深圳市のエリートエンジニア2人 不当に開廷される
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 【明慧日本2017年12月23日】深圳(しんせん)市の法輪功学習者・馮少勇さん(40代男性)と、陳沢奇さん(54歳男性)は、すでに400日以上拘禁されている。12月1日、中国共産党の裁判所は2人に対して不当に開廷をした。

 昨年9月24日、広東省政治法律委員会、省610弁公室、省公安庁、省国保大隊(国家安全保衛)が計画して、広東省深圳市、東莞市、恵州市、河源市、掲陽市などに在住の法輪功学習者約20人を不当に連行した。

 馮さんと陳さんもそのときに連行された。その後、竜崗区愛聯派出所の警官は2人の案件を検察院に渡したが、検察が「証拠不足」として、2回も差し戻した。しかし、警官は2人を解放せず、14カ月間にわたって、2人に罪を着せるために証拠をかき集めた。

 12月1日、竜崗区裁判所の周りには、強大な敵に向かうような物々しい警備がひかれ、数十人の警官、特殊警官、私服警官が出動し、裁判所に入る人をとても厳しく検査した。

 午前9時30分、馮さんと陳さんは手錠をかけられ、裸足のまま、法廷に現れた。

 馮さんの姉は、体重80キロあった弟が痩せ細っている姿を見て、涙が溢れた。

 陳さんは弱弱しく、声が低かった。陳さんは連行されたとき、私服警官に胸部を酷く殴られた。

 開廷のとき、裁判官が「回避する人がいますか?」と聞くと、「共産党員を回避してほしい」と弁護士が言った。

 法廷で弁護士3人は法律に基づいて弁護し、馮さんと陳さんの無罪を主張した。しかし、弁護士たちは法律、人権、信仰のことを口にする度に、主審裁判官や裁判官に話を中断された。

 弁護士は「話の途中で止めないでください。弁護をさせないなら、訴えます」と抗議した。

 公訴人が法輪功を誹謗中傷する言葉を口にすると、弁護士は「法輪功は邪法ではありません!」と反論した。

 弁護士たちは証拠の提示を求め、証人の出廷を要求した。しかし、公訴人は証拠を提示せず、証人が5人いると口先で言っただけだった。公訴人は「たぶん、それを使って犯罪を行った」、「馮少勇は学歴が高いので、これをやる可能性がある」など、確かな犯罪証拠は出さなかった。そして、弁護士は「推測だけでは駄目でしょう。もし、家に包丁が置いてあると、殺人に行くかもしれないと疑ってよいのですか?」と話した。

 弁護士は「馮さんはITの専門知識を教える教師です。パソコンやUSBなどは学校の教材で、授業のとき使うもので、持っているのは当然です。パソコン関連のものは馮さん自身の学習と修煉用のもので、それらのものを広めていません。馮さんがいつ、どこで、誰に、何を送ったか、あるいはコピーしたかの証拠はなく、被害者も存在していません。当事者2人に『憲法』300条を使って、『不法経営罪』を着せることは成り立ちません」と述べた。

 馮さんも陳さんも不当な告発を認めなかった。

 午後の裁判の途中で、突然、停電してパソコンが使えなくなった。そして、弁護士は「電気もこの不当な裁判に抗議しているようですね。この場にいる皆さんは、この判決に対して自分の胸に聞いてみてはどうですか?」と言った。

 馮さんの妻は法廷で弁護人として、「馮少勇は法輪功を学んでから、道徳が向上しました。仕事の関係で、多くの人がにお金やプレゼントなど、賄賂を贈りましたが、は拒否しました。隠れて置かれた物があったときは返し、送り主が分からないときは、必要な人にあげたりしました。はITの専門家です。現在、多くの家庭で使っているセットトップボックスをご存知でしょう? それはのチームの研究成果です。は良い夫で、良い父親です。は法輪功を学んでいるという理由だけで、たくさんの迫害を加えられました。そのため、子供もショックを受け、夜寝るとき電気を消すと怖がり、警官やパトカーを見かけると怖がって、私に抱きつきます。子供までもがこんなに追い詰められたことを母親として、心がとても痛みます。私は裁判官たちの公正公平な裁判を望んでいます。馮少勇と陳さんを無罪で解放してください」と述べた。

 馮さんは「私は健康になるために法輪功を学び始めました。学んでから体も健康になり、頭の回転もよくなり、道徳も向上しました。法輪功を学んでいなければ、私も腐敗した現代の社会人のように腐敗し汚職などをする者になったり、道徳低下に流されていたでしょう」と話した。

 陳さんは「私はこの場にいる皆さんと同じように、血も涙もあります。皆さんと縁があると思いますが、善の縁であるようにと望みます」と話した。

 裁判が終わる前、弁護士の1人は「今日、私はとても恐怖を感じました。本当に怖かったです。今日、この場にいる皆さんは我が当事者に対して酷いことをやりました。明日には私もやられるかと思ったからです。というのは、私にも信仰があるからです。今、ここにいる皆さんも、いつかこんなことをやられるかもしれません」と話した。

 裁判は5時半に終わったが、裁判の結果は宣告しなかった。

 馮さんは郵電大学博士課程後期課程終了後、エンジニアになった。しかし、法輪功への信仰を堅持したため、連行され、労働教養処分を科され、洗脳班に拘禁され、精神病院に拘禁されるなどの迫害が繰り返された。労働教養所の迫害で、馮さんは体が傷だらけになり、全身麻痺になる寸前だった。

 陳さんはIT関係の会社に勤務し、ソフトウエアの開発部のマネジャーで、多くの良い商品を開発したが、中国共産党の迫害から免れることはできなかった。

龙岗区法院
竜崗区裁判所

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/12/7/357603.html)
 
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