37日間の魔難から抜け出す
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文╱中国の大法弟子

 【明慧日本2018年5月21日】私は2006年の3月から修煉を始めた72歳の大法修煉者です。いつも同修のAさんと一緒に法を学び、一緒に出かけて大法の真相を伝えています。

 2017年10月のある日、私はAさんに、「Bさんが私達に届けてくれる小冊子は配りづらいものばかりです。もしかしたら、人が選んだ後の残りものかもしれません。私達は人に頼まず、自分達で資料を作りませんか」と言いました。当時、私は不満や愚痴を抱え、とても不機嫌でした(実は、私は資料を作ることができません)。

 その日の昼頃、家に帰ると血便が出ました。黒い血が混じっていました。私は不安になり、「また関門がやってきたのか? 旧勢力の迫害を決して認めない!」と思いました。自分の状況を人に知られたくないので、私はいつも通り出かけて法輪功の真相を伝えました。血便は20日間ほど続き、体調がますます悪くなりました。内に向けて探しましたが、体に改善の兆候が見られませんでした。ある日、同修の家で学法をした時、私の様子がおかしいと同修に気付かれました。「くれぐれも他の同修に内緒にして、足が痛いだけだと言っておいてください」と私は頼みました。

 ある日、資料を受け取りに行きました。資料づくりを担当している同修のCさんも病業の関の中にいて、顔色が青白く、体が衰弱していました。Cさんが一所懸命に資料を作っている姿を見た私はとても複雑な気持ちになりました。「自分が間違っていた。不平不満を言って、自分の観念で人を評価したのが間違っていた」と後悔しました。

 「もう資料を選り好みしない。貰ったものを素直に受け取り、そのまま配ろう」と思いました。すると、体の調子は少し良くなり、血便もその後1週間ほどで止まりました。しかし、その後、血便がまた始まり、今までの状態に戻ってしまいました。私は法を学び、内に向けて探しましたが、原因を突き止められず、真相を伝える効果も悪く、体の調子が悪いので遠くまで行くことが出来ず、今までは1日に十数人、数十人を三退させることができたのに、今は、1日に2、3人しか三退させることが出来ません。私はとても焦りました。

 ある日、Aさんは私に、「あなたは資料を作りたいと言いましたよね。いつ習いに行きますか?」と聞いてきました。それを聞いた私は、「これだ! これこそ私の執着心ではないか!」と気付きました。私は本当に資料を作りたいのではなく、ただ不平不満の心があっただけでした。私はすぐに、「良かった。やっと執着心を見つけた」とAさんに言いました。こうして、その日の夜から血便が止まりました。

 翌朝、夢を見ました。多くの人は「試験が終わった! 試験が終わった!」と叫んでいました。私は周りの人に「私は合格しましたか?」と聞きましたが、誰も私のことを相手にしてくれません。「きっと合格したでしょう」と独り言を言った途端、私の頭上に、「有意にせよ、無意にせよ、話を大げさに語ると佛も驚いてしまいます。自らの修煉に障碍をもたらしてはいけません。この面でも口を修めるべきなのです」[1]と聞こえました。私は慌てて、「師父、私は間違っていました。私はまだ合格しておりません。私にはまだまだ多くの執着心があって、取り除かなければなりません、申し訳ありません」と謝りました。

 その後、血便はなくなりましたが、食欲がなく、食べ物が喉を通らず、無理に食べるようにしましたが、体がパンパンに腫れて、座禅の時に、足が棒のように固くなりました。こうして、さらに10日ほど経ってから、ようやく完全に回復しました。

 振り返って考えれば、怨恨心、資料を選り好みする心、不平不満の心、人を疑う心、これらの人心は私を37日間も苦しめました。

 私達は誰でも、多くの固執した観念と欠点を持っており、時には、それを意識すらしていません。修煉の中で、トラブルが起きた場合、あるいは病業の状態が現れた場合、直ちに警戒心を高め、自らを探し、何事も内に向けて探さなければなりません。師父は「修煉者にとって内に向けて探すことは最も有効な方法です」[2]、「修とは自らを修めることです」[3]と説かれました。旧勢力に隙に乗じられないように、魔難の中に長く留まらないようにしなければなりません。さもなければ、自分が大変になるだけではなく、他人にも迷惑を掛け、そして、師父にもご心配をお掛けしてしまいます。師父は「本当に利益の前で、名と情の心がえぐられる痛みの中で放下できるようになるべきです」[4]とおっしゃいました。今後、私は必ず内に向けて探し、しっかり自分を修め、もっと多くの人を救い済度をするようにいたします。

 至らないところがあれば、同修達の慈悲なるご叱正をお願いします。合掌!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「たわむれ言を語らない」
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法九』「二〇〇九年ワシントンDC国際法会での説法」
 [3] 李洪志師父の経文:『ヨーロッパ法会への祝辞』
 [4] 李洪志師父の経文:『二〇一〇年ニューヨーク法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/4/14/364106.html)
 
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