76歳の年配者に不当に懲役9年 迫害され死亡
■ 印刷版
 

 【明慧日本2019年5月8日】四川省大英県の法輪功学習者・胡延順さんは、中国共産党による20年にわたる迫害の中で、長い間当局の人員らに嫌がらせをされ、監視され、拘留され、拘禁されるなどの迫害を受けた。76歳の時に懲役9年の実刑判決を下され、解放された後、健康状況はますます悪化した。他方、現地の派出所の警官らは常に胡さんの息子に電話して、胡さんの身体の自由を厳しく制限するように命令した。常に嫌がらせをされていた胡さんは限界になり、2018年12月30日に死亡した。享年87歳であった。

 胡さんは1998年に法輪功の修煉を始めた。当時の胡さんは全身病気だらけで、あちこちの名医や大手病院に通院しても改善できなかったが、法輪功を煉ってたった4日間で、すべての病気が治った。胡さんは法輪功の素晴らしさに感銘を受け、それから真・善・忍に従ってより良い人を目指していこうと決心した。

 しかし、1999年7.20に中国共産党による法輪功への迫害が始まった後、胡さんは中国・国内のすべての学習者と同様に深刻な迫害を受けた。

 (一)4回不当に連行される

 2001年のある日、真相を伝えた時に不当に連行され、家宅捜索を受け、テープレコーダー、法輪功関連書籍、李洪志大師の説法録音テープを押収され、15日間拘留された。

 2003年、真相を伝えていた時にまた不当に連行され、他の学習者の情報を提供することを拒否したため、刑務所外で開廷され、懲役1年の判決を下された。

 2004年、真相を伝えていた際、また不当に連行され、公安局で全身とポケット内の検査を受け、口汚く罵られ、さらに平手打ちをされて、15日間拘留された。

 2006年、他の学習者の件に絡まれて、家に押し入って来た警官らにより連行され、他の学習者2人と共に留置所に入れられて、15日間拘禁された。

 毎年のいわゆる敏感日が近づくと、現地の公安、派出所、610弁公室、町内委員会の人員らに尾行されたり、監視されたりして嫌がらせをされ、家族全員がいつも恐怖を感じ不安の中で暮らした。

  ある日、胡さんは家のドアを開けた途端に、突然押し入って来た5、6人の警官らによって、地面に抑えつけられ、全身とポケットの中身を検査された上に、家宅捜索をされ、多くの個人財産を押収された。

 (二)懲役9年の不当判決を下され、刑務所で残酷な迫害を受けた

 2007年のある晩、4人の学習者が胡さんの家を訪れ、家に入った途端、複数の警官らはいきなり後ろから家に押し入って来て、胡さんと他の4人に対して全身とポケットの中身を検査し、家宅捜索を行ない、連行した。4人は当日解放されたが、胡さんだけは留置所に入れられた。その後、年齢を76歳から70歳に改ざんされ、2008年4月に懲役9年の実刑判決を下された。同時に判決を宣告された学習者・李群英さんには懲役3年6カ月、陳玉珍さんには懲役8年の実刑判決を下された。

 続いて胡さんは成都女子刑務所に移送され収監された。そこで受刑者らにより毎日24時間監視され、痛めつけられた。2016年1月11日に解放された時、残酷な拷問により胡さんの両足と腹部は腫れあがり、坐骨神経痛の痛みが激しく、歩行時には今にも体が倒れそうに揺れ動き、生活の自己管理は全くできず、記憶力が減退し、目は死んだようにうつろな目をしていた。

 (三)帰宅した後も、嫌がらせは続けられた

 刑務所から解放された胡さんは帰宅した後、大英派出所の警官らは何度も胡さんの息子に電話をし、胡さんの状況を尋ね、家に来る口実をみつけようとしていたという。町内委員会の人員も絶えず嫌がらせをしていた。娘の家に住んでいた期間中、警官らは何度も娘に電話をし、娘一家にも多大な恐怖を与えた。娘は警官らの指示に従い、母の胡さんに家の鍵を渡さず、他の学習者との接触を禁止し、毎日家に閉じ込めていた。町内の人員は胡さんの最低生活保障補助金の支給手続きを拒否し、胡さんの生活費を剥奪した。このような状況下で胡さんは2018年12月30日に無念にも、この世を去った。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/4/26/7385563.html)
 
関連文章