文╱中国の大法弟子
【明慧日本2019年3月1日】私は夫と仲が良くなったり、悪くなったりして、4、5年の間いろいろな難関に遭いました。振り返って見ると、全て自分の人心が齎した難関でした。いつも夫のことが気に入らず、離婚しようと思っていました。
私が夫を恨めば、恨むほど、彼は酷くなっていきました。私は法の基準で量らず、人心で対処し、ほぼ毎日彼と戦っていました。戦えば戦うほど彼は酷くなり、結局、家に帰らなくなり、外でギャンブルをし、酒を飲んだり、女を探したり、また数十万円の金を借り、家に借金を取り立てに来る人が多くなりました。最後に彼の借金がいったいいくらか私にもわかりませんでした。
私は夫に対してどうしようもなく、全然構おうとしませんでした。彼が家に帰ってくると、互いに黙っていますが、話しあうと必ず喧嘩になります。彼は私を気に入らず、私も彼を気に入らないので、法を勉強する時に、心が静められなくなり、大変妨害されました。
夫にギャンブルをやめさせるため、私は数え切れないほど喧嘩をしました。借金が返せない上、金があれば、彼はすぐギャンブルをしに行きます。私は法の勉強にも行かず、家で留守番をして、彼が寝てしまったら、法の勉強に行けなくなりました。しかし、時々、私が家を離れると、夫はすぐ外に出て行ってしまいます。その数年間、私の心は彼によって千々に乱され、法を勉強する時も、ギャンブルをしに行っているのではないかと考えて、全然落ち着きませんでした。時々家に帰り、彼が家にいなかった場合、私はすぐ腹を立てて彼に電話しました。心を静めて話したいのですが、恨む心や、嫉妬心などの気持ちが全て声に出てしまうので、結局、私の電話に、夫は全然でなくなりました。この難関が、4、5年続きました。
徐々に私は法の勉強や、同修との交流を通して、この問題に気づきました。修煉者は何かあれば内に向けて探すべきです。私には、強い闘争心、恨む心、利己的な心が見つかりました。長年の間、私は彼のために考えたことはほとんどありませんでした。振り返ると、法輪功が迫害され始めた当初、大法を実証するため、私は北京へ陳情に行きましたが、そのために使ったのは夫が出したお金でした。私が捕まえられた時、彼は大法の書籍を護ってくれました。この点だけでも、私は夫に感謝し、穏やかに彼と話しあうべきでした。師父は「わたしがいつも言っているように、ある人が他人のためだけを思って、しかも、自己の目的と認識を少しも抱かなければ、語る話は相手に涙を流させるのです」[1]、「仕事のときの口調、善の心、それに加えて、道理で人の心を変えることはできても、命令では永遠にできないのです!」[1] と言われました。私が強い恨みや利己的な心をもっていては、夫の心を変えることはできないでしょう。
私が心を静めて内を探した時、夫の生活はつらいだろうと思いました。私が捕まえられるたびに、夫は私のことを心配してくれました。ある日、私は同修と一緒に『法輪大法は素晴らしい』というスローガンを書いて家に戻ると、すでに朝の2時になってました。家の電気がつけっぱなしだったので、夫が私のことを心配しているとわかっていました。
数年の間、彼はお金を稼ぐことができず、逆に多くの借金をしました。私が彼のことを理解せず、ずっと喧嘩をしてきたので、つらかったのでしょう。私は煉功者ですから、常人の理で正しいか正しくないかを量るのではなく、修煉者の基準で量るべきでした。夫のことを心にかけて、理解してあげ、また彼を恨まず、優しく対応すべきでした。考え方が変わると、重荷を下ろしたように、身体が楽になりました。すべてのことが私の向上のためだとわかりました。私の考えが変わると、夫も別人のように変わりました。
ある日、夫はお酒を飲み、酒の勢いにかこつけて、涙を流しながら、私に「この数年間、自分は馬鹿だった。本当にすまなかった。今後お前をしっかり守るから」と言いました。私も彼に「私も悪かった。あなたの世話が出来なかったところもあります。私は法輪功の真相を伝えることばかり考えて、あなたのことを粗末に扱っていました。今後注意します。あなたは優しい人です。迫害が一番ひどい時期、あなたは私を支えてくれました。同修が家に尋ねて来れば、あなたはいつも心を尽くしてもてなし、また大法の書籍を護ってくれました。同修たちはあなたを高く評価しています」と言いました。このようにして私は難関をやっと乗り越えることができました。
師父は、「実は、本人自身はそうとは知りませんが、あなたの業の消去に手を貸してくれたのです。相手は表向きあなたと喧嘩しているような振りをして、内心ではあなたを思いやっているというわけではありません。本当に心から腹が立っていたのです。なぜなら業力が誰かのところに落ちていれば、その人は必ず辛い思いをするからです」[2] と言われました。本当にこの通りでした。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「はっきりと目覚めよ」
[2] 李洪志師父の著作:『轉法輪』