警官が傘を取リに行く真意
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2018年6月29日】1年前のある日の午前、私が法輪功の資料を配った時、派出所に連行され、取り調べられ、最後に留置場に送られることになりました。その日の夜12時頃、20~30代の若い警官3人が私を「監禁室」から出して、派出所の正門前に連れて来ました。

 当時、小雨が降っていて、パトカーは道路の向かい側の10メートル先に止まっていました。警官らは足を止め、警官Aは「おばさん、ちょっと待ってくれないか。私達は傘を取って来るから」と言って、3人は皆すぐに派出所に戻ってしまいました。

 私は少し不思議に思いました。「本当に弱い連中だね。この程度の小雨で、しかもすぐ車に乗ってしまうから、傘なんかは必要ないじゃないか」。十数分待っていたら、3人の警官はやっとのろのろと戻って来ました。しかし、彼らの手に傘を持っていませんでした。この時、警官のAは体の動きも、表情も、喋り方もすこし興奮気味で、彼は私の肩を軽く叩いて、「おばさん、あなたは本当にいい人だね……」と言いました。

 パトカーに乗り込むと、1人の警官が運転して、他の2人は私を監視していました。私は運転手の後ろの席に座り、右側に1人の警官が座っていました。私は近くの2人の警官に、「法輪功は人に良い人になるように教えています。迫害は間違いです。あなた達が素晴らしい未来を手に入れようとするならば、法輪功の真相を知っておかなければなりません!」と真相を伝えました。

 彼らは「法輪功の人は皆いい人だ。法輪功を取り締まるのは間違っている。私達はそれが分かっている。あなたは知らないかもしれないが、私達は毎回法輪功を取り締まる時、いつもどきどきして大変なのだ。上には方針も通達文書も何もないし、私達は心の中ではいつもビクビクして心配している。なのに、やらなければならないのだ」と言いました。そして彼らはとても心配そうな口調で、「市内の取締りが厳しいから、あなた達は資料を配るなら農村に行きなさい。向こうは少し安全かもしれない」と言いました。会話を交わす中で、2人の警官は団、隊から退くことに賛成しました。

 留置場に到着して手続きを終え、別かれようとした時、最後の時間を掴んで私は警官Aにさらに真相を話しました。彼は自分が中国共産党員であることを教えてくれました。私は、「おばさんの言うことを聞きなさい。法輪功は正しいもので、共産党は悪です。あなたは三退してはじめてあなた本人とご家族の平安を守ることが出来るのです。脱党してください」と言いました。Aはとてもあっさりと「はい、分かりました」と言いました。

 Aは、「おばさん、ここで3日間あなたを拘束すると言っているが、もしかしたらも少し長引くかもしれない。大事にしてくださいね!」と言いました。

 留置場に到着してから、私はやっと分かりました。「この3人の警官が傘を取りに行ったのは口実で、本当は私に逃げる隙を与えてくれたかったのですね」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/6/14/369790.html)
 
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