孤独と劣等感から脱し 太陽のような人になる
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2019年4月11日】私は今年で43歳になりました。1998年に法輪大法に出会ってから20年が経った今、長年の修煉を振り返ってみると、大法は私を新しい人間に作り上げてくださいました。

 生活の境遇の中で生まれた劣等感

 私の母は小学校の先生で、父は独学で医者になった人です。父は長年各地域を回って診療していたため、家には母と私たち兄弟2人がいつも留守番をしていました。当時、私は3歳で兄は6歳でした。仕事が忙しかった母は仕方なく、私を田舎の母の実家のおばあさんの所に預けました。

 おばあさんの家は10人ぐらいの大家族でした。そんな環境で育った私は幼い頃から、どんなに不平不満があっても口に出さず、おばあさんに迷惑をかけないようにずっと我慢してきました。まだ子供なのに、常に人の顔色をうかがって行動していました。自分の存在が人に影響を与えないように小心翼々(しょうしんよくよく・ 気が小さくびくびくしている)に過ごしてきました。それゆえに私はネガティブな性格になり、人が楽しそうに思うことでも、すぐにマイナス面ばかりが見え、自分に対して全く自信がありませんでした。

 一方、父の性格はというと職業柄、家族に対する関心と愛情が薄く、めったに家にいませんが、ひとたび家に帰ってくると、母に文句を言って喧嘩を売り、最後はいつも母に暴力を振った後、家を出て行き、半月か20日間ぐらい家に帰って来ませんでした。劣等感の強い私は、父親の愛情への渇望とそれが得られない失望感から、子供の頃から毎日が孤独でした。

 おばあさんの所で2年間を過ごして、ちょうど5歳になった頃に両親が離婚して、兄は父のもとに残り、母は私を連れて、おばあさんが住む田舎の学校に転勤しました。家庭は崩壊しましたが、私は母と一緒に生活することが出来るようになりました。最低限の生活用品を揃え、親子2人で10平米しかない狭い家で暮らし始めました。「お母さん、私たちにも家ができたね!」と言って母を慰める私は、おばあさんに「今度こそ、私にも家族がいるわ!」と嬉しくて、自慢げに言いました。

 母と一緒に暮らす日々の中で、父親の愛情への渇望と兄に会いたい切ない気持ちを忍び、苦境の中にいる母を傷つけないように気を使い、私は一度も母に自分の本当の気持ちを伝えたことがありませんでした。母は私に多くの愛情を注いでくれましたが、子供時代の記憶には孤独感に包まれ、子供らしい天真爛漫さは少しもなく、心から楽しげに笑ったことがあったかどうかさえも覚えていません。

 大法を修煉して、 情の迷いが解ける

 早いもので大法を修煉して19年が経ちました。おばあさんとおじいさんは相次いで亡くなりました。私と母の生活もだいぶ良くなり、母は定年退職し、私と一緒に都会に引っ越して暮らすようになりました。長年の厳しい生活とストレスが原因で私はいろいろな病気を患い、各病院で診療しましたが、一向に治る気配はありませんでした。そんな時に「気功は病気を治せる」と聞き、やってみようと思い、私は法輪大法と出会いました。

 私は法輪功の動作を初めて習ったその日から、師父が『轉法輪』の中で語られている体を浄化する状態が現れ、吐き気や下痢の症状が続きました。母は心配して、私の周りを行ったり来たりしながら世話をしてくれました。これは、師父が私の身体を浄化してくださっている、とはっきりと分かっていました。嬉しさのあまりに泣きそうになった私は、母に「お母さん、師父が私の身体を浄化してくださっているから、きっと良くなるわ!」と言うと、お互いに寄り添い合って生きてきた母はホッと胸をなでおろし、安心してくれました。

 その時から、私は心の中で「法輪大法を最後までやり抜こう!」と決心しました。おそらく、この揺るぎない一念があったからこそ、20年間の修煉の道で雨にも負けず、風にも負けず、転びながらも立ち上がり、師父に従って正法修煉の道を歩み続けて来られ、その信念は変わることはありませんでした。

 師父の1999年の説法『オーストラリア法会での説法』の中に次のような内容があります。

 「弟子:子供の時から劣等感があり、これも取り除くべき執着心なのでしょうか?

