重病の趙雪景さんが刑務所に送られる
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 【明慧日本2018年8月11日】遼寧省丹東市の法輪功学習者・趙雪景さん(60代)は、懲役3年2カ月と罰金3000元を宣告された。拘禁されている間、趙さんは高血圧症、心臓病の重い病状が現れ、何度も救急処置を受けた。しかし、2018年3月12日、趙さんは刑務所に送られた。入所の際の身体検査で、趙さんは重い病気を患っていると診断され、刑務所の入所を拒否された。しかし、6月19日、趙さんは再度、刑務所に送り込まれた。

 2017年5月12日昼、趙さんは買い物に行ったとき、誰かに尾行されていることに気づいた。その日の夜、趙さんは法輪功学習者・孫立豪さんと一緒に市場へ行き、法輪功が迫害されている真実が書かれた紙を貼ったことが分かり、公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官により不当に連行された。警官は、1年前から趙さんを尾行していたと言った。警官は趙さんと孫さんの身体検査をし、2人が所持していた自宅の鍵を押収した。それで、警官は2人のそれぞれの家へ行き、家宅捜索をした。その後、趙さんと孫さんは丹東市八道派出所に拘束されたが、翌日の午後5時に、丹東市金固留置場に移送された。

 留置場の入所の際の身体検査で、趙さんは血圧が240mmHgまで上昇し、入所を断られたが、八道派出所の警官は「死んでも留置場の中で死ね」と、無理やり趙さんを留置場に入れた。

 そして、警官は趙さんに罪を被せ、趙さんの案件を検察庁に渡した。しかし、検察庁は証拠不足との理由で3回もその案件を差し戻した。法律によると、2回差し戻された案件は、新たな証拠がなければ、その案件を取り消さなければならない。しかし、警官は趙さんを解放せず、引き続き同じ趙さんの案件を新たな証拠がないまま、丹東市元宝区裁判所に提訴した。

 趙さんが連行されてから、家族が派出所へ足を運び、趙さんの解放を求めた。また家族は、検察庁に手紙を送り、趙さんが違法行為などしていないこと、重い病気を発病したことなどを訴え、趙さんの解放を強く求めた。しかし、どの部門からも返事がなかったが、裁判所から開廷の通知が来た。

 法廷で、趙さんは立つのが精一杯だったが、優しい口調で「法輪功は違法ではありません。2011年に中国新聞出版総署は命令を発布して、法輪功の書籍および出版物の禁令を解除しました。そのため、法輪功は合法です。公訴人の告訴内容は法律的根拠が何もありません」と述べた。

 しかし、裁判官は法律を無視し、2018年1月22日に趙さんに懲役3年2カ月の実刑判決と3000元の罰金を科した。それを不服として、趙さんは控訴したが、丹東市中級裁判所は公開審理もせずに、2018年2月26日に原審維持を宣告した。

 かつて趙さんは、2008年に法輪功を学んでいるという理由で、懲役7年を宣告された。瀋陽女子刑務所で趙さんは法輪功の修煉を放棄するよう強いられたが、従わなかったため、さまざまな拷問を受けた。

 今回、趙さんは留置場に1年間あまり拘禁されている間、拘禁されている受刑者達に善を持って接し、法輪功の素晴らしさを伝えた。そんな中で趙さんが突然、心臓病の発作を起こしたとき、受刑者達も趙さんの世話をしてくれ、趙さんの早期解放を望んでいた。

 判決を宣告された趙さんは2018年3月12日、刑務所に送られたが、高血圧症で入所を拒まれた。そのことを知った家族は留置場へ行き、所長に趙さんの解放を求めた。所長は「もう瀋陽刑務所に治療のための仮釈放を申請した。結果を待ちなさい」と言った。

 それから1カ月が過ぎた頃、丹東市司法所から「所属の社区に趙雪景が生きている証明書をもらって、社区に保証人になってもらい、それらの証明書を持って、仮釈放の手続きをしに来るように」という連絡が来た。

 そして、家族は社区へ行き、事情を説明した。しかし、社区の人員は「人を逮捕するとき、私たちには知らせもしないで、今になって私たちに保証人になってほしいというのか? そんな保証人にはなれない。私たちとは関係ない」と言って、証明書を出してくれなかった。

 仕方がなく、家族は趙さんのことを心配して、いろいろな人に頼んでみたが、証明書を出してもらえなかった。そのため、生命の危機にある趙さんは留置場に拘禁され続けた。6月の始め、家族は裁判所から電話があり、「趙雪景は心臓病を患ったことがあるのか」と聞かれ「ないです」と答えた。

 その数日後、趙さんは刑務所に送り込まれたという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/7/31/371868.html)
 
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