文/中国山東省の大法弟子
【明慧日本2018年9月19日】現在の中国社会では道徳が喪失し、人の心は歪んできており、路上に倒れた高齢者を見かけても誰も助ける勇気はありません。利益至上主義という思想の下で、利益ばかりを追求し、手段を選ばずにやっています。しかし、法輪功学習者の身を通して違う状況が見えています。いくつかの小さな真実のストーリーをご紹介します。
一、食糧を売る
法輪功学習者・李明さん(仮名)は兄が亡くなったため、兄の家の多くの事を手伝うようになりました。
今年の春、李さんは数百斤の小麦を売ってきて欲しいと義姉に頼まれました。李さんは電動三輪車に小麦を積んで食糧販売所へ行きました。販売所の担当者は重さを量ってくれました。460斤です。一斤の単価が1.19元で、売上金は547.4元でした。李さんは控えを持って、会計係の所でお金を受け取ったところ、5474元を渡してくれました。恐らくその会計係はうっかりして小数点に気づかなかったのだと思います。その小数点はかすれていて、分かりにくいものでした。
李さんはお金が多かったことを会計係に伝えると、その会計係は自分の大きなミスに呆然とし、長い間、我を忘れて、どうしたら良いか分からないようでした。李さんはその大金を会計係に返し「あなたは550元を出してくれたら、私は3元のおつりを返します」と穏やかに言いました。
そばに2人の食糧を売る人が並んでおり、代金の受け取りを待っているところでした。2人は重ねて何回も賛嘆し、そして「おや、おや、あなたは今日本当にいい人に出会いましたね!」と会計係に声をかけました。その会計係は大変感動して「そうですね、私は今日確かにいい人に会いました」と答えました。李さんは「私は法輪功学習者です。得るべきではないお金は受け取りません」と言ったら、そばにいた2人は「法輪功を学ぶ人は本当にいい人ですね」と言いました。
李さんはすぐ2人に「三退」のことを教えると、2人はあっさりと少年先鋒隊から脱退しました。
二、返金
夫の叔父・姜賢さん(仮名)の家族はみんな法輪功学習者です。その家族は製粉所を経営しています。一昨年のある日、夫はひき臼を回しに行った時、次の出来事に触れました。
先に来たお客さんは穀物が入った袋を夫に「任せる」と言って置き、すぐに帰りました。姜賢さんはその穀物をひき臼の機械の中に入れた時、穀物の中に現金があることに気づきました。取り出して数えてみると、400元ありました。
その客の家族が碾いた粉を取りに来た時、姜賢さんはその家族に穀物袋の中に現金があった事を伝え、その現金を渡しました。「自分は法輪功学習者ですから、このようにするべきです」と姜賢さんは言いました。
三、倒れた高齢者を起こして助ける
昨年冬のとても寒い日の午前、山東省のある町を歩いていた時、ある店の前の階段に横たわっている高齢者を見かけました。70歳くらいで、3段の石段の下の段に座っていて、上半身は上の2段に倒れていて、とても苦しそうな様子でした。
この通りを往来する人や車がとても多く、その店の前の歩道には数台のタクシーが停まっていましたが、誰一人として高齢者に声をかける人はいませんでした。
私は高齢者の前に行って「どうしましたか?」と聞くと、私は「○○団地に住んでいる者ですが、持病の椎間板ヘルニアが急に悪化して、家に帰ることもできず、電話も持っていません」と言いました。また大声で、すぐ近くのタクシーの運転手に「家まで送って行って欲しい!」と叫んでも、誰も相手にしてくれませんでした。
私は高齢者の手を引いて、タクシー乗り場まで送り「この人を家まで送ってもらえませんか?」と運転手にお願いすると、運転手はいやいやながらも引き受けました。高齢者をタクシーの座席に座らせた時「ありがとう!」と何回も言いました。
もし、私が法輪功を学んでいなければ、今日のようにしなかったと思います。法輪功は人に「真・善・忍」に従って良い人になるよう、至る所で他人のために考えるようにと教えています。高齢者は本当に法輪功に感謝すべきで、法輪功の師父に感謝すべきです。