17年後再び「焼身自殺」、 中国共産党に敗北の顕れ
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 【明慧日本2018年2月23日】中国共産党の江沢民一派は2001年1月23日、天安門焼身自殺をでっち上げ、国民が法輪功学習者に対して敵視する情緒を煽った。しかし中国共産党が放送した焼身自殺のビデオ、および報道内容には多くの失策が含まれており、その虚言がすでに暴かれ、笑いものとなった。国際教育発展組織(IED)は2001年8月14日、国連の会議上で、「天安門焼身自殺事件」について、中国共産党当局の国家恐怖主義の行為を強烈に譴責し、声明の中で、事件全体は中国政府が一手にプロデュースしたものだと指摘した。

 17年が経過し、でっち上げの天安門焼身自殺事件は、中国共産党の代弁者のマスメディアで編集されたあと、再び配信し始めた。筆者は近日、ウィチャット(微信)サイトの動画で、この画像と虚言でつづられた文書を見かけた。その動画には焼身自殺に出演した王進東が出ていて、「今日まで生き延びることが出来たのは、党(中国共産党)が私に対する至れり尽くせりがあったからこそだ」と話したあと、天安門焼身自殺の映像が流れたが、その画面はぼんやりしていた。中国共産党は自らが制作した画像が隙だらけで、悪事を働いており、後ろめたいのが明らかである。

 本文では、焼身自殺の落ち度を数例上げ、動画に現れた王進東の言行について吟味してみたい。

 一、焼身自殺で全身に火傷を負った女の子の劉思影は気管切開されて4日後、インタビューを受けている際にはっきりと歌った。北京積水医院の火傷治療は、火傷部位にいかなる防護を施すことなく、記者の至近距離でのインタビューを許可したことは、医学常識に違反している。

 二、「インタビューの焦点」の番組で放映された映像が実証しているように、劉春玲は焼死したのではなく、警官が彼女の後頭部に重い物を打撃したことによって、地面に倒れた。中央テレビが放送した映像をスロー再生すると、劉は警官の打撃により死亡したのが明らかである。天安門焼身自殺事件は中国共産党が画策したペテンなのである。

 三、ガソリンの燃焼速度は驚くほど速く、天安門を警備する警官は1分以内に駆けつけることが出来て、しかも2両の警備車両から20個以上の消火器と消火用の毛布を取り出し、この突発的に起きた事件に対応している。

 四、「王進東」焼身自殺の際、着ていた衣服は焼け焦げているが、最も燃えやすい髪が全く燃えたあとがなく、彼の両足の間にあるガソリンを入れた燃えやすいプラスチックのボトルは完全な形で残っており、彼が何かわからないスローガンを叫び終えるまで、彼に掛けるべき毛布は警官が持っていて、火を消す緊迫感がなく、いかにも1シーンを撮影し終えるまで待っていた。

 中央テレビや新華社の焼身自殺の報道の中で、前後して異なる3人の王進東が現れた。台湾大学言語識別実験室は、法輪功迫害国際追跡調査組織の依頼を受け、王の話す声に声紋鑑定を行い、「インタビューの焦点」が最初に放送した王の声と、のちに放送した王の声と同一人物ではないと明確に結論づけた。法輪功迫害国際追跡調査組織の信任できるルートの調査では、王は現役の軍人が扮装しているものだという。

真假王进东
どちらが本当の王進東?

 それでは王が話した「今日まで生き延びることが出来たのは、党(中国共産党)が私に対する至れり尽くせりがあったからこそだ」と話した言葉を分析してみよう。

 2016年9月、甘肃省康楽県景古鎮阿姑村において、世論に衝撃を与えた楊改藍さん一家4世代8人が無理心中した。中国共産党のマスメディアの報道によれば、死者は生前、自殺した理由は「追い詰められたからだ!」と言っていたそうだ。当村の幹部の話では、この家族は国から借用した農地が取り上げられ、生活状況が裕福な家庭に割り当てられていたという。中国において、楊改藍さんのような貧しい家庭は、数えきれないほど存在している。

 最近、ネットで雲南省鲁甸県の8歳になる「冰花男児」と名付けられた王福满君は、気温が零下9度の寒さの中、期末テストを受けるために学校まで山道を1時間半歩いた。王君の髪や眉が吹雪で凍り付き氷花になった。中国で王君のような子供は数えきれないほど存在しているが、党はこれらの子供たちには至れり尽くせりをしていないし、救助もしていない。人間として最低の生存条件さえも与えてもらえないが、一方、王進東には至れり尽くせりの心遣いをしているとは、一体どういうことだろうか? もしこの言葉がでっち上げでなければ、それは天安門焼身自殺の撮影に参加した王に、口止め料が支払われていると考えられる。

 事実、法輪功は自殺と殺生を禁じている。法輪功学習者は正常な家庭と仕事を持ち、家庭と社会の中で「真・善・忍」を原則として善い人になろうとしている。中国の国内と海外の法輪功学習者は20年来、善良で、穏やかで、理性のある人たちであることをすでに証明している。

 中国共産党は細心に天安門焼身自殺を画策し、これを利用して法輪功を陥れようとしても、その真相は世界で知られ、今世紀に発生した中国共産党の醜悪なでっち上げが徹底的に暴かれ、国際社会で言い逃れのできない悪夢となっている。

 江沢民一派の主要人物の薄熙来、周永康、李東生の相次ぐ失脚に伴い、中国共産党が解体される日が間近に差し迫っている。中国共産党は天安門焼身自殺を持ち出し、再び国民を欺くことを企て、自らの清算を引き延ばそうとしているが、この悪事を自ら再び公にしたことを予想だにしなかったことだろう。世の人はその背後にある真相を知って、中国共産党の悪辣な邪悪さをさらに世に知らしめることになるだろう。自ら人々を騙すことが自分の強みとしている中国共産党は、はからずも自分自身を欺いたも同然である。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/1/31/360261.html)
 
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