【明慧日本2018年9月28日】4年連続で生命保険の最高の殿堂である、百万ドル円卓会議(Million Dollar Round Table)の舞台に立った楊雅娟さんが、みんなと分かち合いたかったのは、立派な専業の顧客サービスだけでなく、さらには、九死に一生を得た自身の体験を知ってもらうためでした。また、この真実の命の物語は、11年前から話し始めなければならず、次のようにお話しましょう。
2007年、雅娟さんと夫は赤い絨毯(じゅうたん)に上がり(訳注:結婚し)、幸福でした。しかし人生は場当たり的で、眼前が見渡す限り晴れていても、次の1秒で変化するかもしれない事が、我々にはわかるはずがありません。結婚してから半年、雅娟さんはすぐに妊娠したので病院で検査を受けましたが、意外にも自分が卵巣癌を患っていることを知りました。手術の1年後に病状が再発し、今回、産婦人科のすべての医師が厳粛に雅娟さんに「がん細胞はすでに腸にまで拡散しているので、卵巣と子宮を全部切除しなければなりません」と伝えました。
当時のありさまを思い出し、雅娟さんはビクビクしながら「内診台から降りた後、足の無力感を感じ、天が崩れ落ちそうに感じました。その上、短時間でがんが1期から3期に進んでいました。しかも私は結婚したばかりなのに、もう子どもは産めないと宣告されたのです。また私には兄弟姉妹がおらず、もし死んだら、誰が私の両親の世話をしてくれるのでしょうか?!」と嘆きました。言葉が一言も出なくなり、あまりにもむなしくて深く胸をえぐる痛みに、雅娟さんの黒い瞳から雨粒のような涙がとめどなく落ちてきました。
十数時間の長い手術を経て、弱りきったこの生命は風雨の中のぼろ舟のように、いまにも沈みそうでしたが、どうしようもありませんでした。雅娟さんは自分のために看護を頼みました。しかし、その看護師が法輪功修煉者であるとはつゆほども思いませんでした。看護師は心を尽くして雅娟さんの世話をしました。十数日後、看護師は法輪大法が人々にもたらした奇跡と素晴らしさを、雅娟さんに心をこめて伝えました。
雅娟さんは頭を振って否定し「私の家にも『轉法輪』の本があります。初めて手術した時に、兄の妻が私にくれた物ですが、1冊の本にそんなにも不思議な効果があるなんて、私にはとても信じられません」。雅娟さんがまだ疑っており、先入観を持っているのを見た看護師は方法を変えて、雅娟さんに「修煉はそんなに難しいことではありませんよ。この『轉法輪』を学べば、少なくとも私たちは良い人になることができます」と伝えました。
病気と痛みは黒い雲が頭の上に覆いかぶさっているかのようでした。死の恐怖が影のように寄り添いましたが「好人(訳注:良い人)」という2文字が、雅娟さんの心の奥底で黄金のようにキラキラと輝き、善良な心を打ちました。「2010年5月18日のこの日を私は永遠に忘れられません。退院して家に帰り、その時は自分の病気のことは一切、考えたくありませんでした。私のこれからの人生だけを考え、修煉するかどうかを選択していました。ちょうどその時『轉法輪』をくれた後、連絡を絶っていた兄の妻が電話をして来ました。兄の妻は電話口で泣きながら、私が修煉するかどうかを聞きました」。雅娟さんは「入院している間に説法の録音テープを聞き、師父のおっしゃることに道理があると感じたので、修煉することを決心しました!」と伝えました。
「佛性がひとたび現われると、十方世界を震わす」[1] 。その日の夜、雅娟さんははっきりとした深い夢を見ました。「夢の中で元々墨のように黒かった右足が 、修煉を決心した後、琥珀(コハク・宝石で黄色を帯びたあめ色のものが多い)のようにはっきりと輝き、金色の光が燦然(さんぜん・きらきらと光り輝くさま)と輝きました。師父が私に関わってくださっているのだとわかりました」。1回目の化学療法の後、雅娟さんは頭全体を覆うかつらをかぶり、人工の口を付けて、9日間の法輪功講習会に参加しました。その後、雅娟さんは幸福な法輪功修煉者になりました。雅娟さんは修煉者の心性基準を以って自分を律することをしっかりと自覚しながら、自分の周りで起こるすべてのことに対応しました。
生命が洗浄され、すくい上げられ、新しくなる
