冤罪を通して悟ったこと
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2018年10月3日】1999年、中国共産党が法輪功を弾圧し始めて以来、大法弟子が不当に労働教養させられたり、あるいは、裁判にかけられて冤罪の判決を下されたりするなどの情報が絶えませんでした。私も拘禁されて、刑務所や洗脳班に回されたことがあり、このような場所は大法弟子を迫害する悪魔の砦であると認識しています。いつの間にか中国共産党に対して恐怖感が生まれ、中国共産党に関することを聞いただけで、怖くて仕方がありませんでした。しかし、今回、冤罪により2年間の刑務所生活を経て、師父の教えに従うことで、観念がすっかり変わりましたし、認識も向上しました。また、恐怖心を取り除くことができ、たとえ邪悪の領地にいても実修さえすれば、泥沼の中から抜け出すことが出来ることを悟りました。

 刑務所という極めて厳しい環境の中で、自我を放下しなければ、流れに身を任せて、後ずさっていくしか道はありません。しかし、自我を放下し、師父の説法を自分の言動と照らし合わせながら、無条件に内に向けて自分を探すことで、きっと自分を超えることができ、観念も変わり、そして、思想の境界も向上するでしょう。悪いことやトラブルに遭うことを心性が高まるよいチャンスとしてみなせば、師父が説かれた「観念転ず 腐敗物は滅し 光明が顕れる」[1] のような境界に達することが出来ると思います。しかし、何よりも無条件に自分を探すことが前提なのです。

 私自身も初めて看守所に入れられた時、内に向けて自分を探すことをしていませんでした。緊張と恐怖により、何かの問題やトラブルに遭うと、すぐ自分を守ろうと、いつも逃避と隠蔽(いんぺい・故意におおいかくすこと)の方法を取っていたため、真正面から立ち向かう勇気がなく、内に向けて自分を探すどころではありませんでした。しかしながらあの当時、煉功しようと思った私に、師父が恐怖心を取り除き、内に向けて自分を探す方法を教えてくださいました。

 初めて看守所で煉功をした時、第二功法を煉ろうとしました。しかし、両腕を上げた瞬間に、すぐさま看守人に注意されました。その時、何の心の準備もしていなかったので、相手の叫び声に驚かされ、心臓がドクンドクンと激しく脈打ちました。あの状態でとても煉功することが出来ないので、仕方なく諦めました。心を落ち着かせて反省しましたが、それでも怒りは鎮まりませんでした。その時突然、師父の説法が頭の中で蘇ったため、ふと内に向けて自分を探さなければならないことに気づかされ、そこで、自らの恐怖心を見つけ出しました。

 それ以来トラブルなどに遭った時は、内に向けて自分を探すようになり、また、法理で自分の言動を正していくことが出来るようになりました。内に向けて自分を探すことが出来るようになってから、煉功を妨害されるような出来事がなくなり、私自身も正々堂々と煉功することが出来ました。時には、まだ怖いと思ってしまいますが、その度にこの念を否定し、排除していくことで、恐怖心も段々と薄らいでいきました。

 それから、看守所から刑務所に移動させられました。様々な妨害や心性のトラブルに遭いましたが、その中で、心の中や頭の中の腐敗した観念を探し出して徹底的に排除しました。恐怖心と後天的に形成されたこれらの観念を取り除いていくことで、旧勢力の支配から抜け出すことができ、同時に、自らの党文化にも気づくことが出来ました。

 まさに、師父が説かれたように、「子孫に理念不正にさせ、歴史を混乱させる 目的明確、操作極めて精確」[2] でした。中国共産党は人々の物質に対する執着心を利用して、内心の恐怖を拡大させ、そして、人々を恐怖の虜(とりこ)にさせているのです。この点に気づいた私は、「忍び難きは忍びうる。行ない難きも行ないうる」[3] と言う師父が説かれた法理を心に刻み、段々とできないと思っていたことが出来るようになりました。このことを通じて、師父が説かれた「念を正しくすれば 悪はすぐに崩れる」[4] ことを実感しました。

 修煉はすでに最後の最後になりました。師父も私たち大法弟子たちの観念が変わるのを待っておられるのです。「観念を変えることは、なおさら難しく、なおさら重要なことになります」[5] と師父は説かれました。ですので同修の皆さんも、内に向けて自分を探すという師父が与えて下さった「宝物」で、一刻も早く「観念」を変え、「真・善・忍」に同化し、師父と共に天に返りましょう!!

 注:
 [1] 李洪志師父の詩:『洪吟』「新しく生ず」
 [2] 李洪志師父の詩:『洪吟三』「中華文明とは何か」
 [3] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [4] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「恐れ無し」
 [5] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「最後になればなるほど、精進すべき」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/9/5/373369.html)
 
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