 師:そうです。それを取り除きましょう。今あなたは最も幸せな宇宙の生命であり、大法の学習者であり、天上の神まであなたのことを羨ましく思っているのに、自分が劣っていると感じさせるものがあるのでしょうか」[1]

 この説法は私の心の中にすぐに入り込んで忘れることがなく、子供の頃から抱いていた劣等感が一瞬にして消え失せました。「そうだ、私はこの宇宙の中で幸運な生命であり、一生一世の損か得で左右されるものではない!」と悟りました。

 大法を学ぶ中で、私は人が喜ぶか喜ばないか、やりたいのかやりたくないのか、これは皆自分の感情が得るか失うかによって起きた心理的な変化であると思いました。常人社会の人々は、まさにこの感情に左右され、愛や恨みに翻弄(ほんろう)されて理性を失い、人を傷つけると同時に自分をも害しているのに、それらのことを全く分かっていません。

 周囲に太陽なような明るさを与える

 私は法輪大法を修煉して得られた幸せの体験を、周りの同僚や同級生、知人達によく伝えます。それを聞いた人は皆「法輪大法は素晴らしい!」と感心しました。そんな中で、このように言う人もいました。「あなた達の師父は本当に偉い方ね! 大法弟子が師父の説法を聞いただけで、これほど迫害されても『真・善・忍』に対する信念が変わらないとは、とても素晴らしいわ!」

 かつては劣等感が強く無口だった私は、大法を学んでからは楽観的で明るくなり、その明るさを周囲に分け与えることが出来るようになりました。同僚や同級生の中に悩み事や困り事があると、すぐに私に電話をしてきて相談したり、愚痴をこぼしたりすることがしばしばあります。「あなたに話すだけで心がスーと解けて気持ちが軽くなり、本当に助かるわ」と言われることもよくあります。そんな時、私はいつもこのように答えました。「法輪大法を修煉しているからこそ、今の私があります。以前の私はこのような明るさとは無縁でした」

 明るくなった私は、職場の年上の人にも年下の人にも信頼され、好かれています。私がユーモアのセンスがあるという人もいれば、同じ言葉でも私が言うと親切に聞き取れ、人を喜ばせる魅力があると言う人もいます。勤務先の事務所は2箇所あり、用事のために向こうへ行くと、各事務室から声をかけられます。ある同僚は「あなたの話は面白くてとても楽しいわ。笑いすぎて笑い皺が増えてしまうわよ」とよく冗談で言います。

 私は同世代の同僚に「どうしてあなたはいつも若々しく見えるの? この20年余り、皺が全然増えないなんて不思議だわ。どうやったらいいのか、ぜひ教えて」とよく言われます。そんな時私はいつも笑いながら「忘れましたか? 私が法輪大法を修煉していることを」と答えると、「そうだ、そうだ、そうだったわね。やっぱり法輪大法は素晴らしい! だからあなたは悩むことも怒ることもなく、どんな時でも平然としていられるので、いつまでたっても老けないんだね」と羨ましがられます。

 長年にわたって中国共産党は法輪功を迫害していますが、私を知っている人なら多く言う必要もなく、彼らは心で真偽を区別することができると思います。彼らはいつもこのように言っています。「あなたを見るだけで、法輪大法がどんなに素晴らしいか分かるわ! 今まで中国共産党の言うことで、真実のことが一つでもありましたか? なにが国民のためだったのですか? 自分たちの利権を守るための嘘ばかりの宣伝ではないでしょうか!」

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『オーストラリア法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/3/25/384319.html)
 
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