2カ月間の時間が瞬く間に過ぎ、一途に善行する生命はすでに地獄の中から洗浄され救い出され、新しく生まれ変わりました。雅娟さんが再び病院に行った時、非常によく知っている看護師が驚きながら「あなたの顔つきが全然違うんだけど、どうして? 慈悲深い顔つきで、以前よりもずっと、ずっと良くなっていますよ!」と感動しました。雅娟さんと一緒にいる夫でさえ、妻の性格が非常に暖かく柔和になり、さらに明るく楽観的になっていることに驚きました。
雅娟さんは化学療法が終わった後、もう二度と病院へ行かないと決心しました。思いもよらなかったことに、心を決めるとすぐ医者にその理由を説明しました。その後、医者は私の決定に同意してくれました。医者は私に「それならしっかり煉功しなさい。知っていますか? 私の父には4人の息子がおり、みな違う科の医者です。私たちは高等な医学教育を受けましたが、父は重度の糖尿病です。どんな薬を飲んでも、治療してもダメでした。しかし父が法輪功を修煉すると、父の血糖値はとてもよくコントロールされました。これは私たち科学者にとってはとても理解できないことです」と話してくれました。
医者の答えは意外でしたが雅娟さんには、はっとわかっていました。修煉してからの毎回の選択や毎回の思考は、人心を試されており、前進したり、後退したりする中で自分の位置を配置し直していました。
化学療法が終わると、雅娟さんの試練は止まることを知りませんでした。雅娟さんは二つのことをよく覚えています。それは胃がとても不快で、胃の中に手を突っ込まれて、掻き出されているかのように痛かったのです。ベッドの上でずっと悶えていました。しかし師父が説かれた「佛は皆さんを済度するため、かつて常人の中で物乞いをしていたのです。わたしは今日、門を大きく開いて大法を伝え、皆さんを済度しています。わたしは無数の苦難を嘗めても苦しく感じたことなどないのに、皆さんはまだ何が放下できないのでしょうか?」[2] を思い出しました。また私は師父が説かれた「どんなに『病気』で苦しいと感じていても必ず来てください。 法は得難いものです。 苦しければ苦しいほど、物事が極まれば必ず逆の方向へ転化するので、身体全体が浄化されようとしており、浄化されなければならないことを苦しさそのものが物語っています。病根はすでに取り除かれており、残りはほんの少しの黒い気で、それを外に発散させるので、あなたにほんの少しだけ難を与え、ちょっとした苦しみを嘗めさせることになります。 あなたが全然苦しみを嘗めないわけにはいかないのです」[1] を覚えていました。今、振り返ってみれば、多くの多くの試練を乗り超えてきました。
「自分のこれぐらいの痛みが一体なんだというのかと思いました」。すると、痛みの中で雅娟さんは、師父の法を思い出し「絶対に不合格な弟子にはならない」と自分自身に言い聞かせました。思いもよらなかったことにこの一念が浮かぶと、痛みはすぐに消えました。雅娟さんは「今までの若い時の胃痛の持病も再発せず、本当に完全に良くなりました」
MDRT・百万ドル円卓会議が栄光を認証した
2014年、2年休んだ後、雅娟さんは再び職場に復帰し、選んだのはやはり極めて面白味のある南山人寿(訳注:保険会社の一つ)の保険外交員でした。しかし、みんなを驚かせたのは、雅娟さんが保険業に入ってたった4年で、今年も含めて、すでにMDRT(百万ドル円卓会議)の栄誉を4回獲得し、国際公認の生命保険のトップエリートになったことです。
MDRT(百万ドル円卓会議)は国際的な独立した協会で、79の国家、481の生命保険会社と3万5千人の会員を持ち、世界一流の生命保険と理財サービスの専門家の中で、この光栄を得ることができるのは全世界の従業員数のわずか1%です。財力的な背景のない雅娟さんが、結局のところどうやって獲得したのか、多くの人が誰も理解できませんでした。
「実際、当初の保険業を選択した初心はとても簡単で、人と会って話をすることができると感じ、人々に自分の体験を伝え、みんなに法輪大法の素晴らしさを知ってもらうことでした。保険業に入った以上、私は儲けるためには行わず、必ずお客様の立場に立ち、手数料が低いことをまず紹介し、そしてとてもよい商品を紹介します。私がお客様の気持ちを一番大事にする事に何より一心であるため、お客はいつも他のお客様を私に紹介してくださるのです」
