文╱台湾の大法弟子
【明慧日本2018年4月10日】今回、香港で3億の中国人の三退を祝うパレードが行われたのを聞いて、私はぜひ参加したいと思いました。なぜなら、パレードは別の空間の邪悪を怯えさせることが出来ると考えたからです。そこで、私は「海外の大法弟子が香港で、法を実証するのを妨げるすべての要素を一掃するように」と毎日、発正念をしました。
以前、同修と交流した時「一部の同修は香港の入国査証(ビザ)があるにもかかわらず、入国の際小さな部屋に入れられたり、あるいは入国を拒否され、そのまま送還された」と言う話をよく聞きました。そのため、香港のパレードに参加することを決めてから、私はずっと発正念をし、飛行機の中でも入国手続きをした時でも発正念をし続けました。順調に入国手続きを終えやっとホッとしたところ、同修から「あなたは1枚の小さな紙をもらっていないよ」と言われました。すぐに私は戻って税関の他の職員に聞くと「それがなくても大丈夫ですよ」と言われ、安心した私は同修と一緒に車に乗り込み、パレードの集合場所に向かいました。
途中、青関会(香港青年関愛協会の略称で、法輪功の活動を妨害する中国共産党当局に近い組織団体)の人達を見かけました。中には息子と同じぐらいの若者もいて、彼らが師父を誹謗中傷している姿を見て、私は本当に悲しくなり、もう二度と彼らを見たくないと思いました。そして、同修達がなぜ何度も香港に渡って師と法を守ろうとするのか、その気持ちがとてもよく分かりました。
パレードでは、私は7人の同修と一緒に大きな横断幕を掲げて約4時間進行しました。私達はとても疲れました。しかし、他の年配の同修達もしっかり横断幕を掲げて進行している姿を見て、心を強く打たれました。そして沿道ではパレードの行進速度を確認する同修も多くいて、皆は同じ目的のために最善を尽くしました。
パレードの帰りに、試練がやって来ました。
出国手続きの際に香港の税関職員から小さな紙を受け取らなかったため、パソコンには私の入国記録が残っておらず、入国していなければ出国手続きも出来ないということで、税関職員達も大変困っていました。私は小さな部屋に連れていかれ、そこに30分ほど留まりました。1人の職員に私は不法入国者のように厳しい態度で応対されました。
一緒に来た同修(彼女は私が入国手続きをしたことを証言してくれた)が、私の為に発正念をしているのが解りました。しかし、私の胸中は穏やかではなく「自分はマークされるのではないか。これから、海外で法を実証することが妨害されるのではないか」とばかり心配して、最悪な気分になりました。
その後、税関の職員が自分たちの手落ちで私にその紙を渡さなかったことが判明しました。最終的にはすべての手続きをやり直し、出国させてくれました。搭乗口のベンチに座って搭乗を待っている間、私は自分の気持ちを整理しました。
師父は「修煉者に起きた出来事は皆良いことである」[1]と説かれました。それなら、今度の出来事に対し、私はどう対応すれば良かったのでしょうか? 私は必ず修煉者の視点から、今度のことを考えなければならないと思いました。「もし、本当にマークされて次回香港に来ることが影響されれば、それはきっと、私の心性がこの次元の法の基準に到達していない。だから妨害されたに違いない」と気付きました。師父は「私たちは正法を修煉しているわけですから、どんなものでもあなたを妨げることはできません。自分の心が安定していないなら、これは心性の問題です。そうすると異常な現象として現れてきます」[2]と説かれているからです。同修は私を慰めようと「彼らに落ち度があったためであり、あなたの心性の問題とは関係ない」と言ってくれました。
しかし、私は「そうではありません。大法弟子に偶然な事はありません。なぜその小さな紙を他の人ではなく、私に渡さなかったのでしょうか。それはきっと私に内に向けて探させ、高めさせるためではないでしょうか。以前、私は自分の行いが良いと思い込み自分を放任して、ある関門は10年経っても乗り越えられず、着実に修められませんでした。今回の法理の私に対する要求は、自分を厳しく律することです。そしてこの事柄を通じて、自分を本当に向上させなければなりません」と言いました。
これは修練するとても良い機会ではないでしょうか。将来のことを心配するより、着実に修めることを考えるべきではないでしょうか。これこそ修煉者の正しい物の見方ではないでしょうか。ここまで思うと、心がパッと開けて、気持ちが明るく晴れ晴れしました。
「師父に感謝いたします。 師父に感謝いたします」。弟子はどう関門を突破するかがやっと分かりました。10年も乗り越えられなかった関門は、次回は絶対に乗り越えてみせます。「あの良くない私」がすでに見破られ、一掃されました。
これから台湾に帰ります。「あの良くない私」は、もうついて来ることを許しません。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『米国東部法会での説法』
[2] 李洪志師父の著作:『シンガポール法会での説法』