着実に修める事が 私にもたらした変化
■ 印刷版
 

文╱中国の大法弟子 福圓

 【明慧日本2017年9月25日】着実に修めることは、すべての同修に対する要求です。それは師父が説法の中で何度も強調されたことです。着実に修める事は、修煉者にとってとても大切なことですので、本日、私は自らの修煉体験を例にしながら、自分が修煉の中でいかに着実に修めてきたかについて、皆さんと交流したいと思います。

 2007年10月、私は大法修煉を始めました。2009年3月、修煉してまだ1年半しか経っていない時、心性の試練の大きな関門は山のように私の前に聳え立ちました。ある日、ある村人が突然私の家にやって来て、とてもひどい態度で、「あんたが今作っている畑は、30年前に、俺が開墾した土地だ。そこを作った3年後に、人民公社の生産大隊が解体したため、俺は畑作りをやめ、その土地を放置した。おまえはその土地を横取りした。今年中に、この俺が開墾した土地を必ず取り戻すぞ」と言い放して帰って行きました。

 この突如として起きた出来事は、私を驚かせました。私はこの現実をとても受け入れられず、頭が真っ白になって、心臓がドキドキし、怨恨心、利益心、闘争心などの人心が一気に湧き上がりました。その時、本当にあいつを一発殴ってやりたいとまで思い、この訳の分からないヤツが、私の前でしたい放題にやるのはとても許せないと思いました。

 その後、次第に落ち着きを取り戻しました。そして師父の法が私の脳裏に現れ、師父は「なぜなら、トラブルは突然現われるかも知れませんが、決して偶然なものではなく、みなあなたの心性を高めるためのものなのです。あなたが平素から煉功者として自覚してさえいれば、それに正しく対処することができるでしょう」[1] と説かれました。私は目を覚まし、先程の自分の考え方は常人の考え方と同じではないかと思いました。そして、もしそのまま行動を取ってしまえば、どういう結果になるか想像も付かず、修煉者にとって、法から離れてしまえば、あるいは法の要求通りに行わなければ、それはとても危険な事だと警戒をしました。そこで、「私は師父の教え通りに行い、修煉者が従うべき基準で、つまり真・善・忍の基準に基づいて、このトラブルを解決しなければならない」と決意しました。

 そこで、私は非常に善意を持って何度もその人と話し合いをし、根気よく彼に現行の土地政策について説明し、彼のやり方が法律に合致していないと指摘しました。しかし、私がいくら話をしても、彼はまったく聞こうとせず、どうしても私から土地を取り戻したい、その一点張りでした。どうすれば良いでしょうか? 夜、私は法を学んだ時、キラキラと光っている法が私の目に入りました。「われわれはこのような厄介なことにぶつかった時、他の人と同じように争ったり闘ったりしてはなりません。相手がやったらこちらもやるというのでは、ただの常人になってしまうではありませんか」、「心の中で相手のことを憎んでもいけません。本当に相手のことを憎んではなりません。相手のことを憎むと、腹が立ったことになるではありませんか? それでは忍を守れなかったことになります。われわれは真・善・忍を重んじますが、そんなことをすれば善のかけらもなくなります」と師父の法がまるで雷のように鳴り響き、私を震撼させました。その時、私の怨恨心、利益心、闘争心などが、一つまた一つと暴かれていきました。

 私は「これらの人心こそがトラブルの解決を妨げているものだ。私はそれらの人心を一掃しなければならない」と思いました。そのように思った途端、気分が清らかに、爽やかになり、これまで心に乗りかかった重い物質は、瞬時に消えてなくなり、心の底から人を助けたいという気持ちに取って代わりました。そこで、私はその人に土地を譲ろうと決めました。私は恨みも後悔もせず、修煉者として、利益の前ではっきりと分かっていながら損をすることをやり遂げたいと思いました。

 土地を譲った後に大きな反響を呼びました。多くの人、特に修煉していない娘、娘婿はとても反対して、その人を問いただして白黒をはっきりさせたいと怒りました。今度は、娘達を説得しなければならなくなりました。私は根気よく、善悪に報いがあること、因果応報の話、損をすることによって債務を返済する事とか、争いを穏便に処理して仲良くさせるなどの道理を話し、それによって彼らの善の念と良識を啓発しました。その結果、トラブルはうまく収まりました。

 トラブルを解決し、心性の関門を通りぬける過程において、私は師父の教えをしっかり守り、「やり遂げる」ことに力を入れ、着実に修め続けました。こうして、法は巨大な力になって、私に人心を放下させてくださいました。私は自ら利益を捨てることを実践したため、心性が高まり、境地が向上し、同時に、体にも大きな変化が現れました。

 着実に修め続ける事は、すべての修煉者の昇華と向上に有益です。着実に修め、自らを鍛錬し、しっかり修めて行きましょう。

 次元の限りがありますので、不適切な所があれば、ぜひともご叱正を下さるようお願いします。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作: 『轉法輪

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/9/12/350133.html)
 
関連文章