文／山東省の大法弟子
【明慧日本2018年4月13日】私は思想業の妨害と旧勢力の阻害で、十数年かかりましたが、やっと、法輪大法の修煉の道に入りました。
80年代の後期から90年代の初期にかけて、中国全土で気功ブームになりました。私は気功と縁があるようで、新しい気功の本が出版されるとすぐ買いに行き、そして、学びしました。気功講座にも参加し、気功の雑誌だけで3種類を購読していました。しかし、旧勢力の阻害で、気功愛好者の私はずっと法輪功に出会えず、法輪功の噂さえも聞くことはありませんでした。
1994年になって、やっと法輪功に出会いました。ある日の午前、昔の同級生が法輪功を紹介する資料を持って、私の事務室に来ました。彼は「あなたは気功が好きでしょう。何で法輪功を煉らないのか？」といきなり私に聞きました。それを聞いて、「法輪功とはなんだ？」と彼に聞くと、彼は「どういえばよいかな。あなたが今学んでいる気功は小道のもので、次元が低くて話にもならない。そんなものは早く捨てた方がいい。法輪功は大道で、将来、円満になり、神になれるものだ！ あなたは法輪功を学んだ方が良いと思う」。当時、何にもわからない私は彼に「なんで他の人の功法を貶して、自分の功法だけ高いものだと思うのか。神になるって本当なのか。この嘘ぽい話を聞くだけで、私は法輪功を学ぶものか！」と言い返しました。それで、私は法輪大法とまたすれ違いました。その後、当局の法輪大法への誹謗中傷の宣伝を聞いて、法輪大法ともっと遠く離れてしまいました。
1998年下半期、ある友人の妻がうちの妻に「この法輪功の本を読んでみて、とてもいい本よ。最初から最後まで読んだら、この本が良い人になることを教えているのがわかるわ」。私は帰宅して、妻が珍しく気功書を読んでいる姿を見て、とても不思議に思いました。というのは、妻は家にある気功書を一度も読んだことがなかったからです。それで私も好奇心で『轉法輪』を読みました。読み終えないうちに、「この本は人に良い人になるよう教えている本だ。人を正しい道に導く本だ。この本は得難くて素晴らしい本だ」と感激しました。他の気功書は功法に対して、曖昧な説明のところがたくさんあるのに対して、この本の内容は奥深くて、明確に説明していると感じました。読み終えると自分の霊魂まで浄化され、世界観までも徹底的に変えられたと感心しました。
ある日、私が2回目に『轉法輪』を読んでいる途中、家の隅々まで探しても『轉法輪』が見つからず、妻に「本を見なかったか」と聞くと、妻が「あなたが読んでいる本を人にあげたわ。読みたいならまた、『轉法輪』を持ってきてあげるわ」と言いました。その後、妻が『轉法輪』を持って来ましたが、私はなぜか、その『轉法輪』を読んでも1文字も頭に入らなかったのです。まるで自分の魂が根がなく空中に漂っていて、魂が抜けているようで、心が体からどこかへ行ってしまったと感じました。それで、2回も『轉法輪』を読み終えず、功法も学ばないうちに法輪大法を放棄してしまいました。そこで、私はまた、修煉の機縁を失ってしまいました。
それから14年、一度も『轉法輪』を読まず、煉功もしなかったのですが、妻が師父の新経文を持って帰ったとき、毎度私は優先に読みました。しかし、なかなか修煉の道に入らなかったのです。その後、修煉の道に入ってから、師父がずっと、私を見捨てられていないことを知りました。私のような者は重く敲（たた）かれないと目が覚めない人だと自分のことがわかりました。
2012年春のある日、妻が外出して世人に法輪功の真相を伝えた際、警官に連行されました。その日の夜、国保大隊（法輪功迫害の実行機関）の警官が家に来て、家宅捜索をし、パソコンやノート、大量の法輪功資料を押収しました。それを目の当たりにした私は小さいときから、警官は悪い人しか掴まえないという観念がひっくり返されました。善良な妻が連行されたことで、私は天が崩れたように感じました。
