【明慧日本2017年12月29日】河北省雄県の法輪功学習者・杜賀先さんは迫害によって気息奄々(きそくえんえん・ 息が絶え絶えで、今にも死にそうなさま)の状態で、鉄の籠に閉じ込められたまま入廷してきた。
杜さんはすでに七十数日の間、迫害に対して断食して抗議した。しかし、野蛮な灌食によって、胃から出血し、健康状態がとても悪化した。
12月8日午前10時、雄県政法委の計画の下で、同県裁判所は保定市の中級裁判所を借りて、杜さんに対して不当な裁判を行った。その法廷には家族2人しか傍聴を許されなかった。杜さんの父親が娘の解放のために、あちこちを駆け巡って娘に会いたがっていたのだが、法廷に入れなかった。
裁判を開始したとき、杜さんは突然、血を吐き始めた。それでしばらく休廷になって、杜さんは法廷外に連れ出されたが、数分後、再び法廷に連れ戻された。
10分が経過したところで、杜さんは突然、意識を失った。そして、弁護士は「当事者は意識不明で、尋問が続けられません。治療を優先して、休廷してください」と裁判官に申し入れた。それで、裁判官は、杜さんに同行して来た医者に杜さんの診察をさせた。しかし、医者は「彼女の手が震えているので、意識はある」と言った。
そのため、裁判が続けられたが、杜さんは頭が上げることできず、答えることもなかった。微かなうめき声を上げていた杜さんは、しばらくして、また意識不明になった。
そこで、家族は裁判官に人道的な行為をするように強く求めた。弁護士も「当事者は意識不明で、裁判を受けられません」と申し入れ、やっと裁判官は休廷を宣告した。
杜さんは1996年、法輪功を学んでから、「真・善・忍」に従って自分に要求し、健康な身体を得られ、親孝行し、村人にも良い人だと評判されていた。
今年9月26日午後、雄県公安局国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の隊長と副隊長は十数人の警官らを率いて、杜さんの家に不当に侵入した。警官らは杜さんと杜さんの家に訪ねていた妹の両腕を背中に回して手錠をかけ、パトカーに乗せ、十数キロ離れた派出所に連行した。派出所で警官は2人を尋問し、記録紙に杜さんの手をつかんで、無理やり拇印をさせた。翌日の午後、杜さんは保定市留置場に移送され拘禁され、妹は解放された。
拘禁されて4日目、杜さんは灌食された。1回目、警官は3人の男性受刑者を呼んで来た。女性受刑者5人が杜さんを部屋から連れ出した。男性受刑者1人が杜さんの両足を押さえて固定し、他の女性受刑者たちは杜さんの頭、腕を押さえた。動けないまま杜さんは30分くらい灌食されて、部屋に戻された。それから、1日に2回または1回の割り合いで灌食をされた。10月10日、チューブの挿入ができなくなり、留置場の男性医者に「口を開けなさい」と命令されたが、杜さんは従わなかったため、50回くらいビンタされ、顔があざだらけになった。さらに杜さんは麻薬犯の女性に乳房などをつねられたりして侮辱された。
杜さんの父親は娘が灌食されていることを知って、数回も国保大隊に行き娘の解放を求めた。しかし、隊長は「俺にはその権限がない。公安局長が釈放を同意しない。保定市公安局の副局長も同意しない」などといい訳ばかりした。仕方がなく、父親は隊長を検察に訴えようとしたが、検察は公安局の紀検科に行って訴えなさいと言われた。父親はすぐに「紀検科」に行って訴えたが受理されなかったため、検察に来たのに、検察も受理してくれなかったという。
その3日後、検察は杜さんの案件を裁判所に渡した。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)