る時間も惜しんで法輪功の資料を作りました。当時は、資料の作成に携わる同修が少ないため、私は忙(せわ)しない日々を過ごしていました。学法と煉功は後にしようといつも考え、時間が経つと知らぬ間に人心に操られて法からどんどん遠ざかって行き、しばらくして、再び迫害に遭いました。610弁公室の者に「修煉しないという保証書を書かなければ会社にお前をクビにするように命じ、家も没収する」と脅されました。当時は会社持ちのマンションに住んでおり、また、卒業してからずっとその会社に勤めていたので、仕事を失うと私は何もできません。昔の修煉者は人間界に関わる全てのことを放下して、ようやく修煉の道に入ることが出来ました。大法は今日の社会で広められ、家庭を作ることが許されています。それにもかかわらず、邪悪は仕事や住む家などを理由に私を脅しているのです。修煉者はたかが仕事や家のために大法を裏切るはずがありません。これは常人にはとても理解できないことです。私は世間に迷っている常人たちを救う責任を背負っているので、名利に心を惹かれる理由も時間もありません。

 この時、ふと別空間の光景が目の前に広がりました。東には高殿があり、細い川の真ん中には小さな橋がかかっています。そして、西の方には煌びやかな宮殿が見えました。この光景を見て、世間の全ての名利を放下しなければならないと悟りました。まさに師父が説かれたように「悟は先にあり、見えるのは後にあります」[2]でした。それからはよく天女が舞う光景が見えました。数えきれないほどの法輪の中には、ダイヤモンドのように輝いて透き通っているのもあり、言葉に表せられないほど美しいのです。時々、好奇心から少しの間この素晴らしい光景をじっと見つめることもありますが、執着してはいけないと分かっているので、あまり細かく観察せずに、天女たちの好きなようにさせています。

 当時は、学法を重視していなかったため、法理に対しての認識が足らず、様々な人心が出てきた時は直ちにそれらを抑え、正すことが出来なかったので、会社をクビにされ、今はアルバイトで生活をしています。窮地に立たされても、神秘的なことは消えず、毎日それを見ては楽しく過ごしています。

 ある日、バイト先で、とても調合の難しい色彩を手掛けることになり、うまく出来るかどうかと不安な時、ふと見ると天女たちも絵筆を持って、私と一緒に色彩の調合をしているのが見え、自信が増し、正確に調合することが出来ました。その後、生産過程では、印刷機から大きな摩擦音が発したため、従業員たちは慌てて現場から離れ、技術関係者に修理の依頼の電話をしたところ、直ちに機械を停止するようにとの回答が返ってきました。印刷機を解体して中の部品を交換しなければならず、少なくとも3日間は休業しなければならないそうです。その時、印刷機は220度という高熱で、作業場には私しかいませんでした。

 自分は修煉者なので、問題やトラブルに遭った時は内に向けて探さなければなりません。最近、営業成績が上がったので、自らの利益を重んじる心が現れ、法を勉強する時も仕事のことを考え、法から離れていたことに気づきました。すぐに、「中国共産党による迫害の中、あなたのおかげで今生計を立てている。私が心を静めて法を勉強していないから、失望したのならすぐに心を正します。今法を暗唱するから、あなたも聞いてね」と印刷機に話しかけ、法を暗唱し始めました。そして、15分後、異常な摩擦音がだんだんと小さくなっていき、20分後には機械が正常に作動し始めたのです。私の家族もこれを目撃しました。その後、私が自ら作業しているのを会社の関係者が見た時、早く法を勉強するようにと私に言い、それから、別の作業員をよこしました。

 夕方になると、ほとんどの家に明かりが灯るころ、私はよく住宅地に行き法輪功の資料を配っています。ある日、マンションの入り口まで行くと、小さな犬がワンワンと吠えました。「吠えてはダメ、私は人を救いに来たの。お前が吠えると、悪人に見つかってしまうわ」と犬に伝えたところ、すぐに静かになりました。そして、帰り際、犬がいることをすっかり忘れて、思わずその犬を踏んづけましたが、踏まれた子犬は体を震わせただけで鳴き声一つ出しませんでした。これを見て、瞬時に涙が零れ落ち、この子犬は私を守るために踏まれて痛いはずなのに、じっと声を出さずに我慢しているのだと感動しました。しっかりと師父の教えに従い、この修煉の機縁を大切にし、圓満成就できてこそ、私と一緒に降りてきた生命に報えるのだと、私は自分自身に言い聞かせました!

 修煉は喜びに満ちており、私のそばには神秘的な出来事が溢れかえり、言い尽く事はできず、書き尽くすこともできません。

 偉大な師父に感謝いたします!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [2] 李洪志師父の著作:『シドニー法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/12/3/335551.html )
 
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