2018年4月60人の法輪功学習者が不当判決される
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 【明慧日本2018年6月23日】明慧ネットの情報の統計によると、2018年4月、60人の法輪功学習者が不当な判決を宣告された。その中に、新疆(しんきょう)で働く遼寧省葫芦島市の宋志剛さんは、懲役14年の重刑を宣告された。

 法輪功を学ぶことは、「真・善・忍」に従って良い人になるように努力し、家庭や社会に対しても有益であり、国民の道徳を高めることができ、合法的であるだけでなく、それは表彰されるべきものである。法輪功学習者が正義を守り、迫害の真相をはっきりと説明することは、被害者として公正な道理を取り戻せるだけではなく、社会の正義を回復させ良知を守ることでもあり、憲法や法律によって保護されるべきである。

2018年1~4月中国大陆269名法轮功学员遭非法判刑

2018年1~4月、269人の中国国内の学習者が不当判決を宣告される

 中国共産党が情報を封鎖しているため、毎月の不当判決を宣告される人数と不当裁判にかけられる人数は更新される場合があり、1~4月まで不当な判決を受けた者が269人に上り、そのうち1月は95人、2月は49人、3月は65人、4月は60人であった。

 一、2018年4月 中国の裁判所は60人の学習者に不当判決

 明慧ネットの情報の統計によると、2018年4月、60人の法輪功学習者が不当な判決を宣告された。最も長い刑期は懲役14年である。不当な判決は16の省、自治区、直轄市に及んでいる。不当な判決の最もひどい省は、遼寧9人、湖南8人、内モンゴル7人、山東6人、湖北6人、黒龍江5人の順である。

2018年4月中国大陆60名法轮功学员遭非法判刑

2018年4月 中国国内の60人の法輪功学習者が不当な判決を受けた

表1、2018年4月に不当判決を受けた60人の法輪功学習者の地域別分布表

 区 域 

判決人数

順 位

 区 域 

判決人数

順 位

遼寧

9

1

安徽

3

5

湖南

8

1

吉林

2

6

内モンゴル

7

2

四川

2

6

山東

6

3

江蘇

2

6

湖北

6

3

河南

1

7

黒竜江

5

4

貴州

1

7

山西

3

5

陝西

1

7

上海

3

5

甘粛

1

7

合計

2018年4月、60人が不当判決される

 不当判決の一部実例

 ●携帯電話を失くして14年の冤罪

 明慧ネットの報道によると、よその土地の新疆でアルバイトをしていた遼寧省葫芦島市の宋志剛さんは、2018年4月、新疆阿克陶裁判所に懲役14年の不当な実刑判決を宣告された。控訴する期間は10日間しかないという。

 ある日、宋さんはうっかりして携帯電話をなくしてしまい、拾った人が携帯電話を公安局に届けた。携帯電話の中に法輪功の内容があったため、法輪功を中傷する宣伝を信じた現地の警官は、宋さんを迫害しようと考えた。そして2017年10月24日、新疆の阿克陶県公安局の人員は宋さんを不当に連行した。

 2017年末、宋さんは阿合奇県留置場に移送された。2018年1月初め頃、宋さんに対する逮捕令状が発付された。4月、新疆阿克陶裁判所は宋さんに懲役14年の不当な実刑判決を宣告した。

 ●弁護士「法輪功を学んで、法輪功を広めることは無罪である」

 シ博周村区留置場で1年余り拘禁された山東省済南市の法輪功学習者・李維宗さんと李伝宝さんは、2018年4月9日午前、シ博周村区裁判所で不当な裁判にかけられた。2人の弁護士は無罪であると弁護した。

 李伝宝さんの弁護士は無罪であると弁護の中で、法輪大法の素晴らしさや、法輪大法が世界各地に伝えられた現実、そして中国多くの地区の裁判所が法輪功学習者を無罪で解放した実例を挙げた時、裁判長の鄭沢利に何度も発言を阻止され、ひどいことに法廷から追い出されるところだった。

