迫害で11年間半身不随のまま 鄭炫淑さんは死亡
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 【明慧日本2019年5月27日】(黒龍江=明慧記者)黒龍江省牡丹江市の朝鮮族の法輪功学習者・鄭炫淑さんは、かつて脳溢血を患い自力での生活ができなくなっていたが、法輪功を学んでから健康になって正常に回復した。2008年7月、鄭さんは連行され迫害により脳溢血を再発し、手術後、11年間半身不随になり自力で生活ができず、2019年1月16日に無念の思いを晴らせないまま死亡した。享年69歳だった。

郑炫淑
鄭炫淑さん

 脳溢血を患った鄭さんの足は満足に安定して歩けず、頭がクラクラするため、列車や飛行機に乗る勇気もなく、夜道を歩くこともとても怖い思いをしていたが、法輪功を学んで何も恐れることが無くなり、全身が軽く無病状態になった。鄭さんの夫は、法輪功を学ぶ人は皆、良い人であると知っていたので、鄭さんを支持した。

 2008年の北京オリンピックの前に、牡丹江の多くの法輪功学習者が不当に連行された。7月20日、鄭さんは年配の趙さんと一緒に自宅で法輪功の書籍を読んでいたところ、陽明区前進派出所の7、8人の警官らが鄭さんの家に押し入り、2人は強制連行された。警官らは趙さんの娘から5000元を奪い取った。当日の夜に趙さんを解放したが、当時58歳の鄭さんだけを留置場に拘禁した。

 鄭さんの家族は毎日前進派出所と留置場に行き鄭さんの解放を求めたが、条件として、副所長の劉軍は1万元を要求した。家族は7000元しかないと言うと、劉軍は納得せず、警官の劉志剛は「店での食事代として3000元を出しなさい」と要求したので、家族は仕方なく出した。しかし、鄭さんは解放されなかった。鄭さんの夫は「妻はかつて脳溢血を患ったことがあり、食事の時にはご飯を食べさせなければならないぐらい自立できない状況でした。その後、法輪功を学んで正常な身体になりましたが、妻を閉じ込めると、また病が再発するかもしれません! 人の命に関わる問題です」と何度も説明し、解放するように訴えた。しかし、副所長の劉軍と劉志剛は家族の懇願を顧みず、鄭さんを解放しなかった。

 2008年8月24日晩、鄭さんは留置場で突然脳溢血の発作が起こり、昏睡状態になった。牡丹江公安病院に運ばれたが、「患者の瞳孔はすでに散大して、これではもう駄目だ。蘇生処置を取る必要もないと思う。生き返る可能性は極めて少なく、たとえ生き返ったとしても植物人間になるだけである。それでも蘇生処置をとるかどうか?」と主治医は家族に聞いた。家族は「それでも、救いたい」と答えた後、頭蓋骨を開いて手術を行った。警官は家族に署名させ、7万8000元の医療費を家族に負担させ、入院期間中、監視する警官を配置し、面会を許さなかった。

 鄭さんは2008年10月6日に退院して家に帰ったが、動くことも食事を摂ることも出来ず、話もできず、自力での生活が全くできなくなっていた。鄭さんの夫は細心の注意を払い世話をしていたが、夫も心臓病の手術で入院しなければならないため、鄭さんを老人ホームに預けた。鄭さんの夫が退院してから老人ホームに見舞いに行くと、鄭さんは夫に抱きついて激しく泣いた。そして、鄭さんを再び家に連れて帰ったが、夫は再手術をしなければならないため、また、鄭さんを老人ホームに送った。その後、2019年1月16日、鄭さんは老人ホームで亡くなった。

 迫害に参与した牡丹江前進派出所の副所長の劉軍は、悪報に遭いすでに死亡したという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/4/20/385318.html)
 
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