【明慧日本2018年12月18日】吉林省長春市南関区東嶺南街の法輪功学習者・鄭煒東さんは2018年10月12日、自宅で警官により連行された。鄭さんは15日間行政拘留(中国の法律で、軽微な違法行為について、起訴などをせず、短期間身柄拘束をする)された後、27日に長春市第三留置場に移送され、刑事拘留された。そして、南関区検察庁は11月23日から7日以内に鄭さんに対して、逮捕令状を発布するか、起訴するかを決める予定だという。
鄭さんを連行した警官は、鄭さんに「お前、俺たちを恨むなよ。これは公安部からの命令だから」と言った。
警官は鄭さんを連行して、鄭さんの自宅を家宅捜索し、法輪功の書籍1冊、USB3個、プリンター1台、パソコン1台、携帯電話2台などの私物を押収した。近隣の人の話によると、早朝にパトカー1台と普通乗用車1台が鄭さんの家にやって来たという。地元の派出所の警官らは「俺たちは鄭煒東の逮捕には参与していない。逮捕の理由も知らない」と言った。
鄭さんは吉林電子情報技術学校の元教師だった。鄭さんは法輪功を学んでいるという理由で、2002年3月6日に懲役12年の有罪判決を宣告され、吉林刑務所と四平石嶺子刑務所に収容された。鄭さんは吉林刑務所の独房に3カ月間拘禁され、毎日殴打された。その後、石嶺子刑務所で迫害された鄭さんは、2009年に肺結核を患って極度に痩せていたが、毎日、奴隷のような重労働を強制されていたという。鄭さんは長い残忍な迫害を経て、やっと2013年に解放された。
また、鄭さんの妻・瀋剣利さんは、吉林大学数学科の教師だった。瀋さんは法輪功の教えを堅持したため、監禁されたり、洗脳班に送られたりして、教壇に立つことを奪われた。夫・鄭さんが裁判を受けた2002年3月6日、瀋さんは裁判所の前で裁判の結果を待っていたが、その後、行方不明になった。友人は派出所へ行き、瀋さんの行方を捜したが、警官は「瀋剣利は死んでいない。ある場所に送った」と言った。ある警官は友人に「瀋剣利がどこにいるかは教えられない。教えると、俺まで終わりになってしまう」と言った。その1年後、ある情報筋の話によると、瀋さんはすでに迫害により死亡したとのことだった。しかし当時、瀋さんを拘禁した長春市第三留置場側は「瀋剣利は釈放した」とウソを言った。
瀋さんの死の話はいまだに謎である。中国共産党による法輪功学習者の生体臓器狩りの真相が世に暴露れた後、瀋さんの死はますます謎になった。瀋さんが失踪した当時、4歳の娘の行方もわからなくなった。その6カ月後、娘は鄭さんの実家に送られて来たという。瀋さんの死は娘にも家族にも大きなダメージを与えた。その後、姑はそのショックで倒れて死亡したという。