【明慧日本2018年3月31日】遼寧鳳城市の法輪功学習者・冷冬梅さんは10年の冤罪を受けた後、またも、2015年12月に再び連行され、懲役3年の不当な実刑判決を宣告された。2017年7月に迫害されて医療を受ける必要があり、仮釈放となったが、2018年2月25日に死亡した。49歳の若さであった。
冷さんは鳳城市紅旗鎮の住民で、元国家公務員であり、鎮政府の婦人聯盟のリーダーでもあった。冷さんは真・善・忍を堅持し、人々に法輪功が迫害されている真相を伝えたため、中国共産党に何度も労働教養を強いられ、判決を下され、13年にわたりキツイ労働を科され人身の自由を奪われ、酷い迫害を受けた。
2015年12月9日午後2~3時ごろ、丹東市で出稼ぎをしていた冷さんは退勤して帰宅している途中で、法輪功の真相DVDを配布した。それだけで、中国共産党の虚言に騙された人に通報され、派出所の警官により連行された。
翌日、警官らは冷さんの自宅に押し入り、家宅捜索をし、パソコン1台、DVD若干数、真相用のカレンダーなどを押収した。
冷さんはすぐに留置場に入れられ、酷い迫害を加えられて身体の具合が非常に悪くなり、声も出せなくなった。診断では胸部に炎症があったため、無理やり注射されたり、薬を飲まされた。それでも留置場内で働かなければならず、ノルマを達成できなければ、長時間立ったままの姿勢を取らされるなどの罰を受けた。
冷さんは留置場で不当に6カ月近く拘禁された。その間、丹東市振興区検察庁は「証拠が不足している」という理由で、冷さんの書類は振興区国保大隊(法輪功迫害の実行機関)に差し戻された。2016年5月19日、冷さんの家族が依頼した弁護士が留置場で冷さんに面会したところ、冷さんはすでに秘密裏に懲役3年の実刑判決を宣告されたことがわかった。
冷さんの話によると、5月7日に裁判が行われ、5月14日に判決書が届いたという。家族はそれらの情報を全く知らなかった。「家族に通知したとの嘘に騙されました。裁判の時に、家族は誰1人も出廷せず、傍聴に来た家族も誰もいなかったです」と冷さんは弁護士に伝えた。
「判決書に『犯罪を犯した道具が見つかった』と書かれていたが、その道具とはパソコンのことを指しているのでしょう。しかし、私はただパソコンで入力したり、インターネットのウェブサイトを見たりしただけです。それらが犯罪と言えるのでしょうか」と冷さんは弁護士に訴えた。
冷さんはその後、遼寧女子刑務所に移送され、そこで様々な肉体的、精神的な迫害を受けた。2017年7月、迫害されて医療を受けることが必要となり、仮釈放となり、冷さんは家に戻った。帰宅した冷さんは携帯電話を刑務所の人員に盗聴され、しかも、現地の法曹機関係者に最初は週に1回、その後は月に1回自分の状況を報告しなければならなかった。そして、2018年2月25日に、49歳の若さで死亡した。