短気な若者が良き父になる
■ 印刷版
 

 【明慧日本2018年11月4日】(明慧記者・沈容采訪)親の喧嘩は子供にとって心が暗い雲で覆い尽くされるようなものです。陳憶縁さんの記憶は、ずっと「私は幼い時から両親が毎日のように喧嘩していたので、ほかの家庭も同じだと思っていました」というものでした

 このような環境で育った陳さんは短気で怒りやすい性格になってしまいました。「私にとって誠実さや善良とは何かを知らず、親の様子を見て育ったので、自分が怒れば人を罵ったり、物を投げたり、親に叩かれたと同じように犬を叩き、いつも人が自分に悪いことをしないかと思い、損得を気にしました」といいます。大人になった陳さんは反抗的になり、母親の厳しいしつけにも関わらず、さらに勉強嫌いになり、ちょっとしたことで切れてしまいました。ある時、母親にひどく叩かれた後、外へ追い出され、怒りと絶望のあまり、自殺して親に報復しようとして、堤防に上り川に飛び込もうとしましたが、勇気がなく、もっと簡単に死ぬ方法を考えていた時に、そばを通りかかった車に乗っていた友達に声をかけられて現実に戻り、死ぬことをやめて家に帰ったそうです。

 家があるのに居場所が感じられない陳さんは、フルスピードで車を走らせることで怒りと悩みから一時的に解放されると気づきました。「高校生になった私には免許がないため、兄をまねして車のカギを盗み出すようになり、母親がいくら隠しても探し出し、時速120キロで走る刺激的な快感で心の痛みを忘れることができたのです」と語った。

 大学に入った後、4人部屋の学生寮で陳さんはネットゲームやエロサイトにはまり、だんだん自分の理性と本性を失っていきました。よくないと知りながら、まるで悪の流れに飲み込まれように、自力で抜け出すことができず、テストの半分が不合格になり、学校から退学させられそうになりました。

 家庭の温かさを感じられない陳さんは勉強する気もなくなり、まるで方向性を失った生き物のように混乱し、ネットゲームやエロサイトをやめられず、次から次へと合コンに参加して愛情を探し求め、最後はフルスピードで車を走らせた挙句、重大事故に遭遇してしまいました。平坦ではないこの道は、何を意味しているのでしょうか? その時人生の目標や将来の方向が見えず、助けも見つけられず、心はいつも不安だったといいます。

 夜明けに命の光

 大学2年の下半期、台北市内でアルバイトしていた陳さんは、ある女性に勧められ法輪功の9日間の講習会に参加しました。彼は初めて系統的に師父の説法を聞き、「真・善・忍は良い人か悪い人かを判断する唯一の基準」[1] を知り、これこそ修煉の大道であり、人を済度する佛法であると分かり、子供の頃から老後になったら出家しようと思っていましたが、老後にならなくても、今から修煉できると陳さんは思いました。

 9日間の講習会が終わるころ『轉法輪』を読み終えた陳さんは、たった数日の間に天地がひっくり返ったように、古い観念や良くない思想が次第に薄れ、世界観がすっかり変わりました。師父は「日頃いつも慈悲の心を保ち、善をもって人に接し、何かをする時にはいつも他人のことを考え、問題が起きた時はいつも他人がそれに耐えられるかどうか、他人を傷つけることはないかを考えていれば、何の問題も起こりません」[1]と教えられました。もともと人間はこのようにすべきで、それは人間が生来の望みであり、自分もこのようにすべきだと考えたのです。

'图1:接触法轮功后,忆缘(中)的世界观在短短几天内发生着天翻地覆的变化。'
法輪功に出会い、陳さん(中)の世界観は天地がひっくり返ったように変わった

 慈悲なる師父は陳さんの本性を蘇えらせ、陳さんはこの世に来た意義を悟り、「以前の私は自分が何のために生きているかわからず、目標のない毎日を過ごしましたが、今の私には希望が見え、命の中にもっと高い境地があることが分かりました。私は心身が浄化されたように、昔の負の物質が消え、良くない考えや欲望もなくなり、ネットゲームやエロサイトに触れようとしなくなりました」と話す陳さんは当時自力で抜け出せない状況について、「 実はそもそも人間の体は膿血糞尿のようなもので、情や色に対して淡々としていれば、欲望は自ずと少なくなります。すべてのものは他空間に命があり、ネットゲームやエロサイトなどは皆毒薬なので、その中に溺れると人生の大事なことを考える余裕がなくなり、甚だしく日常生活に影響を及ぼすことになります」と述べた。

 真・善・忍の法理で絶えず自分を浄化された陳さんは悪い習性を直し、人に対してやさしくなっただけでなく、幼い頃からの酷い鼻炎も薬を飲むことなくいつの間に完全に治りました。健康な体を手に入れると学校の成績も著しく伸びました。大法を得た後の中間テストで、クラスの先生はあるトップレベルの同級生に、「陳君が90点以上取ったのだから、あなたはもっと頑張りなさい」と注意しました。大学4年の時に国立研究所に合格した際、教えたことのある先生がわざわざお祝いに来て、「まさか君がダークホースだとは思わなかった」と喜びました。

