【明慧日本2019年5月30日】(黒龍江=明慧記者)黒龍江省伊春市金山屯区の法輪功習者・王新春さんは、26歳の時に酷く迫害されて両足の甲から先の10本の指を失った。それ以後、中国共産党の法輪功への迫害のもとで、強制連行され、家宅捜索を受け、拘禁されて残忍な拷問を加えられ、壮絶な迫害を受け続けて、身体に大きな損傷をもたらした。その後、2019年4月23日に、王さんは冤罪が晴れないまま若くして、亡くなった。享年43歳だった。
王新春さんは、1998年病院で膵臓癌を患っていることが診断された。同年、法輪功に出会った王さんは「真・善・忍」の基準に従って自分に要求し、わずか3カ月で膵臓癌は全快した。1999年7.20から、江沢民集団が法輪功への迫害を発動して以来、王さんは1999年7月22日と2000年2月4日に北京へ陳情に行った時、拘束されて労働教養を科された。この期間中、警官らは王さんの両手に手錠をはめたまま椅子の上に置き、足で手錠を強く踏みつけたり、王さんに手錠をかけたまま窓の枠に吊し上げたりした。2001年9月24日、王さんは綏化労働教養所に移送され、引き続きひどく迫害された。
2002年1月8日、王さんは厳寒の冬の時期に、金山屯豊溝林場で法輪功の資料を配布した時、警官らに包囲され、そこを逃れて脱走の最中に誤って川に落ち、膝まで濡れてしまい、間もなく両足がひどい凍傷にかかり、捕まってしまった。身柄を拘束された王さんは、警官らにより凍った足をそのまま熱湯につけられた。その後、王さんの両足は少しずつ腐っていき、10カ月後、王さんは甲から先の両足の指、全部を失った。
2004年5月16日、王さんは車椅子で30キロも離れている金山屯に出かけた際に、パトカーから下りて来た4、5人の警官らに身体検査をされ、公安局まで引っ張られた後に殴られたり、蹴られたりした。警官らは酷いことに車椅子のタイヤの空気を抜いて、公安局政保科の倉庫に押収した。
2006年11月14日、王さんは民政局に行き、「自分は法輪功を学んでいるという理由で迫害され、身体障害者になり、靴の修理で生計を立てていたが、連行されて拷問を受けて廃業させられた。その後、家電の修理店を開業したが、公安局に仕入れを制限されているので、改善してほしい」という内容を陳情したところ、「ここでは直接、受け付けできない。地元の林場を通して陳情しなさい」と関係者は返答した。そこで、王さんは障害者連合会に行こうとしたが、610弁公室の肖静宇と豊溝派出所の王守民に邪魔されて遮られ、連れ戻された。
2008年12月8日夜7時半頃、豊溝派出所の警官ら数人が王さんの家のドアをこじ開け、またも王さんを連行した。留置場で大勢の警官らがどっとなだれ込み、王さんの頭や身体を踏みつけ、腕を反らして手錠をはめた。さらに、王さんの胸と背中に雪と冷たいビールを詰め込み、障害の両足の傷口の部位を強く踏みつけ、さらに、タバコの火を王さんの顔に押し付けた。そして、3日の間絶えず口汚く罵り、ひどい暴力を振るった。苦しめられた王さんの顔は大きく変形して、背中は腫れ上がり、手は赤い饅頭のようになったという。
2011年10月26日、王さんが電動車の充電器を買う際に、またも連行された。午後5時、警官らは家にやって来て家宅捜索を行ない、家族に対しても脅迫した。王さんの父親は極度のショックを受けて、突然、歩けなくなり、その上、話せなくなって、1カ月後の2011年12月22日に亡くなった。
過去20年間にわたって、王さんは絶え間なく連行され、拘禁され、惨虐な拷問を繰り返され、心身ともに巨大なダメージを受けた。その末に、2019年2月前後から左半身の身体が動かなくなり、4月23日に昏睡状態に陥り、昼ごろ冤罪が晴れないまま亡くなった。