四川省会理県裁判所 2人の弁護士の入廷を拒否
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 【明慧日本2018年12月18日】四川省会理県裁判所は11月29日午前、同県の法輪功学習者5人に対して不当に裁判を行った。この案件は中級裁判所によって差し戻された案件であり、5人に対する3回目の裁判となった。学習者の家族が依頼した2人の弁護士は法廷の外で止められ、入廷することができなかった。

 当日午前8時50分頃、弁護士の盧廷閣さんと黎雄兵さんの2人は時間通りに裁判所に到着し、裁判所の警官らによる持ち物の検査を受け、身分証を渡して登録手続きを完了させた後、法廷に向かっていた際に5人の警官らにより足止めされ、持って来たアタッシェケースを法廷内に持ち込むことを拒否された。

 アタッシェケースの中には弁護用の書類、筆記用具、パソコンなどを入れており、安全検査を通した後に、警官によってアタッシェケースの持ち込みを禁止された。これらのことは法律の根拠が何もなく、職権乱用だと弁護士は主張した。

 裁判が始まると5人の学習者たちがびっくりしたのは、裁判長が学習者の各5人にそれぞれ名前も顔も知らない別の弁護士を手配していたことであった。

 学習者の鄭チョンさんと羅継萍さんの2人は「私達には自分が雇った弁護士がいます。なぜ私達の弁護士の入廷を許可しないのですか? あなたが指定された弁護士を認めません」と主張すると、裁判長の楊継蘭は「そうであれば、我々もお前たちが雇った弁護士を認めない!」と返答した。これが原因で今回の裁判はまた取り消された。

 この案件の今までの経緯

 鄭チョンさん、羅継萍さん、馬凌仙さん、ドン秀チョンさん、沈佳鳳さん5人の学習者はすべて年配の女性であり、5人はかつて病気で苦しんでいた。法輪功を修煉して道徳観を高めた後、病気は回復し健康を取り戻した。しかし、1999年7.20から始まった法輪功学習者への迫害で5人は何度も酷い迫害を受けた。

 2016年1月30日、5人は外で法輪功迫害の真相資料を配っていた際に、派出所の警官らに連行された。警官らが5人を裁判にかけるよう2回にわたって提出した書類も検察局に送り返された。しかし、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らはこの案件を諦めきれず、引き続き無理やり証拠をかき集めた。そして、没収した資料を2倍の数に増やしただけでなく、5人の学習者の家の寝室やドア、壁に貼ってあった法輪功関連の絵やカレンダーなどを剥がして、これらを学習者を誹謗中傷する証拠として検察庁と裁判所に再度提出した。

 2016年12月27、28日、5人の年配者に対して裁判が行われた。法廷で、当局の人員は弁護士5人の求めに応じて没収した資料を法廷に提出した。弁護士はそれらの資料の中の文章をいくつか読みあげた後、「すべての人を善に導くという教えのものですが、どの部分が違法なのですか?」と質問したが、当局の人員らは何も答えられなかった。

 弁護士は有力な弁護をしたにもかかわらず、会理県裁判所は依然として5人に対して、それぞれ罰金1万元を科した上に、馬さんに懲役1年4カ月、ほかの3人のそれぞれに懲役1年の実刑判決、そして沈さんだけは執行猶予1年の判決を言い渡した。5人はこの判決を不服として涼山州高等裁判所に控訴した。結局、裁判のやり直しをするように裁決され、前の裁判は無効になった。

 2018年10月26日に再度開廷されたが、弁護士の弁護を妨害されたため、法廷審理を途中で取り消された。11月29日、裁判長は学習者が依頼した2人の弁護士を認めなかったために、3回目の法廷審理を再度取り消された。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/12/3/377970.html)
 
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