 裁判に出席した610弁公室の人員らは、何度も2人の学習者に罪を認めるようにと説得し、さらに「罪を認めれば刑を軽くする」と勧めたが、2人に拒否された。

 最後に、李維宗さんは懲役1年6カ月を宣告され、2018年7月末に満期になる。李伝宝さんは懲役1年3カ月を宣告され、2018年5月29日に帰宅する予定である。

 二、4月に64人に対し不当な裁判が64回行われる

表2、2018年4月、不当裁判が行われた64人の地域別分布表

 区 域 

裁判を受けた人数

順位

 区 域 

裁判を受けた人数

順位

湖南

10

1

貴州

3

6

遼寧

9

2

吉林

2

7

河北

7

3

湖北

1

8

山東

7

3

上海

1

8

四川

5

4

河南

1

8

黒竜江

4

5

陝西

1

8

重慶

4

5

江蘇

1

8

広東

4

5

浙江

1

8

北京

3

6

 

 

8

合計

2018年4月、64人が不当に裁判にかけられる

 ●高亨柏さんが法廷で「法輪功の素晴らしさを 人と分かち合うことは無罪です」と強く主張

 法輪功学習者・高亨柏さん(46)は法廷で「私は法輪功の素晴らしさを人々と分かち合い、法輪功迫害の真相を世間の人々に分からせることは、その人達は将来福報を得ることができ良いことです。私は罪を犯しておらず、無罪で解放されるべきです」と強く主張した。

'高亨柏和他的女儿'
高亨柏さんと娘

 2018年4月2日、山東省平度市裁判所は平度市留置場で、高さんに対して不当な裁判を行った。高さんの姉も弁護士と一緒に無罪であると弁護を行い、無条件で高さんの解放を求めた。裁判は午前9時半から11時40分頃までに終了し、当日に結果を出さなかった。

 法廷上で、高さんの姉は高さんが法輪功を学ぶ前後の変化を語った。「法輪功を学ぶ前、弟はよく妻と喧嘩し、家の家具を壊し、ハサミで妻の緑の服を切り刻んだことがあります。暴力を振るわれた妻は自分の妹の家に逃げて、帰ろうとしなくなりました。しかし、法輪功を学んでからは、家庭が睦まじくなり、以前よりも親孝行をするようになりました。弟は殺人や放火、窃盗などの悪いことを一切せず、ひたすら良い人になるよう努力することに、一体何の罪があるのですか?」

 2016年夏のある日、高さん宅の向かいの家が、液化パイプが老化した原因で火事になった。隣家の一家はこれを恐れて全員が道路に逃げ出し、燃える新築の我が家を見て何をすればよいかわからず、絶望した。高さんは隣家の人の泣き叫ぶ声を聞き、急いで家から出て来て緊急事態だと判断し、すぐに家に戻り娘の布団を持って来て水につけ、隣家の台所に入り布団をかぶせて素早く火を消し、大きな損害を防ぐことができた。

 弁護人は高さんの隣人が書いた証言を提示した。感激した隣人は「高さんのおかげで、家の火事を消火することができました。高さんが助けてくれなかったら、どれくらいの損失を受けたか想像できません。私は心から高さんに感謝します」と書かれていた。この証言を聞き、検察官も高さんが良知のある、義を見て勇敢に行動する人と認めざるを得なかった。


高さんの隣人が書いた証言

 高さんは2017年12月16日午前9時頃、法輪功の素晴らしさを人々に知ってもらうため、南村鎮劉家西埠村の市場で法輪功の内容が書かれた新年のカレンダーを配布していた時、虚言に騙された人に通報されたという。

 ●副教授の李奕哲さんが不当裁判にかけられ、弁護士は「検察官の起訴した内容は違法である」と指摘

 南京放送学院の副教授・李奕哲さんは2018年4月19日午前9時55分頃、南京市江寧区裁判所で不当な裁判にかけられた。李さんの家族3人だけが傍聴者として許可され、それ以外の傍聴席にはすべて警官と610弁公室の人員で埋まっていた。

 李さんは裁判官に「いつ逮捕されたのか」と質問された時、「私は逮捕されたのではなく、拉致されました」と答えた。そして、検察官の起訴に対して「国のいかなる法律にも、法輪功が邪教だと規定されていないし、憲法の第36条には公民の信仰の自由が明確に定めてあります。従って私につけられた罪名は間違いです。私はいかなる法律の実施をも破壊しておらず、罪を犯していません」と主張した。