 結婚生活の中で、しっかり修煉の道を歩む

 2009年、陳さんは台湾師範大学光電科技術所を卒業し、その3年後に知的財産局に採用されました。安定した職業を得た陳さんは、2013年5月13日に1年半交際していた同修と入籍し結婚しました。これについて陳さんは「実は当時の彼女はこんなに速く結婚するつもりはありませんでしたが、私は若い男女は友人でなければ夫婦であるべきだと思いました。いわゆる男女の友人関係は現代社会に現れる変異的なもので、両性の解放と情に対する放縦につながりかねません。ですから私たちも結婚することで大法に圓容し、しっかり修煉の道を歩もうと考えました。当時彼女は私に、結婚した後でも大法の事に専念できるようにしてくれますかと聞きました。それに対して私は絶対に支持すると答えました」

 約束を守ることについても、結婚してから試練がやってきました。「結婚して間もなく、ある日妻は夜中の1時まで大法に関わるプロジェクトに集中していました。それに対して私は家庭生活を重視しない妻に不満が募り、善意のある対応がなかったため、感情的になって公に公表し、大きな波紋を引き起こしてしまいました。多くの事を私にさせ、大法の事はあなただけではなく私もやるべきではないかと不満がいっぱいでした」

'图2:忆缘(左)和妻子(右)带着孩子参加活动。'
子供連れで活動に参加した陳さん夫婦

 修煉の道は平坦ではなく、転んだりぶつかったりしながら地道に歩むものです。陳さんは恥ずかしそうに言いました。「妻は大雑把な性格であるのに対して、私はちょうど正反対なので、日常生活の中で合わないところが結構あります。例えばティッシュを使ったら彼女はあちこちに捨てるので、私はなぜゴミ箱に捨てないかと聞くと、妻は捨てない訳ではなく後で捨てると答え、さらに家は休むところなのに、どうしてそんなにこだわる必要があるのかと言い返すこともあります。ほとんど些細な事で生活の中に試練があります」

 何度も言い争ったことがあり、どんなに自分が正しく、家庭のためだとはいえ、それは内に向けて探して自分を修めておらず、大法の三つのことをしない口実になってはいけないと陳さんはだんだん分かってきました。「妻に私の考え方を強制的に受け入れさせようとしていることに気づきました。特に夫婦は家族なので話す時もあまり考えなくなります」と陳さんは正直に言いました。「私は自分の中に子供の頃からできた黒い物質があります。それは自我です。そのためにいつも心性を守れず、妻と対立的な気持ちになってしまいます。実はどんなに理にかなっているように見えても、真・善・忍とかけ離れた時には心がぶつかり怒ります。これこそ自我を放棄できない執着です」

 「修煉者にはエネルギーがあります。執着心を持って人を変えようとする時は、実際は良くない物質をその人に投げているため、相手を傷つけ、全体的な環境にマイナスの影響を与えることになります。ですからトラブルに遇った時には表面的なものにこだわらず、苦しい中で素直に自分の足りないところに向き合い、絶えず自分を修めるべきです」

 「師父が最も望んでおられないことは、私たちがお互いに相手を責めることだと分かっています。口を修めることには善の修煉が含まれています。私が理解している真の善良と慈悲的な状態は、自分の考え方と相違しているどんな事に対しても善意かつ冷静に相手の立場から対応するることです」と陳さんは言いました。

 子供の頃から今までの人生を振り返る陳さんは「昔の悲しい家庭生活は自分の心の傷であると思いましたが、今になって考えれば、そんな助けの手もない厳しい環境の中で私を育ててくれた母親に対して親孝行すべきだと思います。特に自分にも子供がいるようになって、なおさら子供のために、どのように尽くすべきか分かるようになりました。このことからも両親に感謝すべきではありませんか?」

 師父は「もちろん、われわれは常人社会の中で修煉をしているので、親孝行をするのも、子供をしつけるのも当然です。どんな環境の中でも人には親切にしなければならず、まして自分の身内のものの場合はなおさらです。親だろうと子供だろうと誰に対しても同じように、何事につけてまず人のことを優先に考えるならば、それはもはや私心ではなく、慈悲心によるもので、慈悲そのものです」[1] と説かれました。

 「過去の事はすべて私の業を滅するために按排されたもので、最も重要な目的は今世私に法を得て修煉させ、円満成就して師父に従って元に戻るためだと思います」という陳さんは、感謝を込めて語りました。「大法はとても素晴らしく、生活のすべての環境があなたの修煉形式になります。人生の中で、違う段階で違った修煉の関門があり、師父のお教えに従って行なうことができれば、常人社会における各境界、各次元の心性の要求に達し、生命の昇華と栄光が現れます。大法弟子が各方面、各分野で正しい道を歩むこと自体、未来に参照できる道を切り開くのです」

 「家」は陳さんにとって最も主要な修煉環境であり、苦難の中で闘争心、怨む心、不平不満の気持ちなどを修め、師父の導きの下で自己中心の自我から離れ、絶えず心の容量を拡大していきます。現在2人の子供を持つ陳さんは、妻と一緒に子供たちを連れて外で朝の煉功し、毎日共に学法して、真・善・忍の法理で子供たちを教育し、家族で修煉の道を共に歩んでいます。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/10/17/375878.html)
 
関連文章