妻は洗脳班に入れられました。妻は散歩することはもちろんのこと、風呂に入るのことも、太陽光を浴びることも、電話することも許されず、自由に外の空気を吸うことができなくなりました。妻は毎日、邪に悟った人たちに洗脳され、警官に「お前が『転向』しなければ、子供が将来、出国することも、軍人になるのも、共産党員になるのも、昇進することもすべてできないぞ」と脅迫されました。私が妻に面会したとき、迫害を受けた妻が弱々しくベッドに横たわっていました。その後、帰宅した妻は私に「洗脳班で横たわっていたとき、師父の詩『身は牢屋に臥すれども哀しまないで 正念正行法在り 幾多の執着の事静かに考え 人心を片付けば自ずから敗る』［1］を暗唱していた」と話してくれました。
以前、私は共産党が悪者だとわかっていましたが、そこまで落ちたとは思いませんでした。妻が拘禁されていた日々、私は関係者のところに行ったり、コネを使ったり、お金を渡したりしましたが、妻は解放されませんでした。共産党が長い間、法輪功への誹謗中傷を行ったため、世人は法輪功と関係することを恐怖だと覚えました。ある上司が私に「他のことならなんとかなるが、法輪功のことは政治に関係していて、法輪功のことだけは助けてやりたいが何も助けてやれない」と率直に話しました。その時期、私は「泰山が頭の上にのしかかっている」、「黒い雲が城壁の上にかぶさり、城壁はいまにも壊れようとしている」、「天を呼べども天答えず、地を呼べども地動かず」（すべてのものから完全に見放されて、孤立無援の状態にあった）、そして「精神も崩壊してしまう」などを味わい、人生初の深い絶望状態に陥ってしまいました。
その後、修煉の道に入った私は、師父が「皆さんはすでに相生相克の法理を知っていますが、恐れる心がなくなれば、あなたを恐れさせる要素も存在しなくなります」[2]と、師父の各地での説法を読んだとき、とても感心しました。私はその時一番恐れていたのが子供の将来のことでしたが、警官がまさに子供のことを利用して脅迫してきました。もう一つ恐れたのは義理の父のことです。義理の父は堅く共産党を信じています。もし、妻の連行が義理の父に知られたら、とても面倒なことになると分かっているからです。しかし、妻が拘禁されている間、普段あまり電話をかけて来ない義理の父が、毎日電話をかけてきて、妻がどこにいるのかを聞いてきました。私はいろいろな口実で妻のことを懸命に隠そうとしました。というのは、私は、妻が万が一、義理の父の圧力で妥協することを恐れていました。妻がやっとここまで修煉してきたのに、台無しになるのではないかと心配しました。あちこちの圧力ので、私は精神が崩壊する寸前のところまで追い込まれました。
妻が拘禁されたことから、私は一層共産党の邪悪さを認識でき、共産党に騙された衆生がそこまで怖がっていることもわかりました。一方、私は大法弟子が大法に対する確固たる忠誠心や、衆生を救い済度する善の心に慰められました。妻の同修たちは連行される危険もあるのに、家に来てくれていろいろ助けてくれました。それで、私は助けられ希望が見え、大法の道に入ることを促されました。
妻が解放された後、私は反省し、後悔し、心が重く敲かれたようでした。そして、旧勢力の妨害を突破し、やっと法輪大法の道に入ることができました。
修煉の道を歩むと、以前、毎日常人のテレビを見ていた時間を全部、学法、煉功、発正念に使いました。特に何も追求していなかったのですが、腰痛も知らないうちに治り、胸の痛みの症状も消え、快眠できました。常人の名利を放下でき、心身ともに軽くなりました。それは大法の素晴らしいところです。師父の慈悲深さです。
法を得る過程のことを書き出したのは、「自分が真っ直ぐ素直に、修煉の道に入ることができなかったことを皆さんに知ってほしいからです。もう一つは、大法に対して疑問を持つ人達に、『轉法輪』は良い人になるように導く『宝の本』であることを知ってほしいからです。法輪大法を学ぶ人達は、真・善・忍を信仰している良い人達です。江沢民が法輪功を弾圧し、大法弟子たちにあまりにも残酷な迫害を行っている」ということを教えたいからです！
注：
[1] 李洪志師父の詩：『洪吟』「哀しまないで」
[2] 李洪志師父の著作：『精進要旨二』「最後の執着を取り除こう」