 弁護士は法に基づいて五つの方面から弁護を行った。特に信仰に関することを刑事犯罪として扱ってはいけないと強調し、「検察官の起訴した内容は全て法律に反するものである」と明確に指摘した。

 李さんは2016年12月7日、法輪功への迫害の真相を伝える手紙を郵送したという理由で、江寧区高新園派出所の警官に連行された。2017年9月、江寧区検察庁は李さんを罪に陥れようとし、書類を作成して裁判所に提出した。

 李さんは南京市江寧区留置場で1年以上拘禁された。期間中、李さんの母親は関係部門に手紙を郵送したり、法輪功迫害の真相を説明する電話をかけたりして、李さんの解放を要求した。江寧区610弁公室主任・卞は、電話を受けた時に李さんの母親を恐喝した。

 三、経済的な迫害

 明慧ネットの情報の統計によると、2018年4月、中国の裁判所が科した罰金と警官が押収した金額の総額は15万3000元に上った。その中に、裁判所が科した罰金は8万3000元で、警官が押収した金額は7万元にのぼった。

表3、中国の裁判所が科した罰金と警官が押収した金額の統計表

 名 前 

 省 

裁判所罰金(元)

警官が押収した金額(元)

夏宁

遼寧

葫芦島

 

7万

郭旭红

遼寧

鉄嶺

2万

 

王天娲

遼寧

鉄嶺

2万

 

曹艳春

山東

煙台

2000

 

郭淑军

湖北

武漢

3000

 

田云飞

山西

太原

6000

 

连素兰

山西

太原

3000

 

薛富贵

山西

太原

4000

 

韩广芝

吉林

長春

2万

 

杨济润

甘粛

平川

5000

 

合計

総額は15万3000元で、そのうち裁判所罰金の金額は8万3000元、

警官が押収した金額は7万元

 経済的な迫害の一部実例

 四川省の法輪功学習者・席崇棣さんは、浙江省臨安市裁判所で不当な裁判にかけられた。裁判官・陳飛は席さんの家族に「2万元を払えば解放する」と明言した。もともと苦しい生活に陥っている家庭のどこに2万元を工面することが出来るだろうか、工面できない家族はとても焦ったという。

 ●法輪功学習者・郭旭紅さん(46)と王天媧さん(24)は、法輪功の資料を配布したという理由で、2018年4月4日、遼寧省法庫県裁判所に懲役1年の実刑判決を宣告され、さらに、それぞれに2万元もの罰金を科された。郭さんの夫は郭さんを救援するため、あちこちを回って多額の借金を抱え込んだという。郭さんの84歳の父親は小脳萎縮を患っており、78歳の母親は心臓の持病があり、普段の生活費はすべて娘に頼っているという。そんな家族に、2万元ものお金が用意出来る筈もない。

 四、無罪で解放

 ●検察庁は不起訴と決定し、鉄嶺市の魏艶華さんは帰宅する

 遼寧省鉄嶺市の法輪功学習者・魏艶華さんは、2018年4月3日午前、バスの中で乗客に法輪功迫害の真相を伝えた際に、車内の私服警官にビデオの撮影をされた。その後、大勢の警官らが魏さんの家財を押収し、魏さんを鉄西留置所に不当に拘禁した。

 4月19日、弁護士は留置場に魏さんとの面会を申し出た時、長時間待たされた後、警官はようやく魏さんを支えて連れて来た。その時の魏さんは迫害で歩くことすらも困難となり、体力が衰えていたが精一杯の力を出して状況を話した。

 4月23日、検察庁は証拠不足のため不起訴と決定した。2018年4月28日、公安局は家族に迎えに来させて、魏さんはやっと帰宅した。

 ●煙台市の邢玉華さんは「保証人を立てて 尋問を待つ」の形で解放される

 7カ月近く拘禁された山東省煙台市の法輪功学習者・邢玉華さん(74)は、2018年4月2日、保証人を立てて尋問を待つという条件付きで解放された。

 邢さんは2017年9月6日、人々に法輪功迫害の真相を伝えていた時、奇山派出所の警官に不当に連行され、煙台留置場に拘禁された。期間中、邢さんの妻は心配のあまり脳溢血を誘発し、病院で緊急措置を取ったが、後遺症が出て自力での生活が出来なくなった。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/5/24/367904.html)
 
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