実際、業務のチャレンジ性は極めて高く、壮大な志を抱いて業界に入り、失意のうちに戻る例はいくらでもありましたが、雅娟さんは自然に重要な時期にそのようなことに出会いました。「あるお客と話ができず、2人のお客が自分を拒絶したことに自分が気づいた時、自分の気持ちに問題があるに違いないことがわかりました。この時は最初に保険業界に入った時の初心を思い出し、名利でも利益でもなく、社会とつながる過程の中で、真・善・忍の素晴らしさを理解する縁のある人のためなのだと思いだしました」
「不思議なことに、内に向けて探すと、お客さんが向こうから電話をかけてきて、保険の事を私に聞いてくださるのです。『どうしてお客さんが自分から会いに来るのですか? どうしていつも1、2回話をしただけで、うまくいくのですか?』と同僚は聞きました。なぜなら私には、相手のお金を取ろうという気持ちがないからだと私は思います。私は相手の需要を根拠に考え、法輪功修煉者の誠実さと善良さを相手が感じ取ったからだと思います」
お客を財源だとみなさず、成功を業績とみなさず、雅娟さんの行い方は実に簡単で「人の事を先に考え、一人一人に対して良く行う」というものでした。雅娟さんは「お客さまに何か困難があった時、私は必ず自らその場で解決し、お客様のことを自分のこととして考えます。今はお客様は保険のことで私に会いに来るのではなく、その他の多くの問題で私に会いに来るのです。たとえば、ある年長者は携帯電話が使えず、その事を自分の子供に聞かずに私に聞きに来ます。まるで私はその人の家族のようで、何かあったらまず私に会いに来るのです」
修煉だから最も良い行いができる
年に一度の百万ドル円卓会議の例会はMDRT(百万ドル円卓会議)のトップ会議で、雅絵さんは業界に入って初めて、保険の成約額が百万ドル円卓会議の台湾会員に対する要求に達したので、北米へ参加しました。同僚の羨望とはウラハラに、雅娟さんが心の中でまず思ったのは、どのように他の会員に大法の真相を聞かせようかということでした。
「法の中で私は理解し、どこであろうと、その場所が私の修煉の環境であり、出会った誰もが、私が救い済度すべき縁のある人なのです! ですから私が参加した理由は、法輪大法を修煉しているから、最もよく行え、最も優秀に行えるのだということを皆に知ってもらいたかったからです」
雅娟さんは「ご存知ですか? どこに資料を置こうかと考えていた時、なんとバンクーバーの同修が目の前にやって来て、ブースを作ったのを見ました。あの興奮した気持ちは、言葉ではたとえられません。なんと師父がすべてを按排して準備してくださり、私たちが行うのを待っていてくださったのです。昼休みの時間を利用して私はブースのそばで煉功しました。世界各地の会員が、私のそばを川の流れのように途切れることなく、通り過ぎていきます。真相を聞き、私が正念を発している時、数人の中国人が私の胸の前にかかっているMDRTの会員証をずっと調べていました」と興奮気味に話しました。
雅娟さんは「あの数日間で会社がロサンゼルスの観光列車を用意し、私は光栄にもマイクを握り、全列車内にいる生命保険のエリートたちに真相を伝えることができました。私はエリートたちに『もともと私は病院で死を宣告された人間ですが、今はぽっちゃりとして、健康な体でここに立っており、これはまったく法輪大法のおかげなのです』と伝えました」。雅娟さんが話し終わると、全列車から熱烈な拍手が響き渡りました。
結語
心が移るに従い、生命の船が嵐の激しさに吹き倒された時、雅娟さんは大切な修煉の心によって、険しい山道を陽光がめでたく彩(いろど)る新しい世界へと乗り入れました。私利私欲から無私無我へ、雅娟さんは太陽のような慈善の暖かさで、誰にでも真相を伝えることを実行し、そばにいるすべての人に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と大いに伝えました。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
[2] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「真修」