常人のテレビ番組を見て 私が招いた魔難
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2019年10月6日】師父は「修煉はきわめて苦しく、非常に厳粛なことです。ちょっとでも油断すれば、堕ちてしまい、長い間の努力が一瞬にして台なしになるかも知れないのです。ですから心を必ず正しくもたなければなりません」[1] と説かれました。しかし私は数え切れないほど、この法を勉強しているにも関わらず、まだまだ法の中に溶け込むことができていませんでした。

 私は今年78歳です。これまでの修煉状態を振り返って見ると、知らず知らずのうちに法から離れていく状態で、驚きました。なぜ、このような状態になるのかと考えてみました。一つ目の原因は法をしっかりと勉強してないことで、二つ目の原因は発正念を重視していないことで、旧勢力に乗じられるようになりました。

 旧勢力は私を引きずり落とそうと、いろいろ罠を仕掛けてきました。例えば、学法する時や煉功する時、また発正念をする時に、心が静められずに眠くなるとか、あるいは頭の中に、あれこれとくだらないことを思い巡らす状態が生じました。

 この状態を変えるために私は法を書き写したり、法を暗記しましたがあまり効果がなく、非常に悩んでいました。同修は長時間の間、絶えず発正念をするようにと勧めてくれました。しかし、それでも効果が著しくありませんでした。

 その後、私はドラマに夢中になり、それが数時間かけてずっと見るようになり、さらには、数日間もずっとドラマを見続けるようになりました。

 この状態は正しくないということが、すぐに分かりました。師父は「人間はまるで一つの容器のようなもので、何かを入れればそれになるのです」[2] と説かれました。修煉者として、頭の中に法を入れるべきなのに、私は常人のくだらないものを多く入れていました。そして、多くの時間を無駄して、学法もしっかり行なっていませんし、人を救い済度することもしっかりと行なっていませんでした。このままではいけません。

 しかし旧勢力はそう簡単には諦めず、私の執着心を掴んで頭の中にドラマの場面をあふれさせました。時々自分自身に口実をつけて、少しだけと思ってドラマを見てしまい、その結果、見はじめるとやめられずに、ずっと最後まで見続けました。

 師父は「どんな執着心であれ、それを持っているかぎり、さまざまな環境の中でそれを少しずつ削り落とさなければなりません。さまざまな失敗を経験させ、失敗の中で悟らせることこそ修煉なのです」[1] と説かれました。

 新年の後、息子は仕事の関係で他の土地へ行きました。息子の嫁は行く前に、「トイレの鍵が壊れ、管理人が数日後に修理に来るので、この間、トイレの鍵をロックしないように」と言われました。しかし、次の日の朝、私はトイレに入って、不注意で、ついトイレのカギをロックしてしまい、トイレから出られなくなりました。どうしようと思って、「いかなることも偶然ではありません」[3]  の法を思い浮かべました。

 そして私は内に向かって探すと、安逸心、恨む心、闘争心、自己中心の心、恐怖心、子供への情、姉妹への情などなど、多くの執着心が見つかりました。師父はこのことを利用して、執着心を見つける機会を与えてくださいました。私は師父に、「師父、弟子が間違っていました。これからは常人の番組を見ないで、すべての欲望を取り除き、自分が大法弟子であるということを常に念頭に置いて、大法の基準で自分を律します。師父、どうか私を許してください。私を助けてください」と心の中で言いました。

 この時、私は無意識に指でドアを押すと、パーとドアが開きました。私は涙が溢れ出し、どう表現すればよいか分かりませんでしたが、心の中で何度も師父に「師父、ありがとうございます、ありがとうございます…」と言って、感謝しました。

 そして、時計を見ると11時40分でしたので、発正念の時間を逃がしませんでした。

 このことで、徹底的に分かりました。修煉は非常に厳粛なことで、少しでも怠けてはいけません。法に合わない考えが少しでも出ると、すぐに旧勢力に乗じられ、修煉の道に障害を設けられます。

 私はこのことを家族に話すと、家族も大法の素晴らしさを信じてくれました。以前は私が孫に大法の素晴らしさを伝えることを、息子の嫁はあまり賛成しませんでした。その理由は子供がまだ幼いから、このようなことが分からないと言うのです。しかし子供は学校で、無神論や法輪功に対する虚言などの教育を受けています。今回の奇跡によって、息子の嫁も大法のことを認めて賛成してくれました。そして、孫も少年先鋒隊から脱退しました。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「法の中に溶け込む」
 [3] 李洪志師父の経文:『二〇一五年米国西部法会での説法』

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/9/23/393645.html)
 
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