甘粛裁判所は一審で結審せず、二審で結審
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 【明慧日本2018年3月26日】甘粛省通渭(つうい)県の牛姉妹に対する裁判が、2017年11月21日に行われた。通渭県裁判所の一審の結審日は12月8日だったが、その後、被告人の家族が定西中級裁判所に二審の状況を尋ねた時、そこの関係者は「12月5日に既に結審した。原審維持だった」と答えた。つまり、一審の結審がまだ出ていないうちに、二審ですでに結審したということだった。それは本当におかしなことである! 家族と弁護士は改めて開廷するように求めた。

 2018年3月5日、定西中級裁判所のこの案件の担当者が、電話で家族に「弁護士に弁護文を提出するように伝えてくれ」と連絡してきた。実はその前に、弁護士はすでに弁護文を提出していたという。二審の裁判官は弁護文を受け取って、「読んだ後、返事する」と言った。しかし裁判官は、3月5日の電話で「弁護文はまだ届いていない」と嘘をついた。

 牛姉妹は農村の女性で、姉は(52)で、妹は(40代)である。2人は共に法輪功学習者で、現地で皆が認める公認の良い人である。

 牛姉妹は2人とも、2017年3月8日に各自の家で連行され、家宅捜索を受けた。妹は同月23日に保釈されて一時解放されたが、姉はずっと定西留置場に拘禁されている。

 連絡があった日から、2人はともに通渭県警察署で30時間以上尋問され、殴打されるなどの拷問を受けた。家族が依頼した弁護士は、4月26日に留置場で姉と面会した。警官はA4サイズの厚い本で姉の顔を殴ったため顔が腫れ上がった。20日後にようやく少しずつ回復してきた。また、警官は姉の指の爪と肉の間に、を刺すなどの拷問を加えたという。

 7月10日、姉妹2人を罪に陥れる書類は裁判所から差し戻され、検察庁も起訴せずとの結論を下した。しかし、通渭県国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官は被告人を解放せず、引き続き拘禁した。8月1日、警官は書類の内容を補充したあと、再び検察庁に提出した。8月28日、書類は再度、警察署まで差し戻された。しかし、警官は被告人を解放しようとしなかった。

 10月16日、警官は三度目の書類を提出した。検察庁は「邪教を利用して、法律の実施を破壊した」という罪名で牛姉妹の案件を裁判所に流した。

 12月8日、通渭県裁判所は姉に懲役1年6カ月、妹に懲役1年の実刑判決を宣告した。2人は判決を不服として上訴したが、中級裁判所は「12月5日に二審で結審した」と言った。なんと結審が一審より早かった! 大変おかしな裁判の順位である!

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/3/10/362712.html)
 
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