発正念で見えたこと 「人心が妨害を招いた」
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2019年9月3日】師父はこのようにおっしゃっています。「全宇宙に多くの生命と神があり、びっしり詰まっていて、隙間なくあなたを見つめており、地球にいるすべての人の考えを見つめています。なぜなら、地球で起きたこのことは天体全体に関わっているからです」[1]

 師父の説法から分かるように、多くの生命は大法弟子の思想を見ています。人心に対して、大法弟子は無条件で内に向けて探し、取り除くしかありません。どうしても覆い隠して取り除こうとしたくなければ、師父の説法の通り、「元のものを放棄しなければ、全く済度されることができません。自分を欺くほかありません」[2]になり、終いには「人心により鬼を招いてきてしまう」[3] でしょう。

 同修のために発正念を行なう中で、何回も同修の取り除かれていない人心によって招いてきた妨害を見ました。

 ある日、面識のない同修の甲さんが交通事故で集中治療室に運ばれたことで、皆で発正念をしようという通知がきました。発正念の中で甲さんの二つの人心がこの魔難を招いたことが見えました。そのうちの一つは、思想から出てくる色欲の良くない物質に抵抗せず、自ら取り除こうとしなかったのです。その後、甲さんは手術による応急手当を受けて一般病棟に移されました。ある日、甲さんの情況を知る同修に会い、甲さんを迫害に追いやった人心に言及しました。私の話に驚いた同修はこう言いました。「私が知る限り、甲さんは確かに色欲の面をきちんと修めていません」。その後、甲さんの配偶者が数年前に亡くなったことを知りました。個人的には、甲さんは連れ合いがいなくなったことで孤独感を覚え、それによって色欲面の人心が拡大され、隙を乗じられたのだと思います。私は会った同修に、「甲さんに会う機会があれば、必ず人心を取り除くように念を押して下さい」と言い含めました。

 同修の乙さんは多くの衆生を救うことを行ない、2回ほど邪悪に利用された警官による妨害を受けましたが、無事に出て来ました。その後、乙さんのために発正念を行なった際、乙さんの魔難も色欲の心によるものだったことが分かりました。乙さんは出て来ましたが、人心がまだあるため、魔難はいずれまたやってくることは別の空間で見れば一目瞭然です。その人心を取り除かなければ、師父のおっしゃる通りになるでしょう。「旧勢力がいつあなたに害を与えるか知りません」[1]。私は急いで乙さんと交流し、この人心を取り除くよう再三に言い聞かせました。人心を取り除いて、はじめて師父はその良くない物質を消してくださり、はじめて真に魔難を振り切ることができます。

 発正念の中で、他の同修がほかの人心によって招いた迫害も見ましたが、くどくど述べないことにします。

 本当に、本当に、人心を取り除かなければなりません!

 師父は「厄介なことは全部、自分で昔造ったのです」[4]と仰っています。本当に人心が招いたトラブルと魔難です。

 ある日、同修のために発正念をしていた際、2人の旧勢力の生命が出て来て、私をこう攻めました。「彼(妨害を受けている同修)はこんなに精進しないのに、ひどい目に遭わせるべきではありませんか?!」。確かに、魔難にいるこの同修は精進していません。仕方なく、私は手を下ろして、発正念をやめました。その時、師父の説法が私の脳裏に現れました。「旧勢力の大法弟子に対する妨害を私は認めないと言いました。なぜならば、大法弟子は私の弟子であり、誰も私の弟子にかまう資格はないからです。それらが大法弟子を利用し、妨害を押し付けることによって、目的を達成し、私の弟子をだめにするという陰謀が思い通りになることはなおさら許してはいけません」[5]。そこで、私は師父の法に従い、発正念を再開しました。

 もちろん、人心があるからといって、邪悪に迫害されても当たり前ではなく、たとえ大法弟子に人心があっても、邪悪には迫害する資格がなく、迫害することも許されません。しかし、人心は必ず取り除くべきではありませんか! 自分の人心を知りつつ、ずっと握って放さないのはいけません。長期にわたり執着心を取り除かず、人間のものに執着して手放さず、ひいては常人にも劣ることをしてしまえば、どうして師父のご加護を受けられるでしょうか? 一方、長い間、取り除くことができなかった執着があると、消沈してはいけません。師父はこうおっしゃっています。「転んだら倒れたままにせず、早く起きなさい」[6]

 法を学び心を修め、ともに精進していきましょう。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『二◯一四年サンフランシスコ法会での説法』
 [2] 李洪志師父の経文:『米国西部法会での説法』
 [3] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「すぐに目覚めよ」
 [4] 李洪志師父の著作:『各地での説法七』「二◯◯六年カナダ法会での説法』
 [5] 李洪志師父の著作:『各地での説法六』「アジア太平洋地区学習者会議での説法」
 [6] 李洪志師父の経文:『二〇〇三年元宵節での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/8/16/391516.html)
 
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