かつて4年の判決を受けた医者に 再度懲役刑の判決
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 【明慧日本2018年11月6日】湖北省安陸市裁判所は9月28日、応城市の法輪功学習者・熊継偉さん(48歳男性)に懲役4年6カ月の実刑と罰金5000元の判決を宣告した。その後、熊さんはそれを不服として、孝感市中級裁判所に控訴した。

 熊さんは湖北省医科大学を卒業して、医者になり同省双環病院に就職した。熊さんは1996年から法輪功を学び始め、真・善・忍を基準に自分を律し、心身ともに恩恵を受けた。双環病院は郷鎮(中華人民共和国の県級市の末端地区のこと)レベルの病院で、不景気なときは病院の医者が絶えず転職したが、熊さんは離れようとしなかった。

 熊さんは善良な性格で、いつも患者と同僚に親切に接してきた。今回、熊さんが連行された後、患者も同僚も熊さんのことを心配した。一部の患者はわざわざ病院へ駆けつけ、熊さんのことを聞いた。

 2017年11月7日、熊さんは仕事中に、漢川市国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と応城市東馬坊派出所の警官らに連行された。そのとき他の法輪功学習者2人も連行された。その後、警官らは誰もいない熊さんの家を家宅捜索し、法輪功の関連書籍などの私物を押収した。熊さんは留置場に拘留され、期限は15日間だった。

 期限の最後の日、家族は留置場に熊さんを迎えに行ったが、「湖北省板橋洗脳班に移送した」と留置場の人員に言われた。その1カ月後、熊さんは刑事拘留に変更され、再び留置場に送られた。その後、熊さんに逮捕令状が出され、そして提訴され、2018年9月19日に不当に開廷をされた。

 情報筋によると、熊さんが拘禁された原因は、湖北省政治法律委員会の人員が実家に帰る途中、道路の両側にかけている法輪功の横断幕を見かけ、通報したという。そして孝感市政治法律委員会は、この件を調べるようにと命令を受けた。

 開廷前、安陸市裁判所の刑事法廷の裁判長は留置場に行き、熊さんと他の学習者2人に面会し、「罪を認めなさい。認めないと3年~7年の判決を下してやる」と脅かした。その場で熊さんは自分が無罪だと言った。

 裁判で弁護士は法律の角度からこの案件を分析し、熊さんが無罪だと主張した。熊さんも自己弁護したが、法輪功を口にするたびに裁判長は話を中断した。

 裁判所は熊さんが無罪だと分かっていながら、法律を無視し、熊さんに懲役4年の実刑と罰金5000元の判決を下したという。

 1999年7.20から、中国共産党が法輪功への弾圧を開始して、熊さんはさまざまな迫害を加えられた。

 1999年10月、熊さんは北京に行き、政府に法輪功への迫害停止を求めたことで、労働教養処分1年6カ月を下され、仕事も解雇された。その翌月、予定していた結婚式も、キャンセルするしかなかった。

 2001年、娘が生まれる2カ月前、熊さんは再び留置場に拘禁された。家に戻ったとき、娘は生まれて数カ月も経っていて大きくなっていた。

 2002年、娘が1歳にもなっていなかったが、熊さんは4年の実刑判決を言い渡され、沙洋範家台刑務所に収容された。刑務所で熊さんは野蛮な灌食を受け、猛打され、スタンガンで電気ショックを与えられ、独房での拘禁などの残忍な迫害を受けた。拘禁期間の満了の日、熊さんは刑務所から直接に板橋洗脳班に送られた

 2008年の北京五輪のとき、熊さんは仕事場から連行されて、1年の労働教養処分を受けた。その判決書に熊さんの履歴書には中学校卒業で、職業が労働者だと嘘を記入するよう強要された。さらに、熊さんの家を家宅捜索していないのに、家から色々な証拠品を探し出したと偽りばかり書かれていたという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/10/17/375897.html)
 
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