一挙三得 悪いことが良いことに変わる
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2018年5月18日】高校生の息子は2016年3月23日の夜、スクーターに乗り、帰宅の途中で鞄をなくしました。家に着いて、スクーターのかごの中に入れた鞄がなくなっていたことに気づき、直ぐに引き返して探しに行きましたが、見つかりませんでした。家族は皆焦りました。鞄の中にはスクーターの鍵が数本、家の防犯ドアの鍵、そして、最も重要なのは戸籍謄本が入っていたことです。息子ははとても自責の念に駆られました。夫は怒りを抑え切れず、息子を殴りました。「もう物は戻ってこないので、子供に手を上げても仕方がないじゃないの」と私は夫をなだめました。

 修煉の中で偶然なことはありません。師父は私達にこのように説かれています。「修煉の中で、皆さんは良いことに出会っても、良くないことに遭っても、すべて良いことです。なぜならば、それらは皆さんが修煉しているからこそ、現れたことだからです」[1]

 「こんなに大切なものを紛失したのですから、必ず私に取り除かなければならない心があるはず」と思い、私は内に向けて探しました。その日、息子は受験の申し込みをするために戸籍謄本や鍵を持って行ったのです。もしその日、私が同伴していれば、こんなことは起きなかったはずです。

 息子が鞄を紛失したその日、私達の地区の協調人の同修が周辺地区へ行き、迫害に反対する活動を計画していましたが、私に参加させませんでした。しかし、私はどうしても参加したいと思っていました。ある同修が、私はどんな事に対しても熱意を持っていることを理由に、協調人を説得して、私を一緒に連れて行ってくれました。同修の説得は我が意を得た思いでした。私は法を実証する全てのことに対し、非常に熱意を持っています。どんな交流会にも参加したいのです。特にある同修の交流がずば抜けて良いと聞けば、尚さら、参加したくなるのです。しかし、今回、鞄を紛失したことから、突如、自分のどんなことにも参与したいこの心は強烈すぎて、取り除かなければならないことに気付きました。

 修煉者は自然に任せることを重んじます。今回の活動には呼ばれていなかったので、行くべきではありませんでした。自分のこの心をなくさなければなりません。師父がこのような方法で私に分からせてくださいました。心の中で師父に「師父、私は悟りました。今後、私と関わりのないことには参加しません」と告げました。時間が緊迫している現在、大法弟子は万事をそつなくこなすことが出来ません。限られた時間を集中して、衆生を救い済度します。私は心の中で師父に自分は如何にすべきかお尋ねしました。『轉法輪』の本を手にして、パラパラとめくってみました。すると92ページの効能についてのところで止まりました。その内容を目にして、大法弟子は功能を持っており、私は運搬功を用いて、鞄を取り戻せることが分かりました。

 鞄を紛失したことを同修に話すと、同修は「安心して、今晩、鞄は必ず戻ってくる、100パーセント戻ってきますよ」と言いました。またある同修は「ラジオ放送局に連絡して、落し物の件を放送してもらい、その後、往復した路上に探し物のビラを貼ります。常人の状態に合わせて広告するように。もしかして、師父が誰かに鞄を届けさせてくださるかもしれませんよ」と私にアドバイスしてくれました。

 家に戻り、息子に鞄は戻ってくると話しました。息子は「鞄が戻ってくるはずがない、もし戻ってきたら、僕も法輪大法を学ぶよ」と言いました。

 夕方5時頃、携帯電話に息子の担任からのメッセージが届いていました。先生のメッセージから、息子は鞄をネットカフェに置き忘れていたらしく、ある年配の方が拾って、中に戸籍謄本や鍵、学生証などの大事なものが入っているのを発見しました。持ち主はきっと心配しているだろうと思い、大切に保管し、奥さんに学校へ電話をかけさせたことが分かりました。そして、息子の鞄が戻ってきました。

 息子の鞄を拾ってくださったご夫婦に三退のことを話し、賛同してから、三退の声明を出しました。感謝の意を表すために、私はそのご夫婦に少しの手土産を渡しました。神仏はこのご夫婦のような善良な人々に、このような形で救いの手を差し伸べられたのです!

 私は感無量で胸がいっぱいになりました。師父が苦心して按排してくださったおかげで、私に内に向けて探すことを悟らせ、息子に法を学ぶ機会を与え、また、あのご夫婦にも真相を伝え、救われたので、一挙三得で、悪い出来事を良いことに転じさせたのです。

 家に戻り、息子に鞄が見つかったことを話すと、息子は信じませんでした。しかし、自分の鞄を目にしたとき、息子は両手を胸の前で握り、お辞儀をしながら「参りました。あなた達は本当に素晴らしい、大法は本当に不思議だ!」と続けて復唱しました。

 ここで、師父に、また正念で手伝ってくださった同修の皆さんに心からお礼を申し上げます。修煉の道の終点に近づき、私は更に精進し、三つのことをしっかり行い、より多くの衆生を救うよう努めます。

 注:
 [1]  李洪志師父の著作:『精進要旨三』「シカゴ法会」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/3/20/341235.html